
よく降った。昨夜、心配して連絡をくれた友人や知人にどのくらい降ったかを伝えるため、サンダルに素足で雪の中に踏み込み、屋根に積もった雪の量を巻き尺で計ってみた。咄嗟のことでそんな物しか見当たらなかったからだが、30センチほどは積もっていただろう。
昨日から気を揉んでいた雪掻きは今朝7時からとの連絡が入り、それを済まし、やれやれと気分転換にビールを飲んだら疲れがどっと出た。美味くもなく後悔した。
これだけの雪が里に降ると、さすがに上のことが心配になる。山はもっと雪が降り、積もっただろう。いくら何でも小屋が潰れるようなことはないと思うが、何年か前に屋根からの落雪で窓ガラスが割れてしまったことがあった。一応雨戸が付いているが、あの時はそれでは防ぎきれなかった。
今回のような多量の雪だと、同じことが起こる可能性がないわけではない。ガラスのない窓から風や雪が吹き込む様子を想像すると、マイナス20度近い極寒の夜、あの小屋がじっと耐えているようで不憫に思える。
来週はひとつ予定が入っているだけで他に格別用もない。法華道は大晦日に行って以来だからそろそろ様子を見に行った方が良いかも知れない。行くとすれば、当然ながら人気のないその古道しかない。
この呟きでも法華道は幾度となく取り上げてきた。しかし、冬期にあの古道を通る人の話はあまり伝わってこない。結構いろいろな方面で取り上げてくれていることは知っているが、それでも、伊那側は相変わらず閑散としたままのようだ。ただ、こういうことを言うからいけないかも知れないが、古道の冬はそれでいいと思う気持ちもないわけではない、ある。
ここは牧場で、それも公共の牧場であり、たとえ採算を取るのは難しくも、牛たちの管理がどうしても主となる、優先する。加えて、このごろは撮影の仕事も入る。
だからと言って、キャンプ場や小屋の管理に手を抜いてきたとは思わない。固定客は結構いてくれ、毎年来てくれる人、1週間も滞在する人、20年来の団体もいる。この呟きを聞いて、どんな所かと来てみたなどと言って、管理人を喜ばせてくれる訪問者もいないわけではない。
小屋やキャンプ場のお蔭でいろいろな人と会え、それが楽しみであり、励みにもなってきた。是非そのことをお伝えし、この独り言を聞いてくれてる人々を含め、心から感謝したい。
写真は、今朝雪掻きを終えて、ビールを飲む前に開田に上がり撮った1枚。山はご存知、経ヶ岳。
本日はこの辺で、明日は沈黙します。