旅の途中ではいろいろな話を聞く。少し古いかなと思いつつ一昨日、北アメリカ原住民の血液型について呟いた。しかしどこで聞いたかを語らなかったのは、あれから時間が経ち、近年DNA解析などを通じてこの分野の研究が格段に進み、以前とは大分景色が変わってきたということを耳にしていた。あえてその上で、興味本位で話題にしたという事情があった。
一応旅先を明らかにすれば「ヒトはどこからきたのか」、著者は河合信和、版元は朝日新聞社。初版が1991年と大分古い。気になって、昨日入手した「人類の起源」、篠田謙一著、中央公論新社と比較して読めば、その辺りの研究が段違いに進んでいるということが素人にも分かる。
ついでながらこの本は初版が2022年1月で、同年12月には9刷が出ている。よく読まれているということだし、この分野に関心を持つ人が多いということだろう。
もう一点、哺乳類に占める人間と家畜の割合については、ユウ”ァル・ノア・ハラリの著作からの引用だが、その出典を明らかにできず、やむなくグーグルで調べ「ワールド エコノミック フォーラム」のデーターを利用した。これでは人が34%で、牛は35%とあるのに、人が占める割合を最大と呟いてしまった。誤りで、訂正したい。人と家畜の割合が98%という数字もあり、それと混同したかも知れない。
好奇心に誘われて本を読むことが、冬ごもりの無聊をかこつ良い手段だということは日ごろここでも独り言ちている。だからどこへでも興味があれば旅をする。つまり分野に拘らず本を読む。ただ何度も断っているように、それらは車窓を掠めて過ぎていく景色に過ぎないから、本の題名とか著者の名前も過ぎていく景色と同じようにしてきた。今後もできるだけそうしたい。
以上釈明だか取り繕い。
平凡な日々が過ぎていく。友人、知人の中には身体の不調を抱えた者もいるが、幸い、痛いところも、痒いところも特にない。仲間内では貧しい男の代表格を張っているが、この頃はそれに元気・健康が加わったらしい。有難いことだと感謝しつつもあまりそれを言われると、時には何か済まないような気にさせられる。贅沢な話だ。
本日はこの辺で、明日は沈黙します。