バッハマン、ふー?
少しさまようと
「バッハマン/ツェラン往復書簡 : 心の時」 インゲボルク・バッハマン, パウル・ツェラン 著 ; 中村朝子 訳 青土社 2011.4
Herzzeit Ingeborg Bachmann-Paul Celan der Briefwechsel 2008
に出会った。
「心の時」、不思議な響きの訳だ。
ぐるぐる始まって
ツェラン、ふー?
でもある私なのですが 昨日のふー? は、今日の知己(←あー、その昔、漢字書き取りテストでこの字書けなかったなー><)と その本を手に取った。
「ニューヨーク 最高の訳あり物件」元元妻マリアには孫がいて、その名は パウル。
「ニューヨーク 最高の訳あり物件」(元)夫ニックがマリアの作った焼き菓子を懐かしそうにむしゃむしゃと食べるシーンがあって、そう言えばと
“Ein Tag ohne Strudel ist wie ein Himmel ohne Sterne. (フランツ・ヨーゼフ1世の言葉かな?)”のフランツ・ヨーゼフ1世を画像検索してみたら、その焼き菓子大好き者同士ニックとフランツ・ヨーゼフ1世のお髭スタイルはみごとにそっくりだった。
「孤独な魂の叫び、真実の声。第二次大戦の傷跡生々しいウィーンで、若い男と女がめぐり合った。後に20世紀文学の煌く星となる二人。激しい恋のさなか、男は新天地パリに忽然と旅立つ……。200通になんなんとする手紙に表わされた、20世紀文学の奇跡的ドキュメント。「ぼくたちの間にはただ友情しか存在し得ない……」 」(出版元の内容紹介より。)
バッハマン、ふー?で出会った本は 上記のような、コメディとは席の遠い位置にある本で 私は驚くような新鮮なような気持ちに今あるが そういった文化圏に近しい人々には オマージュのように 初めから取られていたのだろうか。
それにしても私にしては 会った!?ばかりのパウル・ツェランであったから
飛び飛びながらページを追っていき 最後の方に ミラボー橋と出てきて
そういう風に進むと思っていなかったせいか 不意を突かれて 胸がつまった。