■当会が、10月23日と24日付けで岡田義弘市長の選挙向け新聞折込みチラシについて、「今後も、頻繁に市内全戸への新聞折込みによるチラシ配布が行われるだろう」と予測していたとおり、11月23日の祝日の朝、またもや「後援会報」とやらが配布されてきました。
ところが、チラシの右上にNo.147号とあります。当会が最後に確認したのは、9月25日発行のNo.145号でしたから、No.146号がいつの間にか、発行されていることになります。さっそく、廃品回収用に束ねておいた古新聞紙の束を解いて探してみたら、見つかりました。
■10月18日(日)付で、No.146号が市内にばら撒かれていたのです。内容を見てみましょう。前号と同じ文章は赤字で示してあります。
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「乱世の時」岡田よしひろは捨て石になり役割と責任を認識して「ウソ」のないオープンで誠実公正な市行政を構築!!
“全職員は気を緩めず緊張感を保ち続け政策立案”
合併前は使用料が無料の松井田体育館、中央体育館、東横野体育館は合併により使用料が有料に後退!! 岡田よしひろは合併前の無料化に戻した!!
<「市民が主人」の行政、その心の源流を将来へ!!>
これからの市行政は、社会の様々な課題に対し、多様な意見や要望を集約して体系化し、政策にまとめることです。そうした政策立案能力が必要なことを、岡田よしひろは自らの心を言葉で語り続けて、一日一日を職責をかけて最高の仕事をするため、キャンドル精神で死力を尽してきました。
<市民皆様の視点に立った改新を推進!!>
市行政は、市民皆様の視点を徹底し、役所職員一丸となった改善に取り組み、過去にとらわれず、他市の「マネ」をやめて、新生安中の改新は改新でも市民皆様の視点に立った改新を推進しています。それは、明日への希望と勇気がもてる政策を実現し、いかに少ない税収でも効果的な仕事をやるかに新生安中の躍進がかかっているのです。
<安中市には、いま厳しさが必要です!!>
前代未聞の五一億円事件は未解決ですし、財政赤字と借金(債務)を生む論理から決別することです。希望が満ちる大自然の恵まれた資源と、地の利に恵まれた新生安中の良さを生かした政策を実行しています。
また、市行政は受け身に回るのではなく、常に一歩先を読み、先手を打つ市行政がこれまで以上に重要です。
<常に長い物差しで行政を見る岡田よしひろ!!>
多くの人が時間的に「余裕」を持てる時代になりました。
新生安中が誇る歴史と文化を全国に発信しながら、東京・名古屋など大都市に新生安中市との縁者を中心に、ネットワーク「夢倶楽部」を立ち上げ、「口コミ」の力も活用し、観光面を重視した「まちづくり」と「農工両善」戦略の市行政を推進しています。
<碓氷で誕生した「もみじ」の町を全国に発信!!>
例えば明治四十四年に、国文学者・高野辰之先生が、メガネ橋から熊の平の「もみじ」の美しさに感勤して作詞された、唱歌「もみじ」は碓氷で誕生しています。こうした新生安中独自の文化を所持する都市はありません。
アプトの道は、碓水綿の旧線跡を舗装し約六・二キロの沿道に「もみじ」を植樹して、歴史的背景を踏まえて全国に発信できる名所に育てます。
同時に、歩いて見て楽しい街をつくるため、一生懸命努力する姿を見ていただきたいと切望しています。
<適確な判断を下し新生安中が着実に成果!!>
市民皆様の「ニーズ」を把握することが最も重要です。なぜなら行政テーマは数多くありますから、どの課題を優先させるべきかを決めて取り組む必要があるからです。そして、その優先順位を判断する基準となるのが「ニーズ」なんです。
ここで最も重要なのは「市民皆様のニーズ」を的確に捉えることと、市行政そのものに対する「ニーズ」だけでなく、都市という空間に対する「ニーズ」も常にアンテナを張って把握し、それらの「ニーズ」を具現化して、新しい価値や行政サービスの提供を行っていく必要があります。
