きょうの写真も仙丈岳、この胸壁も近年は登攀の対象になっているようだが、例年にない大雪で入山者は困難を強いられているだろう。
最近発売された月刊誌を読んでいたら、高齢者にとって過度な睡眠はアルツハイマー発症の原因になると警告していた。
その本では、後期高齢者ともなれば一日6時間も眠れば充分だと言う。日頃、9時間の睡眠を目途にしている嗜民癖からすれば、これは由々しき話で聞き捨てならないと思った。
昨夜も散歩から帰り、9時ごろには眠くなってきた。ただこの警告を思い出し、我慢して11時まで起きていて、それから朝の5時まで6時間ほど寝た。しかし、それで睡眠時間は足りると言われても、とても起き出す気にはなれない。
考えても貰いたい、外はまだ暗いのだ。室内でさえ零度近い寒さの中へ、暖かい布団から出ていくことがどれほど困難なことかを。しかも、起きていったところで、では一体何をしたらよいのか。
身体も、もっと眠りを欲していた。結局、目標の9時間ぐらいは寝ただろう。
夜でもそうだが、いい歳をした独居老人が眠いのを我慢して夜遅くまで起きている理由も必要もあるわけがない。昨日も本をたくさん読んだ。散歩に名を借りた運動もした。東京から突然友人が来て、まるでサンタクロースのようにたくさんの土産をくれた。風呂にも3回入った。夕飯はとろろ汁、これも美味かった。
それで充分ではないか。一日を閉じるのに何の不足もない。
ボケ老人にはなりたくないが、歳を取れば行動は限られ、一日いちにちは素早く過ぎていく。それでいて夜も更ければ、無為な時を過ごすくらいなら寝た方がマシだと考える。極めて自然だろう。
現代は電気のお蔭で闇が消えた。しかし、ひと昔前だったら、実際の睡眠時間はどうであれ、人はもっと寝ていたのではないだろうか。というよりか、そうするしかなかったのではないかと思う。
睡眠は休息であり、暇つぶしであり、それに、現実逃避でもあったのではないだろうか。
本日はこの辺で。