これでは本当にアルツハイマーになってしまうかも知れない。昨夜は11時に布団に入り、すぐに寝付けた。そして目が覚めたら朝の6時、しかしそのまま再度の眠りに滑り落ち、現に帰ってきたのは9時を過ぎていた。
二度寝の時はさすがに眠りが浅かったのだろう、いろいろな夢を見た。悪い夢ではなかったと思うが、もう、わずかな記憶が映像の断片のように残るだけで、それ以上は覚えていない。
曇天の空からきょうも雪が舞い落ちてくる。西山の経ヶ岳に降る雪のおこぼれのようで、天気予報によれば、そのうち里に降り出すのは雪ではなく雨のようだ。
いずれであろうと、夕方に降圧剤と痛風の処方箋を貰いにかかりつけの病院へ行くくらいで他に格別な予定はない。せいぜい締め切った部屋を暖かくして、先日来読み続けている「背高のっぽのパパイヤとオズワルドの月」に連れられて、アフリカの小国へきょうも旅をするつもりだ。二段組み、500ページを超える本だから読み出はある。
そうそう例の腎臓結石、流れた気配はないが、痛みはなくなった。発症した最初が一番きついらしいから、再発しても大したことにはならないと楽観しているが、加えて強力な鎮痛剤も冷蔵庫の中に入っている。
心配して問い合わせをしてくれる人もいて、心強く、大変に有難く感じている。とにかく、気分は山の中、訪う人もいない小屋で暮らしているようなつもりでいるから、お見舞いのことは鎮痛剤に負けないほどの効果があり、頼りになる。あっちへ向かい、こっちへ向かい、頭を下げている。
きょうはこんな天気が続けばいいと思っている。カーテンを閉めているから外の様子は分からないが時々風の音が聞こえ、窓を揺らす。本当に、山の中の小屋に一人でいるのと変わらない。
ただしこの"小屋"には、いつでも入れる風呂があり、食料にも事欠かないよう昨日買い出しを済ませたばかりだ。読み始めるのを待っている本もある。
このままストーブの燃える音を聞いていると、いい時間が過ぎていく。
本日はこの辺で。