入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   ’18年「春」 (8)

2018年03月10日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨夜、雪が降った。去っていく冬の名残りの雪だ。綿のようにボテッとして、日が昇ればたちまち融けてしまうだろう。まだ雪雲の残る空のどこかから、鳶の鳴く声がしている。

 一昨日、北原のお師匠が来宅し、そして昨日はUme氏と、珍しく来訪者が続いた。師はどこかの会合からの帰りとかで、自分で車を運転してやってきた。この弟子の独り言をよく読んでくれていて、時々酒を話題にするものだからてっきり大酒飲みと思い込み、心配してくれる。一昨日は開口一番「大分やっているようだが、俺より先に死ないだろうな」だと。師は酒を一切嗜まないから1、2合の酒を飲んでも、それを大酌と思うのかも知れない。そういう気遣いをしてくれつつ、手土産にビールを持って来てくれた。もうすぐ90歳になるのに法華道のことが気になるらしく、話題はいつもそこへ行く。今年も草刈りをするという。
 Ume氏もまた、この間の沖縄家族旅行の土産を、わざわざ家まで持って来てくれた。「泡盛 正弘」43度の古酒である。「ナントカバーの酒の在庫が少なくなったようだから」と笑いながら。もちろん昨夜、早速頂戴した。焼酎は普段あまり飲まないが、やはり40度を超える強い焼酎は本当に美味い。
 いけない、こんなことを書いたら、先日亡くなったあの人のことを思い出した。最後の夜、普段は飲まないウオッカを飲みながら「強い酒はやはり美味い」と言ったとか。末期の酒、と言って良いのか、を口にしながら、どんな思いが去来していたのか。その死は、玉川上水に愛人と入水したあの作家とは違い、極力他人に迷惑をかけない周到な死であったようだ。
 話題を戻そうとしたが、それもできずにきょうは終わりそうだ。昼には、朝の雪は完全に消えてどこにもない。

 訪う人も思ひ絶へたるへ山里は寂しくなくば住うからまし    

 良寛。この暮らし「寂しく」ないが、さりとて「う(憂)」とも思わない。それでもたまにはPCに向かってではなく、人の顔を見て話すのは悪くない。
 HR(A)さん「通信」をありがとうございました。入笠はこれから素晴らしい季節を迎えます。ご期待ください。そして赤羽さんには深甚なる感謝を。
 
 光の明度が上がる、3月の入笠牧場が待っています。"Rancher Bar"は、管理人の酒類の在庫、いよいよ僅小につき、当面は各自持ち込みにてお楽しみください。
 営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を
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