家を出て開田に上がると、入笠は見えないがそこから南へつづく華嶺高原までの一部の尾根がすっかり雨雲に覆われていた。あの中に入っていくのかと少し構えたが、どんな天気の日であれ、いつかは、山の生活を懐かしむ時が来るからと、そんなふうに思い直して上ってきた。
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Photo by Ume氏
1枚目のUme氏のPHは第4牧区の放牧地Aで、今は囲い罠の中にいる牛たちが1週間もすれば草を食べ尽くし、この放牧地へ出される。第4牧区は草地がAとBに別れ、この写真には写っていないBはその間に森を含み、そこを抜けた先の放牧地は、入笠山の登山道に沿って牧柵が続く。
今牛たちがいる囲い罠は、鹿すら逃げれないから脱柵の心配はないが、ここから第4へ牛を移すと、管理は結構大変になる。軽トラを使えないために歩いて頭数確認や、彼女たちのご機嫌伺いをしなければならず、しかも、Aにも急な斜面に落葉松や白樺の混生した森があり、見通しの効く草地ばかりではないから体力が要る。それがこの牧場の特徴でもあり、牛たちもそういう地形で大いに鍛えられることになる。
このくらいの頭数だと、さらに10頭くらい増えても、放牧地Bへ牛を出すことはなさそうだから、入笠山頂へ向かう登山道から牛の姿を目にすることはできないと思う。1ヶ月ほどしたら、次は追い上げから第1牧区へ連れていく予定で、そうなれば「牧場に行っても牛がいない」ということになり、申し訳ないが"運の良い人"になるしか、放牧中の牛の姿は見られなくなる。
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Photo by Ume氏
この写真は第3牧区で、遠くには守屋山が見えている。こんなふうにコナシの花が咲く光景も、梅雨に入った以上いつまで見ることができるか。
きょうは激しく雨の降る中でも、映画の下見があった。covid-19のせいで中国での撮影ができなくなり、やむを得ず国内撮影に切り換えたようだが、草原と言うより、もっと荒涼とした砂漠のような場所を探していたらしく、良い返事はあまり期待できそうもない。
この企画を含めて、映画、CMが何本か流れてしまった。
牛たちも少し落ち着き、草を食みだした。霧の中から今、咆哮が聞こえてきた。また明日。
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Photo by Ume氏
1枚目のUme氏のPHは第4牧区の放牧地Aで、今は囲い罠の中にいる牛たちが1週間もすれば草を食べ尽くし、この放牧地へ出される。第4牧区は草地がAとBに別れ、この写真には写っていないBはその間に森を含み、そこを抜けた先の放牧地は、入笠山の登山道に沿って牧柵が続く。
今牛たちがいる囲い罠は、鹿すら逃げれないから脱柵の心配はないが、ここから第4へ牛を移すと、管理は結構大変になる。軽トラを使えないために歩いて頭数確認や、彼女たちのご機嫌伺いをしなければならず、しかも、Aにも急な斜面に落葉松や白樺の混生した森があり、見通しの効く草地ばかりではないから体力が要る。それがこの牧場の特徴でもあり、牛たちもそういう地形で大いに鍛えられることになる。
このくらいの頭数だと、さらに10頭くらい増えても、放牧地Bへ牛を出すことはなさそうだから、入笠山頂へ向かう登山道から牛の姿を目にすることはできないと思う。1ヶ月ほどしたら、次は追い上げから第1牧区へ連れていく予定で、そうなれば「牧場に行っても牛がいない」ということになり、申し訳ないが"運の良い人"になるしか、放牧中の牛の姿は見られなくなる。
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Photo by Ume氏
この写真は第3牧区で、遠くには守屋山が見えている。こんなふうにコナシの花が咲く光景も、梅雨に入った以上いつまで見ることができるか。
きょうは激しく雨の降る中でも、映画の下見があった。covid-19のせいで中国での撮影ができなくなり、やむを得ず国内撮影に切り換えたようだが、草原と言うより、もっと荒涼とした砂漠のような場所を探していたらしく、良い返事はあまり期待できそうもない。
この企画を含めて、映画、CMが何本か流れてしまった。
牛たちも少し落ち着き、草を食みだした。霧の中から今、咆哮が聞こえてきた。また明日。