■長野高専きっての有害天下り校長として同校に3年間の暗黒時代をもたらし、今なお続く同校の腐敗と倫理崩壊のスパイラルを作った石原祐志。圧力と口利きで無理やり石原を高専校長に押し込み、その後ろ盾となっていた文科省トップ幹部・佐野太の失脚に伴い、石原も理研の名ばかり部長に流れていきました。
ところが、跡を継いだ土居信数校長は、教職員らにほぼ何も伝えないまま、抗議も意に介さず、石原祐志への長野高専名誉教授称号授与を強行してしまいました。石原氏はちゃっかりと産総研のインチキ事業体にも天下りで潜り込んでおり、そこで授与もされないうちから称号をひけらかす有様でした。
その後、この石原への名誉教授授与問題について、昨年の秋から年末にかけ内部文書の開示請求を行い経緯の洗い出しを試みたところ、名誉教授授与は石原自身が在任時代から仕込んだ出来レースであった疑惑が強く浮かびあがりました。ところで開示文書を精査すると、隠されている不足情報の存在が示唆されたため、当会では今年6月に追加開示請求を行いました。しかしそこでまた、新たな未知情報の存在が示唆され、全容解明どころかむしろ謎は深まるばかりでした。そこで当会では、まだ隠されている情報のベールを剥ぐべく、8月に再追加開示請求を提出していました。
○2019年12月29日:【長野高専】天下り石原名誉教授問題…同校と産総研の開示文書で「授与」と「活用」の経緯を暴く!(2)↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3099.html
○2020年8月7日:【出張!オンブズマン】長野高専J科セクハラ退職問題&石原名誉教授授与強行問題で同校から届いた開示文書↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3187.html
■その後、同校から指示された開示手数料300円を振り込むと、9月17日付で以下の法人文書開示決定通知書が郵送されてきました。
*****石原名誉教授関連再追加開示通知*****ZIP ⇒ 20200918ljmi33nxgj.zip
長野高専庶第33号
令和2年9月17日
法人文書開示決定通知書
市民オンブズマン群馬 小川 賢 様
独立行政法人国立高等専門学校機構
令和2年8月7日付けで請求のありました法人文書の開示について,独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第9条第1項の規定に基づき,下記のとおり開示することとしましたので通知します。
記
1 開示する法人文書の名称
令和2年7月17日付け長野高専庶第21号にて開示した法人文書中、石原祐志前校長に送信した「【長野高専】Fwd: セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(依頼)」という件名の2019年4月22日8時47分付電子メールに関連して以下の文書。
・メール本文中、「★名誉教授について ご提出ありがとうございました。」との記載について、石原氏から「提出」されたものの内容と「提出」時の様子がわかる情報の一切。また、石原氏にこの「提出」を求めたことに関する情報の一切。
① 名誉教授について(メール)(2019.3.28 19:55)
② 名誉教授について(メール)(2019.3.28 20:22)
③ 名誉教授について(メール)(2019.3.29 8:38)
④ 功績調書について(メール)(2019.3.29 11:16)
⑤ セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(メール)(2019.4.22 0:14)
2 不開示とした部分とその理由
① 名誉教授について(メール)(2019.3.28 19:55)
不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
不開示部分:功績及び業績に関する部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号ヘに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
② 名誉教授について(メール)(2019.3.28 20:22)
不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
③ 名誉教授について(メール)(2019.3.29 8:38)
不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
④ 功績調書について(メール)(2019.3.29 11:16)
不開示部分:個人の情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
不開示部分:功績に関する部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号ヘに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
⑤ セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(メール)(2019.4.22 0:14)
不開示部分:個人の情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
不開示部分:功績に関する部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号ヘに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
※ この決定に不服がある場合は、行政不服審査法(平成26年法律第68号)の規定により、この決定があったことを知った日の翌日から起算して3か月以内に、独立行政法人国立高等専門学校機構に対して審査請求をすることができます(なお、決定があったことを知った日から起算して3か月以内であっても、決定があった日の翌日から起算して1年を経過した場合には審査請求をすることができなくなります。)。
また、この決定の取消しを求める訴訟を提起する場合は、行政事件訴訟法(昭和37年法律第139号)の規定により、この決定があったことを知った日から6か月以内に、独立行政法人国立高等専門学校機構を被告として、同法第12条に規定する裁判所に処分の取消しの訴えを提起することができます。(なお、決定があったことを知った日から6か月以内であっても、決定の日から1年を経過した場合には処分の取消しの訴えを提起することができなくなります。)
3 開示の実施の方法等
(1)開示の実施の方法等
法人文書の種類・数量等: ①22枚 ②1枚 ③1枚 ④5枚 ⑤5枚 合計:34枚
開示の実施の方法 | 閲覧 | 複写機により用紙に白黒で複写したものの交付
開示実施手数料の額 | 無料 | 40円 用紙1枚につき10円
【後略】
**********
■なんと、未知の電子メールが5通も出てきました。しかもそのうち4通は、石原がまだ学校長として在任中の2019年3月のものでした。
昨年の情報開示によって、2019年3月20日の平成30年度第11回運営会議にて、鈴木宏が目の前にいる石原の名誉教授推薦を形式上提議して、石原校長がそれを継続議題として承認したことがすでに判明しています。あわせて、続く3月26日の第11回執行会議でも同様の結論になっていることもわかっています。こうした情報からは、石原祐志が自分で自分に名誉教授を授与するため、後任校長がつつがなく手続きを進めるよう在任中に「種を撒いた」様子がそこからうかがえました。
