市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

地元に元気を与える地元出身のアスリート戸田雅稀選手のさらなる活躍を期待

2019-07-30 23:40:00 | 国内外からのトピックス
■先週、地元岩野谷地区に回覧板が回りました。筆者の家にも回ってきたので。ふと目を通すと、先日報道された地元出身の陸上競技選手で、1500m走で今年の日本選手権1位になった戸田雅稀選手が、筆者の母校でもある地元の碓東(たいとう)小学校を訪れて特別授業を行ったという話題が、「校長室の窓から」と題する学校通信に掲載されていました。ぜひ東京五輪に出場できるよう活躍してほしいと思います。


 ちなみに、安中市が輩出した著名なスポーツ関係者としては、中宿地区出身の元・ウェルター級日本王者(1970~1972年にかけて3度防衛)の清水孝恒氏と元関取(最高位前頭2枚目)の湊富士孝行氏(現・年寄湊)が知られていますが、地元岩野谷地区からは初めてだと思われます。

 なお、このほか安中市(旧・松井田町含む)としては、陸上走高跳の日本記録保持者(ベリーロールの日本最高記録保持者)の富沢英彦氏(昨年物故されました)、同じく走高跳の日本記録保持者の阪本孝男氏、ソフトボールで世界選手権4回出場の三宅豊氏が挙げられます。

■それでは、戸田雅稀選手のことを掲載した学校通信を見てみましょう。

*****8/10地区回覧板*****ZIP ⇒ 20190801z.zip
碓東小学校・学校通信      利和元年7月18日(木)
校長室の窓から     培根の教育     No.6

ようこそ先輩  戸田雅稀(とだまさき)選手  特別授業
 戸田雅稀選手は陸上競技1500m走の選手で、6月の日本選手権で優勝し、7月9日のレースでは3分37秒90の日本歴代2位(日本新記録まであと0秒48)で優勝した、今乗りに乗っている日本を代表する選手です。
 戸田選手は碓東小学校の平成17年度卒業生で、ご実家はユニクロ隣のビジネスホテル河さんです。たまたま群馬に戻る日があるというので講演をお願いしたところ、快くお引き受けくださり、7月17日に講演と特別授業をしていただきました。
 朝の全校集会の時間に、体育館で全校児童でお話を開きました。お話しでは、小学校の頃から抱いていた夢を今実現できていることや、厳しいトレーニングではなく練習できない時の方がつらいという内容が印象的でした。「今夢がはっきりしていない子も、夢のきっかけはどこにあるかわからないし、小さな事かもしれないから、日の前のことを一生懸命にしているときっと夢に会えるから、絶対に諦めないで!夢は待っているだけで来てくれないから、自分から動いて探そう!」という言葉もいただきました。
 その後の1時間目には、久々に晴れた校庭に出て、5、6年生に正しい走り方を教えてくれたり、トラックを一緒に走ってくれたりしました。戸田選手からのアドバイスで、子供達の走り方がガラッと変わったのには大変驚きました。子供達が全速力で走つても、戸田選手のスピードにはかないませんでしたが、一緒に走れたことは貴重な経験になったようです。ちなみに、戸田選手は走るのは好きでしたが、碓東小での持久走大会では最高で5位だったそうです。
 戸田選手の日本記録更新やオリンピック出場などのご活躍を心からお祈りします。学校に日本のトップ選手をお招きできる機会はなかなかありませんが、キャリア教育の面からも、これからも色々な講師の方にお話しいただきたいと思っています。

~~ 子供たちの感想文から ~~
○戸田選手と走ったときに、普通に走ったのにとても楽しく走ることができた。楽しくて時間があっという間に過ぎてしまった。私の将来の夢は陸上選手になることなので、戸田選手のように他の人よりもたくさん練習して、オリンピックで金メダルを取りたいと思った。戸田選手が、練習をつらいと思ったことはないと言った時に、すごくびっくりした。走ることが好きだからそう思えるのだと思った。私も夢に向かって楽しむことを第一に考えてたくさん練習しようと思った。
○私は夢は絶対にかなうものではないと思っていました。走ることも好きではないし、外が好きではありませんでした。けれど、私にはなりたいものがあります。だから戸田さんの話を聞いて、努力をたくさんすれば夢はかなうのだと思いました。私はイラストレーターになりたいので、今からたくさん絵を描いたり工作をして、大人になっても色々なものを描ける人になりたいです。今日の授業で戸田さんと一緒に走ったとき、とても速いなと思いました。けれどまだ走ることが好きにはなれませんでした。だからこれからたくさん外で遊んで走ることが楽しい、速くなってうれしいと思えるようになりたいです。私も戸田さんの作文のように、楽しいかと聞かれたら楽しいと答えられる仕事についている大人になりたいです。
○ぼくは戸田選手の話を聞いて、夢は努力すればかなうんだと思いました。戸田選手に走り方を教わって、これからのことに活かして足が速くなるといいと思いました。つらいときが無かったというように、ぼくもつらいとは思わず楽しく頑張ってやっていきたいと思いました。ぼくにも夢があるので、戸田選手のように夢に向かって頑張っていきたいと思いました。戸田選手の話で夢に対する考え方も変わったし、とても勉強 になり、とても楽しかったです。
==========
陸上1500メートル日本一 戸田選手、碓東小に 母校の児童と走る


↑7月18日 上毛新聞↑
※裏面(戸田選手の小学校時代の作文)あり

**********平成17年度 碓東小学校 卒業文集より

   将来の夢
                         戸田 雅稀
 ぼくは将来、陸上選手になりたい。短距離でも長距離でもいいから、いっぱい走りたい。
 ぼくは走ることに、あまり自信がなかったけれど、友達と一緒に陸上記録会に出てみた。そして、百メートル走にでたら一位になった。その時、ぼくはすごくうれしかった。その喜ぶ場所がオリンピックだったらどんなにうれしいことだろうか。そう思いぼくは、陸上選手になりたいと思った。だからいっぱい練習して世界新記録を出したい。そして、有名になってたくさんの人に応援をしてもらいたい。
 秋の陸上記録会では百メートル走にでたけど、三位になった。ぼくはすごく悔しかった。
 速い陸上選手になるためには、たくさん走り、相当な努力をして、一人前の選手になるんだと思った。
 陸上選手にそう簡単になれるなんて思っていない。たとえ、なれたとしても、つらくて苦しい練習があるに違いない。
 ぼくは中学や高校で陸上部に入って、たくさん練習する。もし、未来のぼくが陸上選手いなっていたら、「楽しんでやってる」と、聞いてみたい。
 そして、オリンピックで金メダルをとりたいと思う。
 もし、夢がかなわなくても、今までの経験がぼくにとってプラスになると思います。
 ぼくは夢に向かってがんばりたいです。
**********

■その後、本人が卒業文集で綴ったとおり、陸上選手としての道を歩み、今年の日本陸上競技選手権の1500mで優勝したのです。この経緯は次の情報で確認できます。

**********Wikipedia
戸田雅稀(とだ まさき) Portal:陸上競技
<選手情報>
国籍 日本
種目 中距離走・長距離走
所属 サンベルクス
大学 東京農業大学
生年月日 1993年6月21日(26歳)
生誕地 日本・群馬県
身長 174cm
体重 55kg
自己ベスト 1500m 3分39秒44(※2019年7月9日に3分37秒90の日本歴代2位記録達成)
      3000m 8分03秒83
      5000m 13分36秒42
      10000m 28分22秒17
      ハーフマラソン 1時間02分14秒
<要約>
 戸田 雅稀(とだ まさき 1993年6月21日- )は群馬県安中市出身の陸上競技選手。専門は中距離走・長距離走。東京農業大学第二高校、東京農業大学卒業。日清食品グループ陸上競技部を経て、現在サンベルクスに所属。
<経歴・人物>
 東京農業大学第二高校3年生の時に開催された2011年インターハイで男子1500mを制した。2年時の全国高校駅伝では留学生ランナーが配置される3区を担当。第2中継点で21位だったが、12人抜きの快走により9位で襷を繋いだ。区間3位、日本人では1位のタイムだった。
 東京農業大学進学後も、得意の1500mで2012年・2013年と関東インカレ男子2部二連覇を達成。また、東京農業大学在学中の2015年にはアジア陸上競技選手権に1500m日本代表として出場し、8位入賞を果たしている。大学時代には箱根駅伝にも1年時と2年時の二度出場(1年時:4区20位、2年時:3区13位)。3年時と4年時は東京農業大学が予選落ちを喫したため、本戦出場は叶わなかった。なお、4年時の第92回箱根駅伝予選会では、戸田は個人7位とチームで一番の好走しており、関東学生連合チームに召集されたが、左足首故障と、実業団に向け、短い距離の練習に専念するため、これを辞退している。
 同大学在学中の2015年には1500m、3000m、5000m、10000m、20km、ハーフマラソンの6種目で東京農業大学の農友会陸上競技部の大学記録を更新している。
 大学卒業後は日清食品グループに入社。入社1年目で迎えた第100回日本陸上競技選手権大会では、1500mで初の優勝[6]。また5000mでも5位入賞と、中・長距離二種目で入賞を果たした。駅伝シーズンも好調を維持し、東日本実業団対抗駅伝競走大会では1区で区間賞を獲得しチームの優勝に貢献。大学2年時以来3年ぶりの正月駅伝となった2017年のニューイヤー駅伝では、故郷安中市の近くを走る1区を担当し、ラスト500mから持ち前のスピードで集団から抜け出し区間賞を獲得した。
 日清食品グループ陸上競技部縮小に伴い、2019年3月サンベルクスに移籍。6月、第103回日本陸上競技選手権大会1500mに出場、3分39秒44で優勝

**********スポーツ報知2019年3月20日
活動大幅縮小の日清陸上部・戸田雅稀がサンベルクスに移籍

 1月に活動を大幅に縮小することを決定した陸上の強豪、日清食品グループは20日、2016年日本選手権1500メートル優勝の戸田雅稀(25)が退部することを発表した。新興チームのサンベルクスへ移籍する。群馬県出身の戸田は群馬・東農大二高、東農大時代からスピードランナーとして存在感を発揮。2017年1月のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)の1区では持ち味の切れ味鋭いラストスパートで区間賞を獲得し、故郷に錦を飾った。ニューイヤー駅伝出場2回のサンベルクスにとって頼もしい新戦力として期待される。「一走入魂」と記されたハチマキがトレードマークの町沢大雅(24)もすでに日清食品グループからサンベルクスへの移籍が決まっている。
 今年のニューイヤー駅伝で16位に終わるなど近年は著しく低迷していた日清食品グループは2020年東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)の出場権を持つ佐藤悠基(32)と村沢明伸(27)を除く12選手に対し、退部を勧告。競技続行を希望する選手には他チームへの移籍を、会社に残る選手には引退して社業に専念することを伝えた。さらに今春、加入予定だった山梨学院大・永戸聖と国士舘大・住吉秀昭(いずれも4年)に対しては内定を取り消した。永戸は日立物流、住吉はスバルへの入社が決まった。
◆戸田 雅稀(とだ・まさき)1993年6月21日、群馬・安中市生まれ。25歳。2011年、東農大二高3年時に全国高校総体1500メートル優勝。12年に東農大入学。箱根駅伝は1年4区20位、2年3区13位。2016年、日清食品グループ入社。同年6月の日本選手権1500メートルを制した。自己ベスト記録は1500メートル3分39秒67、5000メートル13分36秒42、1万メートル28分22秒17、ハーフマラソン1時間2分14秒。174センチ、55キロ。
**********

