入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「冬」(38)

2023年02月18日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 白鳥が北帰行を始めたのをテレビで見た。鳥たちはどうやって北へ帰る時を知るのかと不思議に思っていたら、日毎に長くなる日照時間が関係しているのだとか。
 ひと冬を過ごした日本の湖沼から白鳥たちが幾つもの群れを作り、まだまだ寒い海を渡り遠いシベリアの地へと帰っていく。きっと悪天に翻弄されることもあるだろうに、そんな中を懸命に飛び続ける鳥たちを想像すると、渡り鳥の習性を不憫に思いつつ、届かぬまでも声援を送りたくなる。

 今朝もかなり寒く、外気温は零下7度だったと聞いた。ところが日中は暖房が不要なくらい暖かくなって、近所の主なき家にも梅の花が咲いたと、はるばる東京経由でその知らせが届き驚くことに。
 それでわが家の梅の木を見にいけば、明日にでも咲き出しそうな蕾を2,3個見付けた。見立ては、大分希望が入っているかも知れない。
 梅の枝の剪定はこの時季には終わってないとまずいらしいが、実がなってもどうするわけでもないし、折角花が咲こうとしているのだからそのままにしている。いくら豊作でも、梅干を漬けるなどという気紛れは、もう起きないだろう。(2月17日記)

 夜の散歩を自粛するようになってから、すっかり冬の星座を目にする回数が減った。昨夜は久々に中天から大分西に傾いた冬のダイヤモンドを眺め、1年前の同じころ、やはり季節の移ろいを感じながら歩いたことを、つい数日前のことのように思い出した。
 変化のない日々を送るのはいつの冬も同じだが、昨年は今よりかcovid-19が人々を不安に陥れ、そして24日にはロシアによるウクライナ侵攻が始まった。野生の哺乳類を4%まで殺した人間が、それでは飽き足らないということか、今度は共食いをしている。

 たった一人の人間の思い込み、野望、その他よく分からない理由で、世界中がその影響を受けるということは、考えてみたら実に不思議な話ではないか。2,3人で襲いかかれば権力者も人間、ひとたまりもないはずだが、どうやったらそういう地位と権力を守ることができるのか。
 独裁者にかしづく者には、絶対の忠誠を誓わせるために相当の配慮がされて、だから近侍した者たちは後になっても独裁者の悪い面よりか、人間的に良い面を語りたがろうとする。太平洋戦争の責任を負わされた将軍についても、そういう話をする人がいた。
 総統と呼ばれ多くのユダヤ人を虐殺したあの人は、意外にも愛犬家だったそうで、犬を虐待してはならぬというお触れまで出したという。手の届く狭い範囲にしか、その人の人間的な感情、思いやりは及ばなかったということだろう。

 本日はこの辺で。明日は沈黙します。
 
 



 
 
 
 

 
 
 
 


 
コメント
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