入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

        里の春 (13)

2015年04月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    笠原の堤、昔は「六道の堤」と呼んだように記憶する

正確に言えば、断酒を始めたのは3月11日だから4月10日を持って満了し、今日からが正しくは解禁のはずだが、早くから昨日の金曜日を解禁日と決めてしまっていたから、それを止めることは敢えてしなかった。ちょうど、TDS君がコラムで来訪を伝えてきていたので、久しぶりにぜひ一緒に飲もうということになり、思いがけず一ヶ月ぶりの”儀式”は賑やかなものになった。
 で、酒の味はどうだったかと言うと、恥ずかしながらTDS君の来るのを待てずビールで始めたが、何だか断酒などせずに昨日も一昨日もずっと飲み続けていたような不思議な気がした。一年振りに東京に出かけて、新宿の雑踏を歩きながら、ふとそれがずっと続いていた日常のような錯覚を覚えることがあるが、それと似ているかも知れない。
 日本酒はFMZ君が送ってくれた東北の酒を熱燗にしたが、これは予想を超えて辛かった。いやもちろん感動ひとしおだったが、久しぶりのアルコールで、最初のうちこそ話した内容も覚えているが、それ以後のことはほとんど忘れてしまい、TDS君がいつ帰ったのかさえ知らない。炬燵の中で、座卓を押しやり窮屈な状態で寝ている自分に気付いたのは、白々と夜が明け始めたころだった。

 酒の肴というものをほとんど必要としないと前にも書いたが、ために呼ばれていった先で折角料理を作ってくれた奥方から顰蹙を買うこともあるが、豆腐、漬物、焼き鳥は好物で、これらがあれば十分である。実は昨夜も湯豆腐を考えていたが、二日続けてスーパーへ行くのもいかがかと断念した。しかし今夜はもう我慢できないと、豆腐を買いにいき、先ほどからすでに昆布出汁(だし)を用意してある。
 よく料理の本などには「沸騰する直前に昆布を取り出す」と書いてあるが、あれは正しくなくて、加温すれば、昆布に含まれている味を損なう物質も同時に出てしまうと、大洋漁業から学んだ。ただし昆布を取り出してから一度沸騰させないと、これまた青臭さが出て、折角の湯豆腐が台無しになってしまうと、いまはシカゴ辺りで料理人をやってるSから教わった。もう一つ大事なことは、ぐらぐらと煮立てずに、優しく豆腐がゆらゆらと揺れる程度に加温することである。
 豆腐だけ買うわけにもいかず、タイとマグロの刺身にサザエも買ってはみたが、エシャレット、セロリ―、ミョウガの味噌漬けを作ったから、明日のりゅうきゅう丼にでも使用してみればよしとして・・・、とにもかくにも花も咲いたし、今夜もめでたく出発進行。

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