それだけでも大問題でしたが、今回の開示決定により、名誉教授授与をめぐる具体的なやり取りまでもが、在任中のうちからせっせと進められていた実態がようやく明らかになってきました。
■開示通知によると、文書枚数は全部で34枚と妙に多く、印刷料(1枚10円×34枚)が300円の基本手数料をオーバーしてしまっていました。追加手数料の納付方法は開示場所の窓口支払いか振り込みしかありませんが、40円のために振り込み手数料を支払うのももったいないと考え、窓口開示を検討してみました。当会担当者としては、予定の都合上、長野高専まで赴くのは難しいものの、ちょうど東京八王子の機構本部近くに寄る用事はいくつかありました。そこで、開示文書を機構本部に転送してもらい、本部で開示を受けるということができないか、長野高専の白木職員に問い合わせてみました。
すると10日ほど経ってから、長野高専から機構本部に照会した結果として返信がありました。しかしそれは、高専機構の情報公開規則の規定により、残念ながら長野高専における開示しか認められないというものでした。
○参考:独立行政法人国立高等専門学校機構情報公開取扱規則(機構規則第70号)↓
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/resources/information/johokokaitoriatukaikisoku.pdf
**********
第16条
3 法人文書の開示は,当該文書を保有する各学校等の情報公開窓口において別表2に掲げる方法により行うものとする。ただし,理事長等が認めた場合は,開示請求を行った施設において開示を受けることができる。
**********
付言すると、独法高専機構全体に対しておこなった開示請求であっても、開示対象となった文書が機構本部や各高専の単独保有の場合は、その保有する場所でしか開示できません。しかし、独法高専機構への開示請求の対象として引っ掛かった文書が複数地にまたがる場合、そのいずれか一箇所に集約して開示してもらうことが可能とのこと。
■仕方がないので、振込手数料550円をかけて40円を長野高専の指定口座に振り込み、あわせて郵送用切手を同校に郵送しました。すると、10月3日になって、9月30日付の送り状とともに開示文書一式が郵送されてきました。
○石原名誉教授授与経緯に関する再追加開示資料 ZIP ⇒ 202010010jij.zip
202010011p01to10ji33j.zip
202010011p11to17ji33j.zip
202010011p18to22ji33j.zip
202010012to4ji33j.zip
202010015ji3334j.zip
では、石原祐志への名誉教授授与経緯に関する再追加開示資料として送られてきたメールの文字起こしを読んでいってみましょう。なお、メール添付として開示されてきた文書については、文字起こしはせず、都度説明を付けるに留めます。実際の元資料については、各自で上記ZIPファイルをダウンロードのうえ、お手元のコンピュータで展開して確認していただくようよろしくお願い申し上げます。
また、いつものとおり、文書のレビューに際しての当会の注釈は緑字で示しております。重要なポイントもいくつか示しておりますので、僭越ながらぜひ注釈の方も合わせてお読みください。
*****① 名誉教授について(2019.3.28 19:55)*****
名誉教授について
■■■■■■■■■■■■ 2019年3月28日 19:55
To: 石原祐志 ■■■■■■■■■
石原校長先生
お世話になっています。
人事係の■■です。
異動間際のご依頼となり大変申し訳ございませんが、先日お問い合わせのありました校長先生自身の名誉教授について、推薦する方向になる可能性が高いとのお話を受けました。【※当会注1】
ついては、功績調書及び業績一覧が必要となりますので、お忙しいとは存じますが、ご準備、作成をお願いいたします。
※■■先生、■■先生の書類を参考に添付します。
なお、授与式の日時については、新校長とともに決定したいと考えております。
差支えなければ、異動後、石原校長先生の連絡先(メールアドレス等)をお知らせくださると幸いです。
また、作成いただく功績調書等は、将来、叙勲候補用の基資料になることを申し添えます。【※当会注2】
以上、お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。
少し早いご挨拶となりますが、至らない点が多かったと思いますが、2年間ご指導等ありがとうございました。【※当会注3】
異動後につきましても、石原校長先生の変わらないご活躍をお祈りしています。
****************************************
独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校
総務課人事係 ■■■■
〒381-8550 長野市大字徳間716
TEL 026-295-7004
FAX 026-295-4356
e-mail ■■■■■■■■■
URL http://www.nagano-nct.ac.jp
****************************************
添付ファイル6件【※当会注4】
・08-07名誉教授称号授与規則.pdf 108K
・14 長野工業高等専門学校名誉教授称号授与規則に関する申合せ.doc 35K
・功績調書(■■■■).docx 26K
・業績(■■■■).docx 24K
・功績調書(■■■■).docx 26K
・業績一覧(■■■■).docx 32K
【当会注1:またまた出だしから理解に困る情報が飛び出てきてしまった。「先日のお問い合わせ」とはなんであろう。「お話」をしたのは誰であろう。「お話を受けました」などとあたかも独立した意思決定かのように書いているが、その時点で石原祐志は学校のトップその人であり、誰が「お話」をしようとその上司なのだから、利益相反もいいところである】
【当会注2:呆れたことに、名誉教授に飽き足らず、勲章授与まで視野に入れているらしい。お友達佐野太の圧力で天下り、たった3年間籍を置いただけの分際で、しかもその短期間のうちに長野高専を暗黒のどん底に陥れておきながら、勲章まで貰いたいとは、どこまでも厚かましく図々しい男である】
【当会注3:石原の在籍は3年間にも関わらず、「2年間ご指導ありがとうございました」となっている。このメールを送った人事係担当職員は黒塗りされているが、2017年から長野高専職員となった人物ということであろうか】
【当会注4:添付ファイルのうち、長野高専名誉教授称号授与規則および同規則申合せについては、昨年末の記事(本記事冒頭リンク)にて掲載したとおりなので、文字起こし割愛。また、他の業績や功績調書等については、全面黒塗りであり文字起こし困難と判断】
**********
*****② 名誉教授について(2019.3.28 20:22)*****
名誉教授について
石原祐志 ■■■■■■■■ 2019年3月28日 20:22
To: ■■■■■■■■■■■■
すみません
パソコンを返したので、明日、作成します
見た記憶はないのですが、可能なら、■■■■の例はありますか?