<脱古改新に命をささげる決意 岡田よしひろ!!>
更に、行政は一歩進んで「市民の皆様」自身がまだ気づいていらっしゃらない「ニーズ」を先取りし、新たな快適な行政サービスをお届けできるよう、最高の目標を設定し目指しています。
また、行政現場第一線の業務の中で直面した行政課題に対しても、研究検討を行って改善していくということを忘れてはなりません。
新生安中は脱古改新の時を迎えていますが、市民の皆様とともに、新生安中史の垣根を越えた多分や政策の新たな一章をひらくため、力を貸してください。
<常に新生安中の将来を考えて!!>
反面、生活に直結する生活必需品が、二〇〇八年一月から八月の間には五回も値上げになり、社会的に立場の弱い方々に格差が拡大し、そして不平等社会が止めどなく拡がっています。
それを目の当たりにしながら、危機に対応するどころか、不安を加速しているのが現在の状況です。これからは、市民の皆様が共通の目標である不平等の是正へ到達のために一致団結するときです。そして、市行政には将来に引き起こす大変化を見通せる行政力が最も重要視されています。
<新生安中の将来・都市の「カタチ」を考えて岡田よしひろ!!>
一方、努力しても報われない方々に、行政の光が届く市行政を成し遂げる為、「税金の無駄遣いを断つ」行政運営を推進し、「行政完結」「行政吟味」を取り戻す心の柱を大切にしています。苦しんで悩んでいる「あなた」を、これを黙って見ていたら市長じゃない。
あなたの気持ち、すべて引き受けます。
いまこそ、市民皆様の苦しみを行政の苦しみに変える行政、脱古改新にキャンドル精神で視力を尽くしている岡田よしひろです。
<こんなに借りて大丈夫か、失敗は許されぬ財政体質!!> (以下、略)
財政が破綻したら何を言っても無理です。先送りする余裕はありません。
借金付けの行政から脱出するために、庶民代表の岡田よしひろは職責をかけて最高の仕事をするため死にもの狂いで取り組んできました。
<国が興るのも滅びるのも、町が栄えるのも衰えるのも、ことごとく人にある。 小林虎三郎先生の言葉です。>
併せて、安中市行政の質の高まりを証明し、実体験をして意識が変わったからだと思うと同時にし行政の原点を問い直してください。
安中市長(庶民代表)岡田よしひろ
判断・決断・実行力の岡田よしひろ!!
○閑古鳥が鳴く状態の横野平工業団地外(約23万㎡)へ企業誘致完了。
○24万羽養鶏場問題解決。
○安中市の財政健全性ランキング全国30位(全国775市)一躍群馬県下トップに躍進。
○群馬大学と報道機関の共同世論調査実施「住み続けたいまち」安中市一躍第2位。
庶民代表の岡田よしひろは行政の「開拓者」です!!
“「庶民改革」で安中市行政の「質の高まり」を証明”
政策報告
○市民皆様と行政をつなぐ政策を実行!! (以下、略)
○中学卒業まで通院医療費無料化実施 平成21年10月から
○太陽光発電装置最大(1kw7万円)20万円補助実施(11月から売電は24円から48円に) 平成21年11月から
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■相変わらず、岡田市長得意の弁舌冴え渡る文章ですが、二枚舌のためか、趣旨や論理が一致していないのが気にかかります。
「乱世の時」「捨て石」という表現はともかく、「ウソ」のない「オープン」で「誠実公正」な市行政という表現は、どうしても市民としてシックリきません。「気を緩めず緊張感を保ち続け政策立案」するのは「全職員」ではなく、「市長」が自ら率先垂範すべきではないのでしょうか。
■このチラシでも、あいかわらず意味不明の「キャンドル精神」という表現を多用していますが、<安中市には、いま厳しさが必要です!!>という件では、「前代未聞の五一億円事件は未解決ですし」とか、「財政赤字と借金(債務)を生む論理から決別する」などと文字が躍っています。これを読んだ市民は、目が「・」となったに違いありません。