■地元出身のスポーツ選手の活躍は、住民の誰もが応援したくなるものです。日清食品からサンベルクスに移籍後も、ますます記録を伸ばしていることは、夢をかなえるために挑戦し続ける情熱が少しも揺らいでいない証左と言えます。

【ひらく会編集部】

※参考情報1「最近の戸田選手の活躍を示すYouTube」
**********
〇2019年6月1日:戸田雅稀(サンベルクス)3’41”51 日本記録挑戦会の陰で 日体大記録会1500m14組 2019.6.1
https://www.youtube.com/watch?v=7znuygPc6wQ
〇2019年6月30日:男子 1500m 決勝 第103回日本陸上競技選手権大会
https://www.youtube.com/watch?v=JXywF9XrKf0
〇2019年7月9日:【ホクレンDC2019】第2戦深川大会
https://www.youtube.com/watch?v=50d7fB11wYU
※戸田雅稀選手が出場した男子1500mA組の協議の模様は5:01:43~5:05:20をご覧ください。
〇2019年7月9日:ホクレン2019深川大会。男子1500mA 表彰。戸田雅稀選手が3:37.90の日本歴代2位で1位。
https://www.youtube.com/watch?v=gegwFv5pmBA
※結果:
https://blog.neet-shikakugets.com/hokuren-distance-challenge-2015-fukagawa-results#m1500-2019-A

※参考情報2「地元紙の報道記事」
**********東京新聞2019年7月20日
【群馬】母校で夢の実現語る 陸上日本選手権1500メートル優勝・安中出身の戸田選手

後輩の児童たちに走り方を教える戸田選手(左)=安中市の碓東小学校
 六月の陸上日本選手権男子1500メートルで3年ぶり2回目の優勝を果たした安中市出身の戸田雅稀(まさき)選手(26)=サンベルクス=が母校の市立碓東(たいとう)小学校で「夢の実現」をテーマに講演した。
 同小は毎年七月、「みんなの願いごとを考えよう」をテーマに夢の実現に向けた取り組みを行っている。今回、在校時に記した「将来の夢」の実現に向けて歩む戸田選手を招いた。
 戸田選手は小学六年のとき友達に誘われて出場した市陸上大会の100メートルで1位となり、陸上を始めた。東京農大二高の三年の時に全国高校総体1500メートルで優勝し、東農大ではアジア選手権、箱根駅伝に出場した。
 卒業後は日清食品に入社し、二〇一六年には日本選手権1500メートルで初優勝、一七年のニューイヤー駅伝では1区で区間賞を獲得した。日清食品陸上部の縮小に伴い今年三月、サンベルクスに移籍した。
 講演に先立ち、戸田選手が〇五年に「五輪で金メダルを取り走ることの楽しさをみんなに伝えたい」などとつづった将来の夢を岡田秀昭校長が披露した。戸田選手は「走ることが好き、つらいとかはない」と説明。高校時代の恩師に「五輪で金を取るまでは挑戦者」と言われことなどを挙げ、「何になりたいのか考えることが夢の実現への近道」などと話した。
 講演後には五・六年生を対象に走り方教室を開催。戸田選手が走り方を教え、児童たちが反復練習に取り組んだ。 (樋口聡)
**********上毛新聞2019年7月18日
陸上1500メートル日本一の戸田選手  母校の児童と走る 安中・碓東小

走り方教室で生徒と一緒に走る戸田さん
 陸上の日本選手権(6月)で男子1500メートルを制した群馬県安中市出身の戸田雅稀さん(サンベルクス)が17日、母校の安中碓東小で講演し、目標に向かって努力する大切さを後輩約280人に伝えた。
 戸田さんは、卒業文集に将来の夢を陸上選手と書いたことを明かし、「なりたい自分になるために、自分に何が足りないのか。それを考えることが夢の実現への近道」と目標を持つことの大切さを強調。今後の目標として「東京五輪に出場し、世界の選手と戦いたい。金メダルを取れるような選手になりたい」と誓った。
**********

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