2019年3月28日(木) 19:55 ■■■■■■■■■■■■
**********
*****③ 名誉教授について(2019.3.29 8:38)*****
名誉教授について
石原祐志 ■■■■■■■■ 2019年3月29日 8:38
To: ■■■■■■■■■■■■
Cc: ■■■■■■■■■■■■, 岩佐 達也■■■■■■■■, 富岡学生課長■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【※当会注5】
■■さん
他関係各位
念のため、石原の個人メールアドレス、携帯番号等をお伝えします
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
職場の方は
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■【※当会注6】
メールはまだわかりません。
_
独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校長 石原 祐志 (いしはら ゆうじ)
Tel: 026-295-7004 Fax: 026-295-4356
E-mail: ■■■■■■■■■
URL http://www.nagano-nct.ac.jp
【当会注5:メールの同時送信先にはなぜか、事務方トップであるはずの事務部長の名前が見当たらない。先頭の全面黒塗り人物がそうなのかもしれないが、岩佐総務課長と富岡学生課長の名前は黒塗りされていないのに、おかしな話である】
【当会注6:長野高専校長を事実上更迭されて飛ばされた先が「理化学研究所 科技ハブ産連本部 科学技術ハブ推進部長」であることはとっくに周知であるにも関わらず、いちいち異動先情報まで黒塗りしたがる高専組織の隠蔽癖はどうにも理解しがたい】
**********
*****④ 功績調書について(2019.3.29 11:16)*****
【長野高専】功績調書について
■■■■■■■■■■■■ 2019年3月29日 11:16
To: ■■■■■■■■■■■■【※当会注7】
石原校長先生
お世話になっています。
人事係の■■です。
■■■■、■■■■の功績調書を送付しますので、お手数ですが、作成等よろしくお願いします。
※著書論文一覧は不要です。
****************************************
独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校
総務課人事係 ■■■■
〒381-8550 長野市大字徳間716
TEL 026-295-7004
FAX 026-295-4356
e-mail ■■■■■■■■■
URL http://www.nagano-nct.ac.jp
****************************************
添付ファイル2件
・功績調書 ■■■■.doc 43K
・功績調書 ■■■■.doc 45K
【当会注7:メールの宛先が全面黒塗りになったところを見ると、石原の個人メールアドレスに送られたらしい】
**********
*****⑤ セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(2019.4.22 0:14)*****
【長野高専】Fwd: セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(依頼)
石原祐志 ■■■■■■■■ 2019年4月22日 0:14【※当会注8】
To: ■■■■■■■■■■■■
Cc: 岩佐達也 ■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■
■■さん
ご迷惑をおかけします。
この研修でセクハラは全体の一部でしたので分かる資料といわれても。。。【※当会注9】
■■先生に、当日の配布資料があるか確認してください。
なければ、開催案内といつもの講師の先生のプロフィールしかないですね。
ついでに功績調書をつけておきます。
2019年4月19日(金) 15:19 ■■■■■■■■■■■■[元のメッセージ非表示]
功績調書(石原校長)最終.docx 27K【※当会注10】
【当会注8:3月29日から一気に飛んで4月22日のメールが出てきた。このメールに対する返信が、今年夏の追加開示請求によって明らかになった同日8時27分付メールのようだ。理研に移った石原から送られたこのメール自体は、4月19日に長野高専から送られた何らかのメールへの返信のようだが、元のメールはこれまでの開示資料にも含まれておらず、詳細は不明】
【当会注9:「…」の代わりに「、、、」や「。。。」を用いるのは、若者言葉では極めてよく見られる表現だが、仮にもキャリア官僚であり、当時還暦間近の学校長経験者ともあろう者が、すでに籍もない長野高専との公的なメールでこれを使うというのが信じられない。家族とのLINEか何かと勘違いしているのであろうか】
【当会注10:功績調書が「最終」ということは、最終以前の途中バージョンも存在し、提出されていたということだろうか。しかし開示資料の中にそうした途中経過をうかがわせる情報はない。メールが3月29日から一気に4月22日に飛んでいることといい、この「空白期間」のやり取りはどうにも不思議である。なお、功績調書は昨年末の開示文書中に含まれていたものと同一のため、文字起こし割愛】
**********
■このように、石原祐志は、自身への名誉教授授与方針を既成事実にして後任の土居校長に引き継いだだけかと思いきや、功績調書等資料の提出など具体的な話まで在任中に動かしていたことが明らかになりました。
それにしても、一応にもまだ上司である石原を「推薦する方向になる可能性が高い」と明言した恥知らずで公務員倫理そっちのけの学校幹部は、いったい誰なのでしょうか。運営会議で臆面もなく眼前の学校トップを名誉教授にしようと言い出した鈴木宏副校長でしょうか。それとも、メールの送り主である人事係職員の上司、岩佐達也総務課長でしょうか。
とにかく、小学校で転校するクラスメイトのために「お別れ会」をして餞別を贈る感覚で、国立の高等教育機関の名誉教授称号を身内でポンポンプレゼントされては、たまったものではありません。
■上記の開示メールに関する当会のコメントでも言及したとおり、今回の再追加開示請求に対する情報開示を経ても、なお微妙に経緯に関する不透明部分が残ってしまいました。そこで、最後に残った不透明部分を一掃するため、当会では、石原祐志への名誉教授称号授与過程に関する次の再々追加開示請求を長野高専宛てに提出しました。
*****11/3付再々追加開示請求(石原名誉教授問題)*****
法人文書開示請求書
令和2年11月3日
独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校 御中
氏名又は名称:(法人その他の団体にあってはその名称及び代表者の氏名)
市民オンブズマン群馬 代表 小川 賢
住所又は居所:(法人その他の団体にあっては主たる事務所等の所在地)
〒379-0114 群馬県安中市野殿980
TEL 090(5302)8312
連 絡 先:(連絡先が上記の本人以外の場合は,連絡担当者の住所・氏名・電話番号)
〒371-0801 群馬県前橋市文京町一丁目15-10
市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸
TEL:027-224-8567
独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第4条第1項の規定に基づき,下記のとおり法人文書の開示を請求します。
記
1 請求する法人文書の名称等
(請求する法人文書が特定できるよう,法人文書の名称,請求する文書の内容等をできるだけ具体的に記載してください。)
貴学が令和2年9月17日付長野高専庶第33号にて開示した法人文書に関して、次の(1)および(2)の情報。
(1)貴学総務課人事係職員から石原祐志学校長(当時)に送信された「名誉教授について」という件名の2019年3月28日19時55分付電子メールの本文中、「先日お問い合わせのありました校長先生自身の名誉教授について」との記載に関連して、石原氏からの「先日の問い合わせ」の経緯と内容、問合せ先が分かる一切の文書。
(2)2019年3月1日から同年4月30日にかけて、貴学教職員から貴学前校長の石原祐志氏に宛てて送信されたか、同氏から貴学教職員に送信された電子メールの一切。ただし、以下①~④は除いてよい。
①令和元年11月12日付長野高専庶第51号における開示文書に含まれるもの
②令和2年7月17日付長野高専庶第21号における開示文書に含まれるもの
③令和2年9月17日付長野高専庶第33号における開示文書に含まれるもの
④本開示請求の上記第1項の対象となる開示文書に含まれるもの
**********
■石原祐志への名誉教授授与問題については、情報開示請求をしてもなお不透明部分が残り、そこを開示させれば、まだ不透明な箇所があることがわかり……とイタチごっこが続いています。今回の開示請求で完全にケリを付けたいものです。
昭和35(1960)年10月22日生まれの石原祐志は、来年3月末で満60歳となり、理研の名ばかり部長で定年を迎えます。定年での逃げ切り、そして長野高専名誉教授の称号を握りしめての天下りを、何としても許してはなりません。
当会では引き続き、本問題についても追及を深めてまいります。
【11/7追記】
■本記事を見た長野高専関係者から情報提供があり、今回の開示資料である石原祐志とのメールをやり取りした人事係の担当は、間違いなく北澤直樹人事係長であるとのこと。「石原校長先生」等の書き方が北澤人事係長そのものなので、内部関係者から見ればあからさまに自明とのこと。
なお、北澤氏は2017年4月に信州大学からの人事交流的な近隣異動で人事係長になったとのこと。今年で4年目になることから、間もなく信州大学に戻っていくことが強く予想されています。
ちなみに、本記事中で疑問とした北澤氏への「お話」についてですが、長野高専関係者の推測によれば、「北澤人事係長に直接『お話』をしたのか、今をときめく岩佐総務課長もしくは北原総務課長補佐(総務担当)を介したのかは不明なものの、『お話』の元は、長野高専屈指の悪徳ゴマすり副校長(当時寮務主事)である鈴木宏の可能性が高い」とのこと。2019年3月20日の運営会議で、退任目前となっていた目の前の学校トップである石原祐志の名誉教授推薦を言い出した張本人であることは周知のとおりですが、鈴木宏氏については何かと総務課に入り浸っている姿が内部関係者の間でよく認知されているようです。
ところで、長野高専の副校長の任期は1期2年単位であり、これを2期4年勤めるのが慣例とされているようです。鈴木宏は、今年(2020年)4月から寮務主事4年目となるはずであり、すなわち来年(2021年)3月にその任期切れを迎えるはずでした。しかしなんと今年4月、総務主事であった松下英次副校長と「寮務主事⇔総務主事」の形でポストを相互交換し、権力ポストを内輪で回し続ける呆れた手口に打って出ました。前代未聞の「たすき掛け」人事には、長野高専教職員一同が唖然とさせられたことで有名です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
ところが、跡を継いだ土居信数校長は、教職員らにほぼ何も伝えないまま、抗議も意に介さず、石原祐志への長野高専名誉教授称号授与を強行してしまいました。石原氏はちゃっかりと産総研のインチキ事業体にも天下りで潜り込んでおり、そこで授与もされないうちから称号をひけらかす有様でした。
その後、この石原への名誉教授授与問題について、昨年の秋から年末にかけ内部文書の開示請求を行い経緯の洗い出しを試みたところ、名誉教授授与は石原自身が在任時代から仕込んだ出来レースであった疑惑が強く浮かびあがりました。ところで開示文書を精査すると、隠されている不足情報の存在が示唆されたため、当会では今年6月に追加開示請求を行いました。しかしそこでまた、新たな未知情報の存在が示唆され、全容解明どころかむしろ謎は深まるばかりでした。そこで当会では、まだ隠されている情報のベールを剥ぐべく、8月に再追加開示請求を提出していました。
○2019年12月29日:【長野高専】天下り石原名誉教授問題…同校と産総研の開示文書で「授与」と「活用」の経緯を暴く!(2)↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3099.html
○2020年8月7日:【出張!オンブズマン】長野高専J科セクハラ退職問題&石原名誉教授授与強行問題で同校から届いた開示文書↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3187.html
■その後、同校から指示された開示手数料300円を振り込むと、9月17日付で以下の法人文書開示決定通知書が郵送されてきました。
*****石原名誉教授関連再追加開示通知*****ZIP ⇒ 20200918ljmi33nxgj.zip
長野高専庶第33号
