岐阜/医大生が指導する明光義塾長良教室&芥見教室

医大生が個別指導する全国でも珍しい塾が明光義塾長良地区、芥見地区に登場。山県市、美濃市、関市からも通塾されています

★テスト対策1か月無料

2024年04月28日 15時21分05秒 | 学習塾

★出来る子と遅れている子の違い

 今日からGWの休みに入りました。4/28(日)から5/3(金)の6日間お休みです。29日以降は通常でも同じなのですがGW中に1,2,3日の休みは27年目にて初めてのことです。5月4日(土)より始めます。他の塾、明光の塾も圧倒的にお休みだと思いますがどうして今まで休まなかったのかといいますと振替やテスト対策に非常に不安を残すことなど。また講師の方が県外の方は帰省をされることが多いためにやりくりが大変なわけです。そう言う意味で今回初めて長良教室&芥見教室は休むことにしました。

 今日は普段の反省も踏まえて「出来る子と遅れている子の違い」また同じことを説明しても理解出来る子と出来ない子がいます。勿論個々に能力差はありますから理解度については様々です。しかし、能力差があるから仕方がないという結論を出すには少々無理があるかと思います。もしも塾に行かれていないお子さんが「うちの子は出来が悪いから仕方がない・・・」とお考えでしたらそれは間違いだと思います。塾にくる子は最初は非常に燃えています。小学生にしろ中学生にしろ高校生にしろやる気満々です。それが何時しか活気がなくなり宿題もやらなくなり「宿題したけどノート忘れた」とか「教材を間違えて持ってきた」とか言い出すともうそれは黄色信号からかなり赤に近い信号の色に変化しているはずです。概ね塾を辞めていく方は点数が上がらないからという大義名分を云われますが云う通りにしてくれれば問題はない筈ですし、絶対に成績は上がっているはずです。ところが上がらないという裏にはもう一つ問題を抱えています。つまり「家庭学習」が出来ていないのです。「塾は手品ではないです」塾に行ったから成績が上がるということでは決してありません。ここがポイントではき違えている保護者、生徒の方が多いです。反面そういう指導をしていない私どもの塾においても反省はあります。そこまで子供を追い込んだ責任は塾が一番かもしれません。

 入塾して1,2か月は云われたようにしてきますが慣れてきたり緊張感が無くなるとそれは怖いことになります。結果はすぐにはでません。うまく点数が拾えた、テスト範囲が自分の予想と合致してと考えるしかないのです。本当の力はこの5月の連休明けからが本番になります。特に高校生は最初は簡単に思われたかもしれませんが一気に難易度を上げてきます。進研模試もあるでしょうが偏差値60台だと喜んでいる方もみえますが進研模試に関しましてはマイナス7点から10点は差し引いてください。つまり偏差値60で一般の50になります。ですから気を緩める、大学受験を軽く考えてしまうとそうなってしまいます。全てはこの連休明けからが地獄の連続になります。軽く考えている方は要注意です。

 また中学生で新1年生はまだ小学生気分ですから中学受験生の中高一貫でない限りかなり小学生を引きづります。概ね半年は無理ですし遅い子は中学2年生になってやっとわかるかなという感じです。「中学の壁」とよく言われますが壁だけではないです。例えば習い事で英会話に行っている多くの子がいます。しかし、文法無視で楽しむ英語ですから自分の名前さえ書けない。何故英語を勉強する必要があるのか日本語でいいのでなないか。将来そんな職業にはつく気もしないから単なる楽しければいいよというのが通例です。英会話をして点数に繋がっている子は大抵は文法、単語力がしっかりしています。それさえ出来れば左程心配はないですが2年生になれば長文が多く出て来ます。多分に出来ないと思います。英会話はそういう教室ではないからです。この話はまた後日詳しくお話ししたいと思います。

