入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    「雨ニモマケズ」、「年齢ニモマケズ」

2014年08月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


「雨の日は牛はどうしているんですか?」
 と聞かれることがよくある。
「普段とあまりかわりませんよ」
 と答える。



 「来なくていい」と言っても、牛たちはこんなふう。




 
 チビもクロもこんなふう。



「顔は写しませんから」
 と言ったら、
「何を言ってるの、顔を写してくれなきゃダメじゃない、アハハハ」
 自信に満ちた元気な声。
「向かうとこ敵なしでしょう」
 などと聞けば、
「当ったり前よ、旦那なんて問題じゃない、アハハ」
 
 土曜日、田部井淳子の親戚のような女性ばかりの一団。テイ沢へ行く前に、昼食のためキャンプ場に立ち寄った際の会話。恐れ入りました。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

  タヌキの受難、秋の森

2014年08月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 このPHに映っている右手の森にくくり罠を4台掛けてある。一昨日見回りに行ったらまたしてもタヌキが掛かっていた。後で解放するつもりですぐには手を出さなかった。ところが、夕方行ってみたらどうやら昇天してしまった様子、気の毒に思ったがすぐ埋却する気にもならず、放置した。山の掃除屋に託してしまおうという気もなくはなかった。昨日も遠くから見たら転がっていた。ところが今日行ってみたらなんと、タヌキは罠の近くに横になって、目を光らせている。
 タヌキ奴、まさか人間サマを騙そうとしてラチ明かず、次の手でも考えていたというわけでもあるまいが、体力も消耗しているだろうと、コツンをせずに何とか解放してやった。それでも必死の抵抗はいつものことで、鹿を止めるのとその苦労は変わらない。
 それにしてもタヌキは、人が近づいてきたのを察知して、文字どうりの狸寝入りをしていたのだろうか、それも二度も。



 牛の様子を見にいったついでに近くの森に行ってみると、驚いたことにもうキノコが出ている。初キノコですき焼きでもできたらなぁなどと考えながら、しばらく秋の気配漂う森の中を散策した。
 昨日は二十四節気の処暑、暑さがおさまるころということのようだが、都会は連日の猛暑で大変だと週末キャンプに来た人たちの話。「テイ沢は別天地でした!」と。加えて何人かは、夜半天の川銀河を見ることができたそうで、ヨカッタ、ヨカッタ。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9、13日のブログをご覧ください。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 鹿のこと、星のこと

2014年08月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

   Photo by Ume氏

 予測の難しい天気が続く。こう言ってしまってはナンだが、天気予報は当てにならない。それでいて、予想がはずれても一切弁明しない。はずれた訳を説明してもらえれば、気象に対する理解と信頼が深まりはしまいか。
 
 それはそうと、あれほど森を活気づかせていた鳥たちはどこへ行ってしまったのだろう。よく小屋の近くで見かけたキジの親子も最近は目にしなくなった。
 その一方、森の中の鹿たちの世界では、秋の気配とともに雄の活動が目立つようになった。今日止めた鹿も雄だったが、先日囲い罠に掛かった15頭も、そのうち雄が5頭と、雌雄の構成比が変化してきたように思う。繁殖活動と関係するのだろうか。
 こんな案は猟友会には歓迎されないかも知れないが、鹿の繁殖を抑える薬を開発し(多分簡単)、それを塩と混ぜて森の中に置くというようなことはどうだろうか。塩がミソで、誘引力は実証済みだし、他の動物には影響しない。罠や鉄砲よりも費用対効果の面でも余程優れていはしまいか。


                        Photo by かんと氏(再録)
                                      

 今夜は入笠観光連絡協議会主催で入笠山星空観察会が開催されると聞いている。天気は微妙なところだが、悪ければ”峠の星を見る者”氏が講師になって、実際の天体観測に負けず劣らずのPH見せてくれたりよい話を聞かせてくれることだろう。

 KOTAさん、返事が遅れてすいません。小屋への変更OKです。このブログはmoperaを使用してます。メールを見るくらいはできます。ソフトバンクは?ですが、通ずる場所はあるやに聞いてます。公衆電話もあります。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9、13日のブログをご覧ください。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

   牧場の牛たち

2014年08月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                                           Photo by Ume氏


 珍しく牛の群れを発見するのに手間取る。たいがいいつもいる放牧地は決まっているが、それがいない。給塩の予定もあり、試しに塩場で笛を吹いてみた。するとしばらくして、眼下のダケカンバの林を横切り、ぞろぞろと列を作ってこちらにむかってくる登ってくる牛たちの姿が見えてきた。多分、下方の川の流れる森の中で涼んでいたのだろう。こちらの姿は見えていないはずだが、どの牛が笛に反応したのだろう。こうなるとまた一段と牛への情が強まる。
 マッキー(雄の種牛)がいたころは、この牛が群れを主動していて、頭数は多くても群れを移動させることは楽だった。笛で呼ぶと、遠くの放牧地から咆哮しつつ、木でも踏み倒すのかバリバリと音まで立ててやってきたものだ。この牛がいなくなった2年前から、放牧頭数が激減し、牧場は変わってしまった。時代のせいばかりではないのだ。




 和牛65番は、顔相に似合わず優しく、おとなしい。大切に飼育されていたのだろう、人を恐れない。いくらでも身体に触れさせ、逃げない。ただ、塩場でホルスタインに一歩ゆずっているのを目にすると、「しっかりしろ!」と言ってやりたくなる。なんといっても血統卑しからざる純粋和牛、繁殖用として、これからたくさんの子牛を産まなければならない。それにしても、和牛がホルスタインに遠慮している姿を見るのは初めてのことだ。入牧が遅れたせいもあるだろうか。

 Ume氏のPHは明日も続きます。ご期待ください。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

    入笠に秋を迎える

2014年08月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                                          Photo by Ume氏

 忍び寄る秋の気配というより、すでにここはもう秋そのもの、などと書けば気が早いと言われるかも知れない。しかし、今日あたりの大気は明度を高め、気温を落とし、青い空に浮かぶ雲は夏の積乱雲ではない。予想外の速さで訪れた新しい季節への対応に、空や雲に先を越された森や草原は、その衣装替えに目下大わらわのように見える。
 そういえば、夏の間鳴いていたホトトギスやウグイスの声も、いつの間にかしなくなってしまった。代わって秋の虫の声が日増しに強くなる。
 今まで窓にイナゴが上手に止まっていたのに、どこかえと消えた。
 
 もっとも、本格的な秋の到来までには、まだ長雨の続く時期を越さねばならない、か。


                                           Photo by Ume氏
 
 今日、また鹿がくくり罠に掛かっていた。ダケカンバの林の中に掛けた4個のうちのひとつだ。ここで、10日ばかりの間に鹿2頭、タヌキ1匹、アナグマ1匹を捕獲した。
 タヌキやアナグマのことは有害動物とは思っていないので、リリースと決めている。が、これがまた簡単な仕事ではない。歯を剝き出し、奇妙な声で威嚇し、鋭い爪を立てる。あまり固くない木を選んで頭を一撃し、昏倒した上に麻袋を被せ、罠から外す。息を吹き返さないうちに手早くやるのだが、気を失い、背を丸めた姿に戦意は消え、愛着すら湧いてくる。

 今日の2枚の写真は、ご存知Ume氏の作品。入笠の移ろいゆく季節の様子を、氏の作品を通してお伝えしたい。
 小黒川林道に沿って大規模な間伐や、土木工事が行われている。それにともない、大型車両がよく行き来する。果たしてテキサスゲートは大丈夫だろうか。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては7月9,13日のブログをご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする