■群馬高専の電子情報工学科を舞台に発生した陰湿極まるアカデミックハラスメント(アカハラ)事件。この忌まわしい事件に関連する情報公開請求に対して、群馬高専側が存否応答拒否を含む完全不開示決定をしたため、当会は異議申立てを経て1年ほどかかってようやく群馬高専側の存否応答拒否を引っ込めさせました。そこで再度、群馬高専側にアカハラに関する情報開示請求をしたところ、またもや全面不開示処分とされてしまいました。そこで当会は群馬高専の上級機関である国立高等専門学校機構を被告として、不開示処分取消請求のための行政訴訟を行ない、先日9月1日に第6回口頭弁論が東京地裁で開かれ、11月24日(金)13時25分に判決が言い渡されることになりました。
↑文科省大臣官房人事課任用班から届いた2通の開示に係る決定通知が同封された封筒。↑
一方で、2017年6月6日に当会と群馬高専の山崎新校長らとの面談を通じて、アカハラ事件の情報公開と原因者の処分にきわめて消極的だった西尾典眞前校長が、事件のけじめをつけないまま2017年4月1日に古巣の文部科学省に戻ったことについて、残念ながら、山崎新体制下においてもなお、同前校長の責任追及について不熱心であることが判明しました。山崎新校長は、深刻なアカハラ事件を振り返るよりも、今後はそうした不祥事を二度と起こさないという決意を強調されました。
しかし当会は、アカハラ事件がなぜどのように起きて、学校側がどのような対応をしたことで、多数の被害者を生んでしまったのかをきちんと検証する必要があると考えております。その一因として、教育者としての経験を持たぬ文科省の官僚がなぜ国立高専の校長に就任できたのか、その選任過程を調べる必要があると当会は痛感しました。
■そのため、当会は2017年8月14日付で、独立行政法人国立高等専門学校機構に対して、次の内容の情報公開請求を行いました。
**********
1、群馬工業高等専門学校「校報」第127号、129号及び131号のうち、教職員の異動者・退職者の氏名・事由等を記した人事関係欄。特に、公的性質の強い常勤教員に関する情報。
2、群馬工業高等専門学校の西尾典眞元校長に関し、平成25年に貴法人が彼を当該校に配置したことに関わる辞令等の一切の文書。特に、赴任当時に設定されていた任期に関わる情報。なお、この情報に関しては学校長の公的任務に関するものであり、公共性・公的性質が非常に高いものであることを付記する。
3、平成27年6月に弊団体が貴法人に提出した群馬高専におけるアカデミックハラスメント事件に関する文書への開示請求、およびそれを貴法人が不開示としたことに対し平成28年3月に総理府の情報公開・個人情報保護審査会が行った答申を受けて、貴法人が平成28年3月、群馬高専に最初に送付した、当該開示請求に対する十数枚に及ぶとされる処分決定書の原案。
**********
■また同じく2017年8月14日に、文部科学大臣あてに、次の内容で情報開示請求を行いました。
**********PDF ⇒ img_20170815bjitj.pdf
文部科学省職員の西尾典眞氏が、平成25年に独立行政法人国立高等専門学校機構へ出向した際に交付された人事異動通知書
**********
■さらに西尾前校長が本省のどの部署に戻ったのかを知るのと、さらにその後別の組織・法人に出向した可能性もあることから、2017年9月1日に次の内容で文部科学大臣あてに情報開示請求を行いました。
**********PDF ⇒ 20170901sjizj.pdf
文部科学省職員の西尾典眞氏に対して、平成29年3月から現在までに交付された人事異動通知書
**********
■これらついて、請求から1か月以内に開示にかかる決定通知があるため、機構及び文科省からの連絡を待っていたところ、9月14日11時18分に機構の総務課から電話がありました。聞くと、開示決定通知を発出予定しているが、項目1に関連して、今年度から「校報」の発行を年2回にしたため、まだ今年度の校報は未発行だが、それでもいいか、との確認の電話でした。総務課の担当者いわく「現在編集中なのでもう少し開示を遅らせれば間に合う」とのことでしたが、「後日、別途開示請求するので、とりあえず、請求した分だけでよいです」と返事をしました。一両日中にも、開示に係る決定通知が到来するものと見られます。
一方、9月16日に、文部科学省の大臣官房人事課任用班から次の2件の行政文書開示決定通知書が当会事務局あてに郵送されてきました。
※平成29年9月13日付け29受文科人第205号「行政文書開示決定通知書」↓
PDF ⇒ 20170913jmih25lmj.pdf
※平成29年9月14日付け29受文科人第206号「行政文書開示決定通知書」↓
PDF ⇒ 20170914jmih29lmj.pdf
こちらはさっそく、今度の水曜日あたりに直接文科省の本省2階の文書情報管理室で開示を受けることにしたいと思います。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
↑文科省大臣官房人事課任用班から届いた2通の開示に係る決定通知が同封された封筒。↑
一方で、2017年6月6日に当会と群馬高専の山崎新校長らとの面談を通じて、アカハラ事件の情報公開と原因者の処分にきわめて消極的だった西尾典眞前校長が、事件のけじめをつけないまま2017年4月1日に古巣の文部科学省に戻ったことについて、残念ながら、山崎新体制下においてもなお、同前校長の責任追及について不熱心であることが判明しました。山崎新校長は、深刻なアカハラ事件を振り返るよりも、今後はそうした不祥事を二度と起こさないという決意を強調されました。
しかし当会は、アカハラ事件がなぜどのように起きて、学校側がどのような対応をしたことで、多数の被害者を生んでしまったのかをきちんと検証する必要があると考えております。その一因として、教育者としての経験を持たぬ文科省の官僚がなぜ国立高専の校長に就任できたのか、その選任過程を調べる必要があると当会は痛感しました。
■そのため、当会は2017年8月14日付で、独立行政法人国立高等専門学校機構に対して、次の内容の情報公開請求を行いました。
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1、群馬工業高等専門学校「校報」第127号、129号及び131号のうち、教職員の異動者・退職者の氏名・事由等を記した人事関係欄。特に、公的性質の強い常勤教員に関する情報。
2、群馬工業高等専門学校の西尾典眞元校長に関し、平成25年に貴法人が彼を当該校に配置したことに関わる辞令等の一切の文書。特に、赴任当時に設定されていた任期に関わる情報。なお、この情報に関しては学校長の公的任務に関するものであり、公共性・公的性質が非常に高いものであることを付記する。
3、平成27年6月に弊団体が貴法人に提出した群馬高専におけるアカデミックハラスメント事件に関する文書への開示請求、およびそれを貴法人が不開示としたことに対し平成28年3月に総理府の情報公開・個人情報保護審査会が行った答申を受けて、貴法人が平成28年3月、群馬高専に最初に送付した、当該開示請求に対する十数枚に及ぶとされる処分決定書の原案。
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■また同じく2017年8月14日に、文部科学大臣あてに、次の内容で情報開示請求を行いました。
**********PDF ⇒ img_20170815bjitj.pdf
文部科学省職員の西尾典眞氏が、平成25年に独立行政法人国立高等専門学校機構へ出向した際に交付された人事異動通知書
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■さらに西尾前校長が本省のどの部署に戻ったのかを知るのと、さらにその後別の組織・法人に出向した可能性もあることから、2017年9月1日に次の内容で文部科学大臣あてに情報開示請求を行いました。
**********PDF ⇒ 20170901sjizj.pdf
文部科学省職員の西尾典眞氏に対して、平成29年3月から現在までに交付された人事異動通知書
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■これらついて、請求から1か月以内に開示にかかる決定通知があるため、機構及び文科省からの連絡を待っていたところ、9月14日11時18分に機構の総務課から電話がありました。聞くと、開示決定通知を発出予定しているが、項目1に関連して、今年度から「校報」の発行を年2回にしたため、まだ今年度の校報は未発行だが、それでもいいか、との確認の電話でした。総務課の担当者いわく「現在編集中なのでもう少し開示を遅らせれば間に合う」とのことでしたが、「後日、別途開示請求するので、とりあえず、請求した分だけでよいです」と返事をしました。一両日中にも、開示に係る決定通知が到来するものと見られます。
一方、9月16日に、文部科学省の大臣官房人事課任用班から次の2件の行政文書開示決定通知書が当会事務局あてに郵送されてきました。
※平成29年9月13日付け29受文科人第205号「行政文書開示決定通知書」↓
PDF ⇒ 20170913jmih25lmj.pdf
※平成29年9月14日付け29受文科人第206号「行政文書開示決定通知書」↓
PDF ⇒ 20170914jmih29lmj.pdf
こちらはさっそく、今度の水曜日あたりに直接文科省の本省2階の文書情報管理室で開示を受けることにしたいと思います。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】