■「草津よいとこ薬の温泉(いでゆ))……これは群馬県民ならだれでも知っている上毛かるたの「く」のかるたの読みです。このほかに「い」として「伊香保温泉日本の名湯」というのがあり、上毛かるたでは、日本の名湯は伊香保温泉になっていますが、人気度ランキングでは圧倒的に草津温泉が全国的に上位を占めています。その草津温泉のお膝元の草津町で連日ワイドショーを騒がせている事件が起きました。なんと町長からセクハラを受けたとして、同町の町議会で唯一の女性議員が町長を告発する内容を電子書籍に掲載したところ、警察が受理をする前に、同町議会の男性議員11名のうち10名が懲罰動議に賛成し、唯一の女性町議を除名処分にしてしまいました。このことについて、マスコミは、勇気を振り絞って告発した女性町議の行為よりも、議会の懲罰動議の結果である「除名」について、大々的に報道しています。
↑草津温泉のシンボルの湯畑。↑
この事件で想起されるのは、昨年4月に、おなじく温泉で有名なみなかみ町で起きた当時の町長によるセクハラ事件です。このときは、同町の町議会が、町長の不信任決議を行い、3回目の決議で町長を失職させました。しかし、今回は、告発した女性町議のほうを議会が除名したのです。同じく町長を巡るセクハラ事件なのに180度異なる2つの事件を比べてみましょう。
■昨年4月18日、同じく温泉で知られるみなかみ町で、地域おこし協力隊員として採用され、みなかみ町観光協会に配属された女性職員が、みなかみ町長に強制的にキスをされたとして、同年5月7日に警察に告訴状を出すという事件がおきました。
女性職員が刑事告訴を警察に提出する前から、一部のマスコミ(上毛新聞、毎日新聞、フジテレビ)が騒ぎ出しました。それに追随して他のマスコミも町長を叩きはじめました。
同5月10日、町議会臨時会にて町長に対する辞職勧告決議案が全会一致で可決されましたが、町長はあくまで町長職に留まる意向を示しました。
同6月5日、町議18人全員が出席した議会定例会で町長に対する不信任決議案が提出されました。この時、日本共産党利根沼田地区委員会は町長の辞職を求めることを決定していましたが、同党所属の2名の町議が反対票を投じたため、不信任決議案は可決に必要な出席議員4分の3以上の賛成を得られず、賛成12人、反対6人で否決されました。
同7月15日、町議会は「議会だより」で、「町政波乱」と題する特集を組み、町民から寄せられた意見のうち92パーセントが先の不信任案に賛成だったことが明らかとされました。アンケートの内容は、編集担当の町議が把握していたのと違っているとしてクレームが付いていたにもかかわらず、そのまま発行されてしまいました。
同7月27日、臨時町議会が招集され、その本会議で「観光地としてのイメージの回復、町政への信頼回復と正常化が急務である」などを理由として、町長への不信任決議案が上程されました。通常は、一度否決された議案の再提出はないのが議会の常識ですが、なぜか再上程されて、可決されました。
そのため町長は、長から通知を受けた日から10日以内に町議会の解散か、失職かを迫られることになったため、町長は同8月6日、議会を解散しました。
みなかみ町議選は同4月22日に行われたばかりでしたが4か月余り後の同9月9日、町議選の投開票が行われ、改選後に再び不信任決議案に提出された場合、賛成するとみられる勢力が大勝し、町長に対する2度目の不信任決議による失職が不可避な状況となりました。そのため町長は同9月10日、町長が先の町議会議員選挙で自身を支持する勢力が大敗した責任を取り、辞職願を町に提出しました。
さらに町長は同9月18日、選挙後初の町議会でも辞職願を提出しましたが、議会はこれに同意せず、「一連のセクハラ問題により町政を混乱させた責任を取るべき」として都合3度目となる町長不信任決議案が提出され、本会議でも全会一致で可決されたことから町長は失職しました。議会がこのような対応をとったのは、町長が二度と町長選に出馬しないように徹底的に叩くことが目的でした。
一方この間、町長は、自らキスを求めてきた女性職員に軽く応じただけであり、女性職員の告訴の内容は真実ではないとして、同8月8日、名誉棄損による損害賠償を求めて逆に女性職員を民事告訴しました。
同5月7日に女性職員から告訴状を出された町長は、警察にセクハラの実態が女性職員側からのキスの誘いであることを説明したほかは、ほとんど事情聴取らしいことも受けないまま、上記のように失職していましたが、なぜか10月24日、強制わいせつの疑いで書類送検されました。警察や検察の解釈では、地域おこし協力隊の女性職員が出した被害届を受理した時点で事件が成立しているとして、法律上すべて検察に送検されることになっているから、との理由でこのような送致がなされたものとみられます。これも極めて不可解な事でした。
そして昨年12月27日、2回目の民事訴訟の弁論当日の朝、前橋地検がすでに失職している町長に対して、不起訴処分を発表し、これを受けて民事訴訟では、町長が一転して反省の態度を示し、女性職員側が示談に応じたとして、裁判も和解の形で終結しました。どうやら、検察がすでに失職した町長に民事訴訟を取り下げれば、女性職員側は刑事告訴を取り下げるからというバーターを持ち掛けて、町長がそれを受け入れたことから、急遽、不起訴処分が決まり、それを受けて裁判所のほうも和解の形で締めくくったものと見られます。
つまり、女性職員側はセクハラ(強制わいせつ)をでっち上げて、世論をたきつけて、改革派を自認した前町長を町長の座から引きずり落とすために、ハニートラップをしかけ、首尾よくその目的を果たしたので、警察も検察もそれにのっかって、みなかみ町の不祥事を表に出ないようにしました。それほど、群馬県の政治の裏側は闇だらけなのです。
■今回も、おそらく女性町議の主張はウソではないと思いますが、それを認めてしまうと、保守王国の群馬県の政治家に汚点がつくことになるため、今度は、セクハラ騒ぎを起こした女性町議を徹底的に抹殺しようとする町議会の大半(町長にゴマをすり、みずからの利権を確保することに執心する町議ら)が町長のいうことをそのまま鵜呑みにすることで、騒ぎを起こした女性町議を完全排除しようという力学が働いた結果だとみるのが正しいかと思います。
つまり、今回は、みなかみ町とは逆に、女性町議を異端児扱いにして、二度と出馬できないようにするよう、仕組んだ結果と読み解くのが妥当だと思う次第です。
その証拠として、警察は、町議会で女性町議が失職した翌日に、さっそく草津町長の告訴状を受理しました。また、マスコミのほとんどは、草津町長よりの報道をしています。昨年、みなかみ町の事件では、あれほど女性職員がセクハラの被害者だとして、町長側の言い分も聞かずに町長を叩きまくったマスコミが、今度は逆の立場をとっているのです。
**********サンスポ2019年12月3日20:15
草津町長が元町議を告訴「議会の品位を傷つけた」 名誉毀損の疑い
群馬県警長野原署は3日、草津町の新井祥子元町議(50)が出した電子書籍を巡って黒岩信忠町長(72)が名誉毀損の疑いで出した告訴を受理したと明らかにした。
新井氏は先月、「2015年、町長室で町長と性行為をした」などとする電子書籍を配信。黒岩町長は虚偽だとして告訴状を出していた。
新井氏は2日午前の町議会で議案になっていないのに書籍の内容に言及。「議会の品位を傷つけた」として、午後に除名を求める懲罰動議が提出されて可決、失職した。
黒岩町長は取材に対し「全くの作り話だ。たくさんの来客がある中であり得ない」と話した。
**********朝日新聞2019年12月03日 11時28分 JST
「町長からセクハラ」告発した女性町議が失職。議会が懲罰動議を可決
女性町議は町長と町長室で2人きりで面会した際、性的な行為をされたと実名で告発していた。
↑性的関係があったとされる町長室の写真パネルを議場に持ち込み、新井祥子氏(左)に説明を求める黒岩信忠町長(右)=2019年12月2日、群馬県草津町議会↑