令和2年9月17日
法人文書開示決定通知書
市民オンブズマン群馬 小川 賢 様
独立行政法人国立高等専門学校機構
令和2年8月7日付けで請求のありました法人文書の開示について,独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第9条第1項の規定に基づき,下記のとおり開示することとしましたので通知します。
記
1 開示する法人文書の名称
令和2年7月17日付け長野高専庶第21号にて開示した法人文書中、石原祐志前校長に送信した「【長野高専】Fwd: セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(依頼)」という件名の2019年4月22日8時47分付電子メールに関連して以下の文書。
・メール本文中、「★名誉教授について ご提出ありがとうございました。」との記載について、石原氏から「提出」されたものの内容と「提出」時の様子がわかる情報の一切。また、石原氏にこの「提出」を求めたことに関する情報の一切。
① 名誉教授について(メール)(2019.3.28 19:55)
② 名誉教授について(メール)(2019.3.28 20:22)
③ 名誉教授について(メール)(2019.3.29 8:38)
④ 功績調書について(メール)(2019.3.29 11:16)
⑤ セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(メール)(2019.4.22 0:14)
2 不開示とした部分とその理由
① 名誉教授について(メール)(2019.3.28 19:55)
不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
不開示部分:功績及び業績に関する部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号ヘに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
② 名誉教授について(メール)(2019.3.28 20:22)
不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
③ 名誉教授について(メール)(2019.3.29 8:38)
不開示部分:個人に関する情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
④ 功績調書について(メール)(2019.3.29 11:16)
不開示部分:個人の情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
不開示部分:功績に関する部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号ヘに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
⑤ セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(メール)(2019.4.22 0:14)
不開示部分:個人の情報が記載されている部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号柱書きに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
不開示部分:功績に関する部分
理 由:法第5条第一号及び法第5条第四号ヘに該当すると認められ、また、法第5条第一号ただし書きに該当するとは言えず、不開示とすることが相当
※ この決定に不服がある場合は、行政不服審査法(平成26年法律第68号)の規定により、この決定があったことを知った日の翌日から起算して3か月以内に、独立行政法人国立高等専門学校機構に対して審査請求をすることができます(なお、決定があったことを知った日から起算して3か月以内であっても、決定があった日の翌日から起算して1年を経過した場合には審査請求をすることができなくなります。)。
また、この決定の取消しを求める訴訟を提起する場合は、行政事件訴訟法(昭和37年法律第139号)の規定により、この決定があったことを知った日から6か月以内に、独立行政法人国立高等専門学校機構を被告として、同法第12条に規定する裁判所に処分の取消しの訴えを提起することができます。(なお、決定があったことを知った日から6か月以内であっても、決定の日から1年を経過した場合には処分の取消しの訴えを提起することができなくなります。)
3 開示の実施の方法等
(1)開示の実施の方法等
法人文書の種類・数量等: ①22枚 ②1枚 ③1枚 ④5枚 ⑤5枚 合計:34枚
開示の実施の方法 | 閲覧 | 複写機により用紙に白黒で複写したものの交付
開示実施手数料の額 | 無料 | 40円 用紙1枚につき10円
【後略】
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■なんと、未知の電子メールが5通も出てきました。しかもそのうち4通は、石原がまだ学校長として在任中の2019年3月のものでした。
昨年の情報開示によって、2019年3月20日の平成30年度第11回運営会議にて、鈴木宏が目の前にいる石原の名誉教授推薦を形式上提議して、石原校長がそれを継続議題として承認したことがすでに判明しています。あわせて、続く3月26日の第11回執行会議でも同様の結論になっていることもわかっています。こうした情報からは、石原祐志が自分で自分に名誉教授を授与するため、後任校長がつつがなく手続きを進めるよう在任中に「種を撒いた」様子がそこからうかがえました。
それだけでも大問題でしたが、今回の開示決定により、名誉教授授与をめぐる具体的なやり取りまでもが、在任中のうちからせっせと進められていた実態がようやく明らかになってきました。
■開示通知によると、文書枚数は全部で34枚と妙に多く、印刷料(1枚10円×34枚)が300円の基本手数料をオーバーしてしまっていました。追加手数料の納付方法は開示場所の窓口支払いか振り込みしかありませんが、40円のために振り込み手数料を支払うのももったいないと考え、窓口開示を検討してみました。当会担当者としては、予定の都合上、長野高専まで赴くのは難しいものの、ちょうど東京八王子の機構本部近くに寄る用事はいくつかありました。そこで、開示文書を機構本部に転送してもらい、本部で開示を受けるということができないか、長野高専の白木職員に問い合わせてみました。
