黒紅と呼ばれる花色らしいですが、オイラが肉眼で見た限りでは、濃い青が入っている様に感じたんで有ります。あくまでも、そう見えるw 作出年度が1935年でしてね、ドイツのコルテスって人が折角作ったのに、この直後からドイッチュラントは戦争への道を邁進するのでありました。。。 歴史上でも稀有な独裁者が最も勢いを持っていた時代に、コツコツとバラを作っている人も居たのです。戦争ってのは、全く持ってツマンネー行為ですな。
で、ドイツはアッと言う間にフランスを占領してしまい、ドーバー海峡を挟んでイギリス本土と直接戦闘を持つようになります。でも、この新しいバラを入手したいイギリス人が居たようですw イイものはイイ!なんですなぁ。敵国で出来たものでもね。特に、植物に責任がある筈もなく、株さえ入手出来たら「イギリス製w」になる訳ですしねぇw
でも、基本的に地続きのヨーロッパでは戦禍が拡大する一方だったので、戦争中は細々と品種改良が続けられる程度に留まり、新品種の実験場はアメリカに移ったのだとか。まぁ、第二次世界大戦という、人類史上最悪・最大規模の大戦争で、直接被害を被る事なく過ごせたのは、アメリカ本土とアフリカくらいのモンですから、当然といえば当然かも。
ウィキペディアの「バラ」記事内にも、この「クリムソン・グローリー」は出てきます。先日アップした「スポンタネア」が赤バラのご先祖様だと書きましたが、赤系の親になったのが、この品種なんだと書いてありました。紅いバラってのは、ポピュラーで、バラ=紅という連想さえ出来てしまうのに、紅いバラの方が後から出来たってのも、なかなか面白いモンですね。やっぱり、イメージに合う色ってのがあるんでしょう。