■平成25年6月2日(日)午前10時から午後2時まで、高崎市の音楽センターの向かい側にあるもてなし広場で、高崎市主催の第23回国際交流の集いが開かれました。例年は秋に開催していますが、今年は高崎市水道局、高崎市国際交流協会、たかさき環境パートナーシップ会議の共催で、6月5日の環境の日と6月の環境月間にあわせて、環境フェア2013と共に、この日に開催されました。群馬県台湾総会は、高崎市国際交流協会と連携して、参加のための準備を行い、当日、メインステージ前のひろばで、飲食ブースを開設し、大根餅と焼きビーフンを提供しました。

↑サンバチーム「ウニドス・ダ・トカ」が本場ブラジルのカーニバルの雰囲気を再現。↑
梅雨に入り雨が心配されました。また、気温の上昇も懸念されましたが、当日は天気もよくなり、適当に風もあり、しのぎやすい日和となりました。そのため人出もいつもより多く、にぎやかに執り行われました。

↑飲食ブースの配置図とステージプログラム。↑
■群馬県台湾総会の有志は、前々日から料理の仕込みに追われました。例年好評を頂いている大根餅は、次第に日本の皆様にも知られるようになり、今年も美味しい大根餅を食べていただけるように一生懸命作りました。

↑大根をみじん切りにする。大根の皮や汚れは綺麗に落とすこと。↑

↑台湾産の米粉。大根餅の原料。↑

↑片栗粉を1カップ用意する。↑

↑インディカ米を製粉して作った米粉に水を入れながら溶く。この時、片栗粉を1カップと塩を少量入れる。↑

↑溶いた米粉をみじん切りの大根を煮ている鍋に注ぎ入れる。↑

↑鍋底が焦げ付かないように絶えずかき回す。次第に粘度が高くなり、撹拌には相当な力を要する。焦げ付かないように強火にせず時間をかけて加熱するのがコツ。焦がすと焦げ色が大根餅に混ざり見た目が悪くなるので、じっくりと忍耐強く撹拌する。↑

↑15分ぐらいでコテコテに粘度が高まって餅状になったら容器に充填し容器ごと床に30回ほど打ちつけて内部の空気を抜く。↑

↑蒸し器に入れる。↑

↑強火で1時間ほど蒸し上げると出来上がり。あとはこれを短冊状に切ってフライパンに油をひいて、少し表面に焦げ目ができれば完成。好みの調味料とたれを付けて食します。↑
続いて焼きビーフンの下ごしらえをしました。

↑台湾ビーフン(新竹産のは細麺が特徴)。これをあらかじめ水で戻しておき、フライパンに油をひいて焼そばの要領で、野菜、ネギ、にんじん、シイタケ、干しエビ、肉を加えて炒め、好みによって、塩、醤油、カツオだし等を加えます。↑
■イベント当日は、午前9時半に会場に入り、前日までに仕込んだ食材や調理道具、食器類の用意をしました。

↑準備万端。11時からの販売開始を待つ。↑
飲食ブースはステージ前の広場に面しており、ステージの催しもよく見えます。ステージでは10時からプログラムが始まりました。プログラムは、サンバ、G-FIVE紹介、クリーンナップキャンペーン出発式、高チャリPR、G-FIVEショー、AKG LWT(Little Wing Troops)演技、朝鮮舞踏、サンバの順で午後2時にフィナーレとなっています。

↑司会の皆さん。↑

↑国内でも著名なウニドス・ダ・トカのダンサー3名による冒頭から圧巻のパフォーマンス。以下同様。↑






↑子どもたちも飛び入り。↑

↑出番を待つAKG LWTの面々。↑

↑前橋朝鮮学校の生徒らの踊り。↑
以前は群馬県台湾総会でも台湾の民族ダンスを披露していましたが、準備練習に時間がかかるため最近は飲食ブース出店がもっぱらです。

↑群馬県台湾総会の出店ブース。↑
群馬県台湾総会をはじめ県内の各参加団体が提供する料理はチップと交換性で、そのチップの販売は会場内の指定販売コーナー2ケ所で10時45分からはじまり、料理の販売は11時からスタートしました。一方、飲み物類は現金販売です。