 出来る子と遅れているこの差は「家庭学習」にあるのです。間違えた処をきちんとやり切れば大丈夫です。連休明けには志望校判定模試の結果が出てくると思います。出来ないこの場合数学の計算問題、漢字、読み取りなどはおそらく半分ぐらいしかできていないのではないでしょうか。今までの慣例から言えばそうです。出来る子は間違えても1問ぐらいです。勿論うっかりミスもあるでしょうがだからといって点数を認めてくれるわけではありませんのでタラレバはやめましょう。自分の実力に正面を向いて取り組むしかないのです。今までのやり方が間違っていたと見直すことが大事です。そこは教室長と打ち合わせしてください。「定例学習相談会」が6月にはありますのでじっくりその辺を指導したいと思います。それほど人間には差はないです。

「間違いをどうとらえていくかというその1点だけなのです」。

 6月にはテストが始まります。後期中間、期末テストが始まるのですが5月度の入会特典の募集
「テスト対策1か月無料(90分4回」
 に致しました。
 テスト範囲は昨年とほぼ同じですから範囲を頑張りましょう。一見早いように思われるかもしれませんが決して早くはないです。何でも遅いより早い方がいいです。特に中学1年生はやってみてから考えるという方が一般的ですが正直小学校で80点以下がある場合は平均点以下になるとお考え下さい。また理科、社会は非常に小学生は甘いです。ですから中学のテストは無残な結果に終わる可能性があります。それはそこまで中学生になりきっていないからです。中学2年生はやっと後輩も出来たと部活動に勤しむ方もみえるでしょう。また最近は何もせず帰宅部の方もみえることでしょう。部活度は学校の方針ですから自由にしていけばいいのですが時間の使い方に間違いのないようにしてください。全てを勉強に充てるってことはないにしても自分のしたいことや興味のある事には積極的にやってみましょう。ただ体を動かして楽しいというだけなら何の未来もありません。そこに何か紐づけが出来るものがあるのでしたら大いに結構だと思います。英会話にしてもしかりです。その内英会話に関しましては取り入れる時期が来ているかと思います。もう少し待ってみてください。

<今日の言葉>
「自分に対してにせよ、他人に対してにせよ、ある程度負けることに馴れるというのは、人生においてとても大事なことです。自慢じゃないけど、僕はしょっちゅう負けています。負けないことも大事ですが、負けてもくじけないことの方が大事なんだと思います」
          村上春樹
 永井龍雲・・感傷

5月生募集中!
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<詳細>
http://mm-homepage.com/dozan/

長良教室 058-210-1730
芥見教室 058-244-0170

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★個別指導原点回帰

2024年04月21日 15時55分05秒 | 学習塾

★週3日5科目

 個別指導と集団塾の違いは科目数と費用、そして先生の数です。費用に関しましては少し後で述べることにしますが問題は科目数です。私ども長良教室&芥見教室は90分1科目にしていますが他の教室もそうだと思います。90分で2科目している処や3科目、5科目をしている塾があります。そのことについてはその塾の特徴ですので批判するつもりはないです。しかし、90分説明して理解が出来ない人が45分で理解できるでしょうか・・・。5科目なんて結局はドリル形式で教材を中心にしては難しいと思います。

 週3回(又は2回)+土曜講座(C・Dで週2回分)=5科目 1週間の流れ

これが私ども長良教室&芥見教室の基本です。私自身は5科目にあまり拘りはないのですが子供が拘るのでしたらそういう方法を取り上げてあげればいいかと思います。基本的に5科目は集団塾が主流でした。50分授業で1科目と短い時間で先生のペースで1単元終り。質問のある方は来なさいというスタイルです。そういう時代の中で個別指導が生まれました。週に1科目ですと週5回が必要になります。事実そう言う方もみえます。毎日塾に通ってくるのですが最近はそういう風な子はほとんど見受けられなくなりました。しかし、映像などを取り入れている方はその変形に入ることは間違いはないです。時間通りに来るのかそれとも好きな時間にするのかというそれだけです。その最たるものはオンラインであるのでしょう。私どももオンラインは実施していますが利用者は少ないです。コロナ禍の環境ではそう言うことも大事でしたが今は競争に対する一種の焦りのようなものが大事になってきます。そうすると多くの人と一緒の方が効果はあるかと思います。

 そうは言っても私は全科目やりたいと考える方もみえますし上位校、上位大学を目指す生徒はある程度の回数は確保しなくては難しいです。例えば中学2年生ですと英語に関しては他塾はどのようにしているのか知りませんが私どもは学校の準拠版と文法書、それに長文対策を実施しています。その中でチェックテストを実施していきます。長良教室はその上にリスニングまでプラスして実施をしているのです。他の明光義塾の教室はどのようなものか私は知りませんが他塾、少なくとも45分で1科目の塾でそこまでは無理でしょう。とすればそこまでしなくても構わない方が行く塾と判断するしかないのですが正直それより少子化で生徒集めが優先だというならばそれは違うとは言えないですし私どもにしてもそうだと思います。「経営」という観点からみればそう言うことになりますから無理もないのですが選択される方は生徒の皆さんです。いい学校に行こうとするならそれだけの努力は必要になりますし、大学の第一志望校に関してはそのようにある程度欲張らないと仕方がないです。50万から100万が相場なのですから個別の場合は1科目から出来ますからそういう意味では経済的かもしれません。

 といいましても高校受験、大学受験に関して多くの苦手科目に重点を置くという個別の基本概念は薄くなってきていますがもう一度「原点回帰」をしてみる必要があると思います。元来個別指導は苦手科目を補修することが目的の塾です。ところが時代と共に変化をし、科目は補習はいいが5科目がいいという方が多くなったのです。その証拠にチラシを新聞に折り込んでいく塾が少なくなりました。集団塾はクラス分けをする必要がありますので説明会を何時とか言って何度も新聞の購読者数が少なくなった今でも折込をせざる得ない状況になっています。これも致し方ないことなのですが確かに新聞からWEBに変わってきました。小さなお子さんでもスマホを持っているのですからそういう時代だということなのでしょう。これはコロナ禍の中で一気にオンライン化が進み致し方なく新聞の購読者数が減ってきたのです。しかし、折込をしない代わりにSNSに於けるFacebook、X(旧Twitter)、InstagramなどやLINEを利用する企業が増え授業もタブレットに変化していくようになりました。私どももatama+が7周年を迎えましたがそれなりに変化があるようです。

 科目数は出来るだけコストダウンしている傾向が強いです。AIの利用は凄い勢いで進化しています。このAIについて特許問題が議論されていますが今後どうなっていくのでしょうか。日本経済の株価が40000円を超えて新値をつけてきましたがこのAIに半導体が必要になるのだそうです。半導体というのは色々使用されているのですね。株価は凄い勢いで1000円以上下げてきましたが株は人間の心理と反対に動きます。36000円どころか33000円の処に節目がありますからこの辺りかもしれませんね。株も30年以上やってもう今はやっていませんが見ることは見ますし企業業績などは見ています。そういう中で個別指導の塾は我関せずで全くの反応が薄いです。将に半導体と何の関わりも無いのですから。

 話が外れましたが来年から新課程になりますし中学生の教科書も変わります。英語の単語数も随分増えます。英語検定を受ける方もかなり多くなりましたがともあれ苦手科目重点にして補強してください。そのためにテストをしているのですから。最終目標は高校入試ではないです。大学受験ということであればそれ相応の努力が必要です。一般選抜、つまり推薦を狙うからというのでは少し寂しいですが何処でもいいのでしたら沢山あると思います。しかし、行きたい学校はそうはいかないです。無理は承知で頑張るしかないのです。週3回(又は週2回)+土曜講座(C・Dで8コマ)で完全に5科目してもいいいし、医学部に行ったSさんは週2回+土曜講座=4回 1か月16コマ全て数学に取り組んでいました。今は岐阜大学医学部付属病院の医師として働いていると思いますが、そのように土曜講座を活用することで全科目、または苦手中心の1:1の対面式で指導される方がいいかと思います。高校入試、大学入試は甘く考えないでください。新中学1年生、新高校1年生は5月の連休までは環境にならすために左程難しくはないですがそこを基準に様相が一変します。新中学1年生は小学生の時のようなドリル感覚ではもうすでに手遅れです。今やらないと次のステップに進めないです。ですから基本的には週3回+土曜講座あるいは週3日で5科目というイレギュラーを組み込めば出来ないことはないです。よくお電話を頂きます、また資料を請求していただくのですが本質的なことをお話ししなくて費用だけでしたら掲載していますので参照して下さい。私たちがしたいのはお子さんの学力を上げるにはどうしたらいいのか、こうして欲しいのだけどという話をしたいのです。塾とは基本的にそういう処なのです。