すると10日ほど経ってから、長野高専から機構本部に照会した結果として返信がありました。しかしそれは、高専機構の情報公開規則の規定により、残念ながら長野高専における開示しか認められないというものでした。
○参考:独立行政法人国立高等専門学校機構情報公開取扱規則(機構規則第70号)↓
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/resources/information/johokokaitoriatukaikisoku.pdf
**********
第16条
3 法人文書の開示は,当該文書を保有する各学校等の情報公開窓口において別表2に掲げる方法により行うものとする。ただし,理事長等が認めた場合は,開示請求を行った施設において開示を受けることができる。
**********
付言すると、独法高専機構全体に対しておこなった開示請求であっても、開示対象となった文書が機構本部や各高専の単独保有の場合は、その保有する場所でしか開示できません。しかし、独法高専機構への開示請求の対象として引っ掛かった文書が複数地にまたがる場合、そのいずれか一箇所に集約して開示してもらうことが可能とのこと。
■仕方がないので、振込手数料550円をかけて40円を長野高専の指定口座に振り込み、あわせて郵送用切手を同校に郵送しました。すると、10月3日になって、9月30日付の送り状とともに開示文書一式が郵送されてきました。
○石原名誉教授授与経緯に関する再追加開示資料 ZIP ⇒ 202010010jij.zip
202010011p01to10ji33j.zip
202010011p11to17ji33j.zip
202010011p18to22ji33j.zip
202010012to4ji33j.zip
202010015ji3334j.zip
では、石原祐志への名誉教授授与経緯に関する再追加開示資料として送られてきたメールの文字起こしを読んでいってみましょう。なお、メール添付として開示されてきた文書については、文字起こしはせず、都度説明を付けるに留めます。実際の元資料については、各自で上記ZIPファイルをダウンロードのうえ、お手元のコンピュータで展開して確認していただくようよろしくお願い申し上げます。
また、いつものとおり、文書のレビューに際しての当会の注釈は緑字で示しております。重要なポイントもいくつか示しておりますので、僭越ながらぜひ注釈の方も合わせてお読みください。
*****① 名誉教授について(2019.3.28 19:55)*****
名誉教授について
■■■■■■■■■■■■ 2019年3月28日 19:55
To: 石原祐志 ■■■■■■■■■
石原校長先生
お世話になっています。
人事係の■■です。
異動間際のご依頼となり大変申し訳ございませんが、先日お問い合わせのありました校長先生自身の名誉教授について、推薦する方向になる可能性が高いとのお話を受けました。【※当会注1】
ついては、功績調書及び業績一覧が必要となりますので、お忙しいとは存じますが、ご準備、作成をお願いいたします。
※■■先生、■■先生の書類を参考に添付します。
なお、授与式の日時については、新校長とともに決定したいと考えております。
差支えなければ、異動後、石原校長先生の連絡先(メールアドレス等)をお知らせくださると幸いです。
また、作成いただく功績調書等は、将来、叙勲候補用の基資料になることを申し添えます。【※当会注2】
以上、お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。
少し早いご挨拶となりますが、至らない点が多かったと思いますが、2年間ご指導等ありがとうございました。【※当会注3】
異動後につきましても、石原校長先生の変わらないご活躍をお祈りしています。
****************************************
独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校
総務課人事係 ■■■■
〒381-8550 長野市大字徳間716
TEL 026-295-7004
FAX 026-295-4356
e-mail ■■■■■■■■■
URL http://www.nagano-nct.ac.jp
****************************************
添付ファイル6件【※当会注4】
・08-07名誉教授称号授与規則.pdf 108K
・14 長野工業高等専門学校名誉教授称号授与規則に関する申合せ.doc 35K
・功績調書(■■■■).docx 26K
・業績(■■■■).docx 24K
・功績調書(■■■■).docx 26K
・業績一覧(■■■■).docx 32K
【当会注1:またまた出だしから理解に困る情報が飛び出てきてしまった。「先日のお問い合わせ」とはなんであろう。「お話」をしたのは誰であろう。「お話を受けました」などとあたかも独立した意思決定かのように書いているが、その時点で石原祐志は学校のトップその人であり、誰が「お話」をしようとその上司なのだから、利益相反もいいところである】
【当会注2:呆れたことに、名誉教授に飽き足らず、勲章授与まで視野に入れているらしい。お友達佐野太の圧力で天下り、たった3年間籍を置いただけの分際で、しかもその短期間のうちに長野高専を暗黒のどん底に陥れておきながら、勲章まで貰いたいとは、どこまでも厚かましく図々しい男である】
【当会注3:石原の在籍は3年間にも関わらず、「2年間ご指導ありがとうございました」となっている。このメールを送った人事係担当職員は黒塗りされているが、2017年から長野高専職員となった人物ということであろうか】
【当会注4:添付ファイルのうち、長野高専名誉教授称号授与規則および同規則申合せについては、昨年末の記事(本記事冒頭リンク)にて掲載したとおりなので、文字起こし割愛。また、他の業績や功績調書等については、全面黒塗りであり文字起こし困難と判断】
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*****② 名誉教授について(2019.3.28 20:22)*****
名誉教授について
石原祐志 ■■■■■■■■ 2019年3月28日 20:22
To: ■■■■■■■■■■■■
すみません
パソコンを返したので、明日、作成します
見た記憶はないのですが、可能なら、■■■■の例はありますか?
