市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

高崎高校第108回同窓会新年総会で、昨年6月のひき逃げ事故について報告

2010-02-13 19:01:00 | 安中市消防団員の飲酒ひき逃げ運転
■先日、1月23日(土)の午後3時から、高崎ビューホテルで高崎高校の同窓会新年総会が開かれました。第79期の卒業生が幹事役となり、例年になく盛り上がりを見せて成功裏に終了し、懇親会、そして同期会と夜遅くまで柳川町界隈は賑わっていました。

 この新年総会で、挨拶に立った同校の藤倉校長は、現在の学校の状況について、過去1年間の学校の活動報告を交えて会場を埋め尽くした同窓生の前で説明を行いました。


■とりわけ、昨年6月7日(日)午前1時ごろ高崎高校正門前の市道で発生した交通事故について、藤倉校長は、次のように説明しました。

 「昨年1年間を振りかえってみまして、6月に文化祭、翠巒(スイラン)祭がありました。このときにひき逃げ事故がありました。新聞、あるいはテレビでさらに大きく報道されたということでありました。当該の生徒につきましては、1年生ですが、その後非常に回復をしまして、2学期から、9月から学校のほうに復帰を果たしました。そして、いまは、若干リハビリに通っているところもありますが、授業のほうにも、もちろん体育を含めて、非常に順調な学校生活をおくっていることになっています。新聞のほうでは最初の一回しか報道を載せないものですから、その後、どうなっているかという報道をしないものですから、せっかくの機会ですので、本人は元気で頑張っているということをこの機会にご報告させていただきます。」


高崎高校和太鼓部の元気いっぱいのデモンストレーションを披露。

■被害者の高崎市東貝沢町1、同校1年、沢田拓朗さんは、酔っ払い運転の乗用車にはねられたうえに、ひき逃げされて、頭などを強く打って意識不明の重体となりました。その後、奇跡的に一命を取り留めたうえに、驚異的な回復力を見せて、2カ月後には再び登校できるようになりました。

 これはひとえに、酔っ払いにひき逃げされて、このまま将来を奪われてなるものか、という本人の不屈の精神力とそれを支えた強い身体の賜物だということができます。

■一方、加害者である、群馬県安中市安中3、製印業、滝本雄次容疑者(62)は、配偶者以外の女性を助手席に乗せて飲酒運転中、高崎高校の文化祭で正門の飾り付け作業をしていた沢田さんをはね飛ばしたあと、一端車から降りて様子をのぞきこんだ後、そのまま車に戻り、現場から走り去りました。

 そして、同日午前6時半ごろ、群馬県警高崎署に、配偶者で安中市議の滝本夏代議員が「ひとをはねたようだ」と電話をして、滝本雄次容疑者は自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で緊急逮捕されたのでした。

 滝本容疑者は「酒を飲んでいたので怖くなって逃げた」と容疑を認めましたが、7月1日付けで消防団の副分団長として退団届を出した後は、刑事処分が出るまでは、退職金の支給も止められず、配偶者の市議も、議長あてに辞職願を出していません。もちろん家業の製印業は、何事もなかったかのように営業中です。

 それどころか、配偶者の市議は、会派のボスや、議長、そして岡田市長にも根回しをして、加害者の夫や自身の穏便な処遇を第一に考えて、少なくとも9月までは、被害者のところにも学校側にも謝罪をしていませんでした。

■ことほどさように、飲酒運転の撲滅は今や国民的な運動であるにもかかわらず、こと安中市役所においては、まだまだ意識の後進性が顕著です。

【ひらく会情報部・飲酒運転撲滅推進班】

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