市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【スラグまみれの群馬県】有害スラグ不法投棄を巡り行政が公共事業を隠れ蓑に隠蔽を図る現場を緊急ルポ!①

2020-11-08 22:21:00 | スラグ不法投棄問題
■群馬県中にダンプトラックで不法投棄された有害スラグ問題は、未解決なまま今日まで至っています。群馬県内のスラグには次の2種類の不法投棄事例があります。
大同特殊鋼(株)渋川工場が排出し、(株)佐藤建設工業が天然石と混合し、毒を薄めたとみせかけた鉄鋼スラグ問題で、群馬県により「有害廃棄物」に認定されています。
東邦亜鉛(株)安中製錬所が排出し、(有)岡田興業・(株)岡田工務店・(株)大野工業・(株)石井商事、及び悪徳庭師クラフトガーデンにより不当投棄された非鉄スラグ問題で、こちらも先日「有害廃棄物」に認定されました。

 どちらの廃棄物も土壌と接する方法に使用すると土壌を汚染する恐れがあることが廃棄物認定の決め手と説明されていますが、公共事業に使用されたスラグは使用場所の特定も不十分なまま放置されています。有害スラグは廃棄物に認定されたからには、撤去して最終処分場に埋設するのが廃棄物処理法の決まりです。法律はみんなで守らねばなりません。

 そんな有害スラグについて、調査依頼が当会に寄せられましたので、調査特別チーム「リットン調査団」に久しぶりに出動要請を行いました。


群馬県吉岡町にある前橋渋川バイパスの一角に、怪しい重機と大型土のう袋が置かれているという情報が寄せられた。これはなんだ!

 今回の調査場所はこちらです。↓↓

黒い点で示した場所です。https://www.google.com/maps/search/%E5%90%89%E5%B2%A1%E7%94%BA+%E4%B9%97%E9%A6%AC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96/@36.4440502,139.0338992,219m/data=!3m1!1e3

*****リットン調査団のスラグ調査レポート*****
 有害スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」集合(^^)/。

団長A:皆さんお元気でしたか?久しぶりにスラグ調査の要請がありました。

団員B:噂では榛東村がソフトバンクソーラーの下に投棄されたスラグの撤去を悪徳事業者の(株)佐藤建設工業に請求したらしいがとうなっているんかいね?

団員C:え~そんな事があったのですね。あの悪人(株)佐藤建設工業が素直に撤去に応ずるとはとても思えませんな。

団員D:しかし榛東村はえらい!スラグ問題発祥の市:渋川市などはどうしているのでしょう。撤去などせずにアスファルトで蓋をかぶせる工事はしているらしいけど。

団員A:国土交通省は人知れず片づけられる場所に限り撤去しているね。そんな国土交通省が所管する道路わきに謎の物体が出現したという情報じゃ。久しぶりに徘徊調査に出発じゃ!


渋川から前橋に向かう国道17号前橋渋川バイパスに設置されたよしおか温泉に下りる側道に入ると謎の物体があるという。


おお、黄色い大型土のう袋があるぞ、この中身はコンクリートらしいが、コンクリートもがれき類という名の立派な廃棄物じゃ。廃棄物保管場所の看板の設置が必要じゃ。国土交通省はち~~とも理解しないようじゃの。群馬県廃棄物リサイクル課はまた見て見ぬフリか、あの課は必要なのかな。仕事をしないなら人件費がもったいないのう。その時、お~い!その奥になんかあるぞの声が・・・。


本当だ何か建設重機がフェンスに囲まれているぞい。重機の向こうに青いブルーシートも見えるね。


フェンスには何やら白い看板があるぞ。近寄って見てみよう。


「廃棄物 保管施設」なのだそうだ。看板の設置者は悪徳建設資材販売業社の(株)佐藤建設工業と組んでスラグによる不当利得を儲けまくった沼田土建株式会社だそうな。スラグと言えば、“沼田土建”と思いつくほど有名な会社じゃな。保管する廃棄物の種類は、鉄鋼スラグを含む材料(アスファルト・砕石)と書いてあるね。鉄鋼スラグが含まれるなら、きちっと廃棄物の種類を「鉱さい」と書かんかい!いつになったら正しい表示をおぼえるんじゃ!


ブルーシートで分からなかったが、なんかボコボコ盛り上がってものが置かれているね。


あ!ブルーシートの隙間を発見。沼田市の国道17号沿いに積み上げられていた、黒い大型土のう袋のようだ。このなかに有害廃棄物に認定された鉄鋼スラグが入っているのか?いったいどこから持ち込まれたのか?
*****リットン調査団レポート次回その②につづく*****

■群馬県では、大同特殊鋼株式会社につづき東邦亜鉛株式会社も鉛・ヒ素入りスラグを不法投棄していたことが発覚しました。どちらのスラグも群馬県や高崎市が公共工事に使用されたスラグの場所を特定していません。

 高崎渋川線バイパスや上信自動車道、榛東村・吉岡町・渋川市・中之条町・東吾妻町の県道にたくさん使用されていますが、群馬県はスラグの特定をしようとしません。(株)佐藤建設工業や(有)岡田興業の試験成績表が提出されている公共工事現場を調べれば簡単にわかるのに、撤去するのが嫌なので調査しないのです。

 この隠ぺい体質は大沢知事から山本知事に代わってから余計にひどくなっています。群馬県の廃棄物行政は地に落ちています。正しく廃棄物処理法に基づき県民の生活環境を守っていただきたいものです。

 当会では微力ながら、引き続き、“きれいなぐんまちゃん”を取り戻すため活動を続けてまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・このシリーズ続く】

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