2019年3月28日(木) 19:55 ■■■■■■■■■■■■
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*****③ 名誉教授について(2019.3.29 8:38)*****
名誉教授について
石原祐志 ■■■■■■■■ 2019年3月29日 8:38
To: ■■■■■■■■■■■■
Cc: ■■■■■■■■■■■■, 岩佐 達也■■■■■■■■, 富岡学生課長■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【※当会注5】
■■さん
他関係各位
念のため、石原の個人メールアドレス、携帯番号等をお伝えします
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
職場の方は
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■【※当会注6】
メールはまだわかりません。
_
独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校長 石原 祐志 (いしはら ゆうじ)
Tel: 026-295-7004 Fax: 026-295-4356
E-mail: ■■■■■■■■■
URL http://www.nagano-nct.ac.jp
【当会注5:メールの同時送信先にはなぜか、事務方トップであるはずの事務部長の名前が見当たらない。先頭の全面黒塗り人物がそうなのかもしれないが、岩佐総務課長と富岡学生課長の名前は黒塗りされていないのに、おかしな話である】
【当会注6:長野高専校長を事実上更迭されて飛ばされた先が「理化学研究所 科技ハブ産連本部 科学技術ハブ推進部長」であることはとっくに周知であるにも関わらず、いちいち異動先情報まで黒塗りしたがる高専組織の隠蔽癖はどうにも理解しがたい】
**********
*****④ 功績調書について(2019.3.29 11:16)*****
【長野高専】功績調書について
■■■■■■■■■■■■ 2019年3月29日 11:16
To: ■■■■■■■■■■■■【※当会注7】
石原校長先生
お世話になっています。
人事係の■■です。
■■■■、■■■■の功績調書を送付しますので、お手数ですが、作成等よろしくお願いします。
※著書論文一覧は不要です。
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独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校
総務課人事係 ■■■■
〒381-8550 長野市大字徳間716
TEL 026-295-7004
FAX 026-295-4356
e-mail ■■■■■■■■■
URL http://www.nagano-nct.ac.jp
****************************************
添付ファイル2件
・功績調書 ■■■■.doc 43K
・功績調書 ■■■■.doc 45K
【当会注7:メールの宛先が全面黒塗りになったところを見ると、石原の個人メールアドレスに送られたらしい】
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*****⑤ セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(2019.4.22 0:14)*****
【長野高専】Fwd: セクシュアル・ハラスメント防止のための研修受講確認について(依頼)
石原祐志 ■■■■■■■■ 2019年4月22日 0:14【※当会注8】
To: ■■■■■■■■■■■■
Cc: 岩佐達也 ■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■
■■さん
ご迷惑をおかけします。
この研修でセクハラは全体の一部でしたので分かる資料といわれても。。。【※当会注9】
■■先生に、当日の配布資料があるか確認してください。
なければ、開催案内といつもの講師の先生のプロフィールしかないですね。
ついでに功績調書をつけておきます。
2019年4月19日(金) 15:19 ■■■■■■■■■■■■[元のメッセージ非表示]
功績調書(石原校長)最終.docx 27K【※当会注10】
【当会注8:3月29日から一気に飛んで4月22日のメールが出てきた。このメールに対する返信が、今年夏の追加開示請求によって明らかになった同日8時27分付メールのようだ。理研に移った石原から送られたこのメール自体は、4月19日に長野高専から送られた何らかのメールへの返信のようだが、元のメールはこれまでの開示資料にも含まれておらず、詳細は不明】
【当会注9:「…」の代わりに「、、、」や「。。。」を用いるのは、若者言葉では極めてよく見られる表現だが、仮にもキャリア官僚であり、当時還暦間近の学校長経験者ともあろう者が、すでに籍もない長野高専との公的なメールでこれを使うというのが信じられない。家族とのLINEか何かと勘違いしているのであろうか】
【当会注10:功績調書が「最終」ということは、最終以前の途中バージョンも存在し、提出されていたということだろうか。しかし開示資料の中にそうした途中経過をうかがわせる情報はない。メールが3月29日から一気に4月22日に飛んでいることといい、この「空白期間」のやり取りはどうにも不思議である。なお、功績調書は昨年末の開示文書中に含まれていたものと同一のため、文字起こし割愛】