<今日の言葉>
「小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもある」
        千利休

詩集/永井龍雲

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長良教室 058-210-1730
芥見教室 058-244-0170

 

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★志望校判定模試

2024年04月14日 13時06分10秒 | 学習塾

★志望校は中学1年生から

 今日14日は長良教室&芥見教室において「志望校判定模試」を午後2時から実施しています。このテストは彼是20年前から実施している教室のメインな行事の一環です。どうしてこのようなネーミングをつけたのヵといいますと新中学1年生では学校にやっと慣れたかなという状況、又は部活動を何にしようか取り敢えず一回りしてみようかという時期でもあります。中学3年生になった人は修学旅行もあるでしょう。しかし、6月には後期中間テストがありまたもうすでに終わった学校もありますが実力テストの學校も出てきます。そういう中で一般的には実力テストは中学1年生、2年生は1月の正月明け、中学3年生は年に4回から5回と多く実施されます。私どもの志望校判定模試はそういう意味でネーミングを付けざる得なかったのです。つまりどうして実力テストが実行されるのでしょうか。それは志望校の判定基準だからです。学校の中間、期末テストは内申点に響きます。しかし、実力テストは別物ですが入試の判断基準に使用されます。昔はお子さんが多かったですからあまり気にしてなかったようですが今は非常に少なく小中一貫校になってしまいますが半面面倒見は逆によくなるようです。生徒が少ないから小中一貫校というだけではないようです。非常に現況では頑張る子と投げてしまう子の二極型、又はらくだ型のクラス編成が多いのも実際です。それでは1年生からのんびりしていいのかと言いますとそんな余裕はないのです。自分の立ち位置を確認する必要があるのです。逆に大変になります

 最初はこの時期に志望校なんて分からないから意味がないと言っていた人もあまりの小学生時代とのギャップの差に驚きを隠せなくなってきました。このテストは4月、9月、12月(中3)、1月の年3回全員参加で実施しています。費用は半額DOZANgroupで負担をしています。他の教室も数年前から実施はしていると思いますが志望校の判定は1年生からは出来なくなっています。これは私たちの歴史であって共に教材屋の皆さんと戦ってきた証なのです。ですから他塾、又は私ども明光義塾でも対応は出来ていないのが実情です。自社で作成して判断基準にしている塾はそれはそれでいいのではないでしょうか。つまり塾夫々で考えているという事です。

 私どもは個別指導塾という事で集団ではありません。ですから週2回、週3回で完全に5科目が出来るかと言いますと実施することはできるでしょうが子供が理解できるかどうか・・・。そこが問題です。以前も言いましたが時間は90分、85分、80分、60分、50分、45分など色々ありますが時間を短縮して消費税を外税で隠せば安くは見えますが計算してみてください。10分辺りの時間に9倍すれば90分授業の金額が出てきます。しかし、問題は時間、金額ではなく理解度の進捗状況です。じっくり考えていくのには短い時間では単なる自己満足の域から出ることは難しいです。出来ればいい、出来なければそこを理解すればいいと胆略的に考えて(それでもいい方ですが・・・)終える方の多いこと。野球で直球と変化球の差のようなものです。いくらストレートに強くてもカーブ、スライダーを投げられたらお手上げになってしまいます。ですから自分の力を知る必要があったのです。個別でなければ実施はしていなかったでしょう。

 志望校を1年生から知ることで最初はショックを感じる子も見えるでしょう。しかし、中学3年生になってショックを受けるよりも早く自分の位置を確認出来る方がいいのではないでしょうか。それほど現在の高校入試は難しくなっています。どこでもいいというならば問題はありませんがそれなりの高校に行くとすれば今から人より早く自分の立ち位置を知りましょう。偏差値が出たら http://mm-homepage.com/dozan/
に落としてみましょう。そうすることで今までよりもっと勉強が面白くなってきます。長良教室&芥見教室とはそういう塾です。高校生は「全国高校共通テスト」があります。今までやっていたシニア模試ですが共通テストになってから呼称も変わり明光義塾も実施するようになりました。このテストも半額で実施しています。