前代未聞の安中市土地開発公社51億円事件は、岡田市長が市議時代に、単独犯とされたタゴと一緒に、公社の理事や監事として、長年にわたり、さまざまな事業に関与してきたのですから、他所事のように「未解決ですし」などと言える立場にはないのです。
一刻も早く、9月21日頃に千葉刑務所を出所した元職員のタゴと接触して(「もうしている」と言われるかも・・・)、市民の前で、51億円横領事件の真相を発表し、警察が確認できなかったとされる14億円あまりの使途不明金の在り処を市民に公表させ、土地開発公社に対して、民事賠償額22億2309万2000円(このうち、この10年間で1488万500円を返済。ただし、この賠償額は提訴後の金利は含んでいない)を返済させることが、タゴ51億円事件を「解決」させるための最低限の対応ですが、その民事賠償請求権が時効で消滅した今年6月を過ぎても、なんら対策を打っていないのが気にかかります。
■岡田市長は、これまで安中市土地開発公社が群馬銀行に支払ってきた6億円の和解金に加え、さらに今後10年間、毎年2000万円ものカネを群馬銀行に支払うことを、議会にもはからず、昨年12月26日に、群馬銀行と約束してしまいました。
いくら、公社時代から親しかったとはいえ、タゴへの思いやりが、これほど強いとなると、やはりタゴ事件の背景に政治家が関与していたという市民からの告発が、事実であると認識せざるを得ません。
■また、岡田市長が、群馬銀行との今後10年間の和解金支払い延長を、議会に図らず勝手に決定したことについても、非常に疑問です。
群馬銀行安中支店や本店審査部など多数の職員がタゴ事件に関与していました。当然、金融機関としてのチェック機能が働いたはずですが、盆暮れに高級ワインセットを贈り、ゴルフの接待に勤しんだ群馬銀行の行員らのなかには、タゴ事件をめぐり、タゴとの間に癒着以上のものがあったに違いないと、安中市民の間では、今でも語り継がれています。
■事実、岡田市長も安中市土地開発公社の理事として、理事会でも、「四億」という二文字が、金銭消費貸借証書の「金 九十万円」などと書かれた狭い空間に、小さく書き加えられていたことを見逃した群馬銀行の落ち度を指摘しています。当然、一昨年の暮れから昨年の秋まで、何度か群馬銀行と「密談」(この間、ごく一部の関係者だけで協議され、その議事録は全く残されていないので、あえてこのような表現を使っています)した際に、事件の真相を知る両者が、最終的に決着したのは、和解金支払いの継続ということから、やはり、群馬銀行の落ち度よりも、岡田市長側の落ち度のほうが、大きかった事をうかがわせます。
■このほか、チラシには、「常に一歩先を読み、先手を打つ市行政」「常に長い物差しで行政を見る」「安中が誇る歴史と文化を全国に発信」「脱古改新に命をささげる決意」「常に新生安中の将来を考えて」「新生安中の将来・都市の「カタチ」を考えて」「努力しても報われない方々に、行政の光が届く市行政」「税金の無駄遣いを断つ」「行政完結」「行政吟味」「苦しんで悩んでいる“あなた”を黙って見ていたら市長じゃない」「あなたの気持ち、すべて引き受けます」「いまこそ、市民皆様の苦しみを行政の苦しみに変える」などと、とめどもなく、空虚な美辞麗句のスローガンが連ねられています。
本当に、公約どおり三期やるつもりであれば、せめて、タゴ事件の「解決」についてだけでも、きちんと方針を市民に示していただきたいものです。来年の4月まで、タゴ事件解決にむけた決意がチラシに書かれるのかどうかは、岡田市長とタゴとの事前協議次第かもしれません。
■一方、群馬銀行への「タゴの尻拭い」第2ラウンドのための、今後さらに10年間の和解金支払いのスタートが、いよいよ来月12月25日に迫ってきました。本来、出所したタゴや、その親族らをはじめ、タゴ事件に関った関係者らが支払うべき和解金ですが、このままですと、またもや公金から支出されることになるため、当会では対応策を検討中です。
【ひらく会情報部】