**********
■このように、石原祐志は、自身への名誉教授授与方針を既成事実にして後任の土居校長に引き継いだだけかと思いきや、功績調書等資料の提出など具体的な話まで在任中に動かしていたことが明らかになりました。
それにしても、一応にもまだ上司である石原を「推薦する方向になる可能性が高い」と明言した恥知らずで公務員倫理そっちのけの学校幹部は、いったい誰なのでしょうか。運営会議で臆面もなく眼前の学校トップを名誉教授にしようと言い出した鈴木宏副校長でしょうか。それとも、メールの送り主である人事係職員の上司、岩佐達也総務課長でしょうか。
とにかく、小学校で転校するクラスメイトのために「お別れ会」をして餞別を贈る感覚で、国立の高等教育機関の名誉教授称号を身内でポンポンプレゼントされては、たまったものではありません。
■上記の開示メールに関する当会のコメントでも言及したとおり、今回の再追加開示請求に対する情報開示を経ても、なお微妙に経緯に関する不透明部分が残ってしまいました。そこで、最後に残った不透明部分を一掃するため、当会では、石原祐志への名誉教授称号授与過程に関する次の再々追加開示請求を長野高専宛てに提出しました。
*****11/3付再々追加開示請求(石原名誉教授問題)*****
法人文書開示請求書
令和2年11月3日
独立行政法人国立高等専門学校機構
長野工業高等専門学校 御中
氏名又は名称:(法人その他の団体にあってはその名称及び代表者の氏名)
市民オンブズマン群馬 代表 小川 賢
住所又は居所:(法人その他の団体にあっては主たる事務所等の所在地)
〒379-0114 群馬県安中市野殿980
TEL 090(5302)8312
連 絡 先:(連絡先が上記の本人以外の場合は,連絡担当者の住所・氏名・電話番号)
〒371-0801 群馬県前橋市文京町一丁目15-10
市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸
TEL:027-224-8567
独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第4条第1項の規定に基づき,下記のとおり法人文書の開示を請求します。
記
1 請求する法人文書の名称等
(請求する法人文書が特定できるよう,法人文書の名称,請求する文書の内容等をできるだけ具体的に記載してください。)
貴学が令和2年9月17日付長野高専庶第33号にて開示した法人文書に関して、次の(1)および(2)の情報。
(1)貴学総務課人事係職員から石原祐志学校長(当時)に送信された「名誉教授について」という件名の2019年3月28日19時55分付電子メールの本文中、「先日お問い合わせのありました校長先生自身の名誉教授について」との記載に関連して、石原氏からの「先日の問い合わせ」の経緯と内容、問合せ先が分かる一切の文書。
(2)2019年3月1日から同年4月30日にかけて、貴学教職員から貴学前校長の石原祐志氏に宛てて送信されたか、同氏から貴学教職員に送信された電子メールの一切。ただし、以下①~④は除いてよい。
①令和元年11月12日付長野高専庶第51号における開示文書に含まれるもの
②令和2年7月17日付長野高専庶第21号における開示文書に含まれるもの
③令和2年9月17日付長野高専庶第33号における開示文書に含まれるもの
④本開示請求の上記第1項の対象となる開示文書に含まれるもの
**********
■石原祐志への名誉教授授与問題については、情報開示請求をしてもなお不透明部分が残り、そこを開示させれば、まだ不透明な箇所があることがわかり……とイタチごっこが続いています。今回の開示請求で完全にケリを付けたいものです。
昭和35(1960)年10月22日生まれの石原祐志は、来年3月末で満60歳となり、理研の名ばかり部長で定年を迎えます。定年での逃げ切り、そして長野高専名誉教授の称号を握りしめての天下りを、何としても許してはなりません。
当会では引き続き、本問題についても追及を深めてまいります。
【11/7追記】
■本記事を見た長野高専関係者から情報提供があり、今回の開示資料である石原祐志とのメールをやり取りした人事係の担当は、間違いなく北澤直樹人事係長であるとのこと。「石原校長先生」等の書き方が北澤人事係長そのものなので、内部関係者から見ればあからさまに自明とのこと。
なお、北澤氏は2017年4月に信州大学からの人事交流的な近隣異動で人事係長になったとのこと。今年で4年目になることから、間もなく信州大学に戻っていくことが強く予想されています。
ちなみに、本記事中で疑問とした北澤氏への「お話」についてですが、長野高専関係者の推測によれば、「北澤人事係長に直接『お話』をしたのか、今をときめく岩佐総務課長もしくは北原総務課長補佐(総務担当)を介したのかは不明なものの、『お話』の元は、長野高専屈指の悪徳ゴマすり副校長(当時寮務主事)である鈴木宏の可能性が高い」とのこと。2019年3月20日の運営会議で、退任目前となっていた目の前の学校トップである石原祐志の名誉教授推薦を言い出した張本人であることは周知のとおりですが、鈴木宏氏については何かと総務課に入り浸っている姿が内部関係者の間でよく認知されているようです。
ところで、長野高専の副校長の任期は1期2年単位であり、これを2期4年勤めるのが慣例とされているようです。鈴木宏は、今年(2020年)4月から寮務主事4年目となるはずであり、すなわち来年(2021年)3月にその任期切れを迎えるはずでした。しかしなんと今年4月、総務主事であった松下英次副校長と「寮務主事⇔総務主事」の形でポストを相互交換し、権力ポストを内輪で回し続ける呆れた手口に打って出ました。前代未聞の「たすき掛け」人事には、長野高専教職員一同が唖然とさせられたことで有名です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】