群馬県草津町で町長からセクハラ被害を受けたと告発していた女性町議が議会の品位を傷つける発言をしたとして、町議会(定数12)は2日、除名を求める懲罰動議を賛成10、反対1で可決し、女性町議は失職した。除名は地方自治法が定める最も重い懲罰で、町によると過去に例がないという。処分に不服の場合の知事への申し立てについて、女性町議は「検討したい」と話した。
失職したのは新井祥子氏(50)。新井氏は11月に出された電子書籍「草津温泉漆黒の闇」や記者会見で、15年1月8日午前10~11時に町長室で2人きりで面会した際、性的な行為をされたと実名で告発していた。これに対し黒岩信忠町長(72)は「虚偽の内容を掲載された」として、新井氏と、記事を執筆した著者(53)を名誉毀損(きそん)容疑で長野原署に告訴した。署によると、2日午後時点では受理していないという。
2日開かれた町議会本会議で、新井氏ら2人が電子書籍の内容を引用しながら「町長として欠格がある」として町長の不信任決議案を提出したが、賛成2で否決。逆に新井氏が「町長室で町長と肉体関係を持った」と発言した点などが「破廉恥で、議会の品位を傷つけた」とされて懲罰の対象となり、新井氏は議席を失った。
報道陣に新井氏は「他にも肉体関係を持たされた人がいると知った。誰かが言わないと、自分と同じ思いをする人がいる。公の場で発言し、町長を辞めてほしいと思い、議場に議論を持ち込んだ」と語った。
懲罰動議可決前の議場で町長は電子書籍の内容を否定し、「(事実なら)強制わいせつ罪で訴えなさい」と反論。「男として、間違いを起こすことは1億3千万分の1もない」と、新井氏に激しい言葉を浴びせた。15年1月8日の面会は「15、16分ほど」と認めたが、持ち込んだ町長室の写真パネルを手に、新井氏に説明を迫る場面もあった。
**********夕刊フジ2019年12月3日
群馬県・草津町長室“性行為”騒動…議会で生々しいバトル 町長告発した女性町議が除名処分
↑主張が食い違う草津町の黒岩町長(写真上)と新井氏(写真下)↑
温泉町で不穏な騒動だ。群馬県草津町の新井祥子町議(50)が、町長室で黒岩信忠町長(72)から強要され、性交渉したと告発した問題で、同町議会は2日、新井氏に対する除名処分を賛成多数で可決、新井氏は同日付で失職した。町長は新井氏らを刑事告訴しており、議会でも激しい応酬があった。
発端は、11月に配信された電子書籍の中で、新井氏が2015年1月8日に町長室で黒岩町長から性交渉を強要されたと告白したことだった。
黒岩町長は産経新聞の取材に、「記事は全て嘘で、私は潔白だ」と反論。「1月8日は出初め式の翌日で仕事が立て込み、人の出入りが多かった。ドアが開いたまま、カーテンも開いたままで外から丸見え。そんな状態でどうしてできるのか」と主張した。
町長は11月29日には新井氏と電子書籍を執筆したライターの告訴状を県警長野原署に提出した。
これに対し、新井氏は記者会見で、「性交渉をしたのは事実」と訴え、「いきなり、抱き寄せられ、キスされ、床に押し倒された。すごい力だったので、払いのけられなかった」と説明した。
2日の議会では、黒岩町長が、町長室を撮影した複数枚のパネルを示し、「どこでその行為をしたのですか」と説明を求めると、新井氏は「机の位置が変わっています」と主張。町長は「変わっていない」と反論した。新井氏が「私は事実を言っています。シラを切っているのではないです」と言うと、黒岩町長は「すごいな」と発言、新井氏が「私も町長はすごいと思います」と言い返す場面もあった。
町長の不信任決議は反対多数で否決され、新井氏の除名を求める懲罰動議は賛成10、反対1で可決された。
**********毎日新聞2019年12月3日 10時15分(最終更新 12月3日 13時34分)
「町長が性的関係強要」告白の女性町議を除名処分 草津町議会「議会の信用失墜させた」
群馬県草津町議会は2日、議会の信用を失墜させたなどとして提案された、新井祥子町議(50)の除名を求める懲罰動議を賛成多数で可決した。新井氏は失職した。新井氏は黒岩信忠町長(72)に迫られて性的関係を持ったことなどの内容を電子書籍上で告白。黒岩町長は「事実無根だ」として名誉毀損(きそん)容疑で長野原署への告訴を表明していた。
同日の町議会で、町議の1人が、新井氏の告白内容を受けて、黒岩町長に対する不信任決議案を提出。新井氏も賛同者として名を連ねたが、賛成2、反対9で否決された。一方、新井氏の除名を求める懲罰動議は、出席議員の4分の3以上(地方自治法135条3項)の10人が賛成し可決した。新井氏は、除名を不服として山本一太知事に審査(同法255条の3)を請求するという。
告白について、新井氏は11月29日に記者会見し、「2015年1月8日に町長室を訪れた際に強要され、性的な関係を持った。電子書籍への告発という手段を取ったのは、警察もマスコミも町長にコントロールされると考えたため。告訴は真実をつぶすため」などと訴えていた。【庄司哲也】
**********読売新聞2019年12月03日10:33
「町長と性交渉」電子書籍で告白、女性町議を議会が除名処分
群馬県草津町議会は2日、「町長室で2015年に町長と性交渉をした」との告白を電子書籍にしたなどとして、新井祥子町議(50)を除名処分とした。新井氏は失職した。新井氏は「告白は事実だ」と主張、処分を不服とし、知事に審決を求めて申し立てる意向を示している。
同日の町議会本会議では、新井氏の告白を根拠に議員の1人が黒岩信忠町長(72)の不信任決議案を提出したが、賛成は提案議員と新井氏の2人にとどまり、否決された。この後、「議会の品位を傷つけた」と新井氏の言動を問題視した別の議員から懲罰動議が出され、議長を含む出席議員11人(新井氏を除く全議員)のうち、4分の3以上の10人が除名処分に賛成した。
黒岩町長は告白を「まったくの虚偽だ」として、名誉毀損きそんの疑いで県警に告訴する準備を進めている。
**********上毛新聞2019年12月03日
「議会運営を混乱させた」 新井議員の除名を可決 草津町議会
事実と異なる内容を電子書籍に掲載され名誉を傷つけられたとして、群馬県草津町の黒岩信忠町長が新井祥子町議を告訴している問題に絡み、同町議会は2日、議員資格を剥奪する新井氏の除名を賛成多数で可決し、新井氏は失職した。
懲罰理由は「議会運営を混乱させた」ことなどという。新井氏は「私が除名になるなら町長にもその責任はある」などと弁明した。また同日、黒岩町長への不信任決議案も提出されたが、否決された。
**********ANNnewsCH 2019年12月3日
https://www.youtube.com/watch?v=Jb3uy7MXNA4
名湯・草津で「町長が強要」女性元町議、当時を描写(19/12/03)
1,290 回視聴•2019/12/03
温泉地「草津」で、女性の町会議員が「肉体関係を強要された」と町長を告発。議会を巻き込んだ騒動となっています。
草津町・新井祥子元町議(50):「『好意があった』と話していたが、肉体関係は望んでいなかった」
草津町・黒岩信忠町長(72):「あり得ないこと、絶対に。これは一つの『自爆テロ』」
町長室で肉体関係を強要されたと主張するのは、群馬県草津町の新井町議。そして、真っ向から否定するのは黒岩町長。2日の草津町議会。新井氏の告発内容を受けて黒岩町長に対する不信任決議案が提出されました。これが否決されると、続いて新井町議の除名を求める懲罰動議が行われ、賛成多数で可決。新井町議は失職となりました。新井氏によりますと、約5年前、黒岩町長から町長室で肉体関係を強要されたといいます。
草津町・新井祥子元町議:「ドアは閉まっていた。私が来て座ったら、職員の女の子がコーヒーを持ってきて出してくれて、下がって閉めた。隣に座って話をして、その後、抱き寄せてきて」「(Q.その後、押し倒された?)そうですね、流れとしてそんな感じ」
マスコミの前で細かく説明する新井氏に対し黒岩町長は・・・。
草津町・黒岩信忠町長:「全く根も葉もない、1000万分の1もない。全くの嘘です。私はコーヒーを飲まない。それからも嘘がよく分かる」
お互い食い違う主張。町の声は・・・。
草津町の住民:「どっちもどっちだよね」「はっきり言って(草津にとって)良くない」
黒