 このようにして実施をしていますがテスト風景を見ていますと普段でも同じですがじっと考え込んでいる子が見えます。勉強は勿論頭で考えるのですが「手を動かす」ことを辞めないでください。普段から勉強は手を休まさない、手で考える。単に暗記であれば声を出しながら書き込んでいく、図形ならば線を引いてみるとか兎に角手を動かさないと解決は出来ません。そうすることで次のステップに進むことが出来るのです。勉強は「考える力」です。勉強をしなくても生きていくことは問題ないです。でも右か左かと選択する場合勉強して知識を持っている人ともっていない人では違うのです。MLBの大谷翔平選手がWBCで言った「憧れるのはやめましょう」と言ったのは将に的を得た言葉でした。現在中学1年生や2年生はその憧れが非常に強いのです。いい学校、いい制服、いい部活動など特徴だけで評価していくのですがこれは余りにも幼稚な判断というか願望かと思います。兎に角現在自分は個々の高校のレベルならば目標の高校まで何点不足している。そのためには何を重点的に補充すればいいのかを考えれば自ずと解決してくると思います。

 中学1年生には最初に試練ですが私どもは小学4年生から実施をして参加をさせていますので子供も慣れたものです。今回のテストは前年の学習範囲です。中学1年生は小学生の復習となっています。是非いい点数を取ってくれることを祈っています。

<今日の言葉>
「20代でやるべきことは、勝つなり負けるなりすること。一番まずいのは勝ちも負けもしないこと」
           福本伸行

竹とんぼ:堀内孝雄

4月生募集中!
新中学生、新高校生募集中!
<詳細>
http://mm-homepage.com/dozan/

長良教室 058-210-1730
芥見教室 058-244-0170

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★あれから一年

2024年04月07日 15時14分39秒 | 日記

★桜の思いで

 桜の花が満開に近く風もなく穏やかで今日はお花見日和で最高かと思います。桜の花にはそれぞれの思いがありますしきれいだけに記憶も鮮明に残っている方が多いのではないでしょうか。
 私は昨年の4月13日にS病院に入院し翌14日に手術をしました。病名はすでにお話ししましたように大動脈瘤です。死と隣り合わせの非常に危険な病気に遭遇致しました。私の父親は4月11日に心不全で亡くなりました。岐阜から四国の新居浜市まで車で約500キロ少々ですが一気に帰りました。帰り高速から降りて国道11号線に散った桜の花の絨毯の上を車でぶっ飛ばして帰ったことが昨日のような気がします。私は桜と言えばどうしてもその時の心象風景があります。
 しかし、今度は私自身が大動脈瘤になりそれも胸と肢と2カ所に出来て将に薄氷の上を歩くような気持ちでした。発見は一昨年の夏でした。胃カメラを飲んでピロリ菌が発見されエコーを撮った時大動脈瘤がかなり大きい数字になっていたのです。50mmを越えると死亡率は90%と言われているようでした。当時中学3年生、高校3年生が多く彼是40人ほどいました。それ以外の小学生や中学生、高校生がいたので正直S病院の部長さんとお話をしている時何とか様子見で4月か5月頃まで伸ばせないかと相談しましたが「そんな余裕はないよ」と言われましたが最終的には「胸に痛みが出たらすぐ救急車で来なさい」との条件付きで少し延長していただきました。その間溜の大きさは52mmに達し肢の方は30mmがボーダーとのことでしたが既に32mmにもなっていました。毎日恐るおそる仕事をしていました。

