
昨夜もよく眠った。10時に床に入り、目が覚めて時計を見たら7時ぴったりだった。夜中に一度も目を覚ますことなく、9時間をしっかり眠ったことになる。これだけ眠れると、エラク得をしたような気になる。
年を取ったら寝過ぎは良くないという話も聞くが、これは身体が欲したことで、「今夜は9時間眠るぞ」決めて、そうなったわけではない。ただ、大概散歩をした日の夜はよく眠れて、それを7キロだか8キロの気儘な散歩の効果だと思っている。
恐らく明け方だろうが、夢を見た。高台の瀟洒な洋館が夢の舞台で、眼下には大きな川がゆったりと流れていた。都会の夢は不思議なことに大体が実際には存在しない風景ばかりが出てくる。
夢に登場した人物は2名とも実在するが、久しく会ってない。友人らはまだ30代で、夢を見ていた本人はなぜか今の年齢になっていた。というのも、雪山の訓練に立ち会えとか言われて、この年齢でそんなことができるかと反論していたからだ。
散歩の途中、ある元活動家の名前を必死で思い出そうとしていたが、ついに出てこなかった。それが枕に頭を乗せた途端、前後の脈略もなく突然その名前が飛び出てきた。
この人は確か20年近く獄に収容(今は「収監」とは言わないらしい)されていた。にもかかわらず、彼の奥さんは教師を続けながら見舞いを欠かさず、夫の出所を待ち続け、獄内でもみんなに賛美され、美談を大いに羨ましがられたという。
一度も会ったこともないそんな人が、なぜ散歩の途中に唐突に出て来たのか、説明しろと言われても無理だが、大体がこんなふうな雑念、妄念を相手に歩くのが常だ。
その雑念の中に出てきたことだが、国会では首相の息子である秘書官の行動が、公私混同ではないかということで問題になった。まだ土産を買うなどという古い慣習が残っていたとは驚きだが、1日国会を開けば1億円の経費が掛かるという国権の最高機関の場で、相応しい議論なのかと疑問に思う。
まるで子供の告げ口合戦のようで、選良の名が泣きはしまいか。確か専用機は一応大事を考え予備機と合わせて2機飛ぶらしいが、こっちは問題にされてない。
それにしても、「世界を俯瞰する外交」とか言って頻繁に海外へ出掛けていたあの首相も、その度に、そんなことをしていたのだろうか。
この件とは別に、他の秘書官だか補佐官のオフレコ発言も問題になっている。いかにオフレコでもあんな場で、記者を相手に脇が甘いと思う。しかしあの人が内心そのように感じていたとしても、それを責めることまでできるのだろうか。美醜の領域にも入る。
報道や識者と言われる人の発言は、あくまで職業上のタテマエにしか聞こえない。オフレコ発言を獲物でも取ったように記事にする、野心の煮えたぎる記者の品性は如何なのか。
本日はこの辺で。