↑料理はチップと交換。事前にチップを購入する。1枚100円。↑

↑売れ行き上々。↑
今回はステージを囲むように右側から、カキ氷(高崎青友会)、アボカドジュース(高崎市国際交流協会)、シュハスコ&パステル(在住ブラジル人協力者)、高崎うどん&やきそば(JA高崎)、水餃子&杏仁豆腐(高崎華人連合会)、キムポックム&チヂミ(在日本朝鮮人総連合会群馬県西毛支部)、左側から、小龍包(高崎経済大学国際交流協会)、飲み物:ビール&ノンアルコールビール・ソフトドリンク(現金販売)、スリランカカレー(在住スリランカ人協力者)、フランクフルト(群馬婦友会西毛支部高崎グループ)、焼きビーフン&大根餅(台湾総会婦女部)、フレッシュパイナップル(高崎市国際交流協会)が出店しました。
■精魂込めて作った甲斐あって、台湾総会が用意したそれぞれ約150食あまりは午後1時過ぎには完売しました。
この販売システムは非常に良く考えられています。各参加団体にはあらかじめ食材の費用として3万円が支給され、それぞれの団体は事前にこの金額の範囲内で食材を購入し、購入した食材の領収書を提出し、余った分は高崎市国際交流協会に返却します。
そして、高崎市内の公民館を借りて食材を事前に加工し、下ごしらえをしておきます。もちろん労力はかかりますが、光熱費や場所代は高崎市負担ということになります。
そして、当日、参加者は1枚当たり100円で購入したチップを持って、好きな食べ物を販売する各団体のブースに行き、チップと料理を交換します。台湾総会のブースの場合、実際には大根餅・焼きビーフンあわせて323食を準備し、完売したため、売り上げは3万2300円ということになります。イベントが終了後、チップを数えて売り上げ数量を記入し、本部に返却します。
■したがって、参加団体には全く儲けがありません。それでも1食あたり100円に設定していますが、原価を80円程度でという目安の指示が交流協会から出されているため、実際には上記のように少し多い販売数となります。この余剰分は、交流協会が負担したレンタル費用などに充当する必要があることから、協会の当然のマージンと思われます。
というわけで、各国のイベント参加団体にしてみれば、それぞれのお国自慢の料理を提供することにより、市民の皆さんにそれぞれの国の食文化をアピールすることが目的ですので、純粋にボランティア精神で活動できる仕組みとして、継続性のある好ましいシステムです。
イベントで来訪した方々に聞くと、台湾総会の提供した大根餅と焼きビーフンをはじめ、参加各国の団体が提供した料理は概ね好評でした。しかし、中国ブースの杏仁豆腐は本物の味を知っている人にとっては「何これ?」という代物でした。豆腐が形をなしておらず、まるでジュースだったからです。また、水餃子も冷凍加工食品をそのまま茹でただけでした。小龍包も同様の意見がありました。
■また、環境フェアでは、箕郷町白川辻区環境対策会議、日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所、東京ガス群馬支社、高崎総合卸売市場㈱、㈱ヤマダ電機・㈱ワイ・ジャスト、㈱フレッセイ、群馬県地球温暖化防止活動推進センター、高崎里山の会、環境政策課、高崎友の会、高崎市くらしの会、高崎青年会議所、特定非営利活動法人EMネット群馬、東日本旅客鉄道㈱高崎支社、㈱キンセイ産業、タカナシ乳業㈱群馬工場、太陽コンクリート工業㈱、本部(高崎市)が出展していました。
このうち、原研のブースではカドミウム汚染土壌の改良を選択的に行うファイトレメディエーションの紹介や、ヤマダ電機の太陽光発電を扱うソーラーパネル類の製造メーカーが韓国であったり、EM菌で作ったぼかし堆肥作りの紹介、そして食用油の廃油リサイクルによるバイオ・ディーゼル油作りの紹介などがとくに興味をひきました。

↑水道局の給水車展示。↑

↑ぐんまちゃんも来た。↑

↑クリーンナップキャンペーン出発式。↑

↑市内企業団体から構成されたキャンペーン隊の皆さん。↑

↑4月からスタートした高チャリ。↑

↑めったに載らないぐるりんバスにも試乗。↑

↑パトカーや白バイの試乗もできる。↑
■このイベントで気になったことがあります。鉢植えや花の種や各種グッズなど無料配布時に、関係ブースに列を作り群れをなす参加者の姿でした。こうしたブースでは、無料配布品が終わってしまうと、あとは閑古鳥です。無料配布というエサで釣ろうとするほうにも、エサに群れようとするほうにも課題が残ります。

↑最後のフィナーレ前に再びサンバ登場。以下同様。↑




↑今度は海外からのお客さんらが飛び入り参加。さすがにノリがいい。↑
来年もぜひ美味しい大根餅と本場の焼きビーフンを堪能しに、会場の台湾総会のブースにお越しください。歓迎光臨!
【群馬県台湾総会からの報告】