 考えてみればサラリーマン時代私は何度か倒れています。最初は筋肉痛かなと思っていたのです。胸が急に引きつるように痛みが走り20分ぐらい経つと何とか直るということの繰り返しでした。結局体の不調は原因不明で会社を辞めて現在の仕事を始めたのですが私自身教室で2回救急車で運ばれています。20年ほど前のことですが立って居ると胸にドスンと思い重しのような物が落ちてきました。「あっ」と思ったが最後意識は失っていたのです。気が付けば病院の緊急治療室に入っていました。結果的に心筋梗塞だったのですが心臓の三分の一が壊死状態になりました。それから毎年検査、手術、検査、手術と繰り返しで10年ほど続きましたがその後落ち着いて何も変調はなく今回の手術の時に何かあってはいけないからということで検査をしましたが順調に進行しているようでした。そう言う結果で4月14日手術に至ったのです。病室の窓を少し開けてそこに流れて来る穏やかな春の風は散ることを惜しむように一枚の桜の花びらが私の体に流れてきました。手のひらで少し春を楽しみながら窓からフッと吹いて外に逃がしてあげました。それが私の昨年の桜との出会いでした。

 あれから1年が経ちました。正直手術は完璧に処理していただき非常に助かりましたが食欲がなく普段はよく食べるのですが米が食べれなくお箸で一口食べても吐き出す状況でした。体重は71キロあったのがどんどん下がり62キロまで下がりました。65キロで驚いたのがある朝63キロになって暫く変化はありませんでしたが62キロ台まで下がった時はちょっとどころか「死」ということが頭にちらつきました。正直手術の前には覚悟をしていたのですが無事に生還しましたので気持ち的には落ち着いていたのですが怖かったです。「生きたい」とあの時は思いました。食は味はなく体重も増えませんので薩摩のかりんとうやチョコレート等糖分のあるものを食べていました。退院後順調かと言いますとそうではなく急に38度、39度の熱が出て下がらないのです。昼まで寝て午後出勤という風に教室に行っていましたが朦朧として何ともならなくなり緊急口から入り見てもらうと初めての女医さんが緊急入院して下さいというのです。此処で押し問答が始まりかなり激しく言い合っていますと担当の先生が来てくれて何処も異常がないから解熱剤を渡しますと言って帰宅し教室に出かけて行ったのです。

 そういう生活が約退院後1か月検診の間続きました。此処で見たものは夢の中で過去のことと現実のことがクロスしてしまう妙な現象を知るのです。作家の平野啓一郎は「過去は変えられる」といいまた「個人」から「分人」へと分かれることの意味が非常によく分かりました。私も学生時代の彼女と自殺した無二の友人の死がクロスするのです。学生時代の彼女と彼の接点は何もありませんがどうしても夢の中でクロスするのです。一体あれは何だったのでしょうか・・・。

 抜糸1カ月後病院を訪れると医者はその話をじっと聞いてくれました。「手術は完璧でした。今度は1年後になります」と言って話され私はお礼を言って病院を後にしたのです。春の風は彼女の香水の香りがしました。高松まで来てくれて別れた彼女は元気なのでしょうか。後輩と一緒になったのですが噂は聞きません。私たちの学生時代は学生運動の最中でしたがあまり私は感心がなく小説ばかり書いていましたので部屋に籠っていました。社会人になって「瀬戸内文学」の同人誌に入り小松伸六先生から書きなさいと言ってくれたのですが何故か若気の至りでしょうか書くことを止めました。しかし、数年前からまた書き始めています。本を販売して儲けたいという気は何もないのですが自分の過去にケジメをつけるために節節で書いています。今回の手術についてもいつか短編集に載るかと思いますがあれから1年よくぞ頑張ったと思うと同時に桜の花びらが、あの病室に流れてきたように、そして窓から逃がしてあげた鳥のように花びらとお別れをした1年前は確かに死に対する私の儀式だったのかもしれません。

 神様はもう少し頑張れと言っているのでしょうか・・・。

<今日の言葉>
「俺は底まで落ちたが、とにかくそれに耐えてきた。これからは上にいくだけだ」
           D・カーネギー「道は開ける」

JUJU 『桜雨』

4月度生募集中!
無料体験実施中!
<詳細>
http://mm-homepage.com/dozan/

長良教室 058-210-1730
芥見教室 058-244-0170

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