入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「冬」(32)

2023年02月10日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
              Photo by Ume氏(再録)

 雪が降っている。朝の7時ごろからのようで、これはかなり本格的だ降り方だ。昨日は天気予報を半分くらいは疑っていたが、予報は当たった。結構積もるだろう。午後になって、小学生の通学路の雪掻きに出ろという連絡が来るかも知れない。

 小学生と言えば、ここらはそれほど辺鄙な土地ではないにもかかわらず、子供の数が大分減ったと聞いている。当然ながら後継ぎも減ってしまうわけで、わが家も含めてここらはいずれ住む人がいなくなる家ばかりだ。
 世代が進むごとに人口は先細りし、どんど焼き、天神様の祭り、神輿担ぎ、盆のソフトボール大会などなど、村の恒例の行事もかつての盛況を欠くようになったとか。確かに、われわれのころに比べ、子供の声を聞かないし、あまり姿も見掛けなくなった。
 
 少子化は国にとっても大問題だということで、国会でも盛んに議論が行われている。地球全体で考えれば、70ウン億の人口はやがてその倍の約150億になるまでは増え続け、それまでには食料問題や環境問題、各国の経済格差など厄介な問題が待ち受けているらしい。
 皮肉にも、食糧難や食糧危機が叫ばれている国々の人々が人口を押し上げているようで、それも現地へ行ってみれば分かるが、将来の人類全体へ及ぼす影響を、今もうすでに懸念する声が上がっている。

 哺乳類の34%を占める牛、同じく12%のブタ、それらを養うには大量の餌を必要とする。わざわざそんな食物の迂回などせずに、人間がトウモロコシでも、穀物でも直接摂取すれば、食糧危機などはたちどころに解消すると主張する人もいる。いわゆる「オリジナルカロリー」の問題である。
 しかし、これは難しい。人類が皆が菜食主義者になれという話で、肥満を気にする淑女の皆さんでさえ容易なことではないだろう。
 
 美味い物を食べるということは快感である。牛のように草だけを食べて生きていくには、人間は禁断の木の実に手を出したアダムとイブと同類、その子孫?、もう引き返せない一線をとっくの昔に超えてしまっただろう。
 これから先、食糧難を迎えれば食卓に人工の肉や、魚が登場してくると予測される。どれもこれも、自分たち人間が招いたことだ。それも、多くの同胞を置いてきぼりにして、我先に獲物に襲い掛かる猛獣のように、いや、それらよりももっと貪欲過激にわれわれは食べたのだ。
 どちらが先か分からないが、これも個体維持、種族保存という本能のなせる業だろう。

 雪はまだ止もうとしない。近くのスポーツ店の駐車場には大型の除雪機が動き出した。家の北側にはちょっとした坂があり、取り敢えずそこの雪掻きをして来た。しかし、却って逆効果の可能性もあり、滑り転ぶ人が出ないかと心配している。

 本日はこの辺で。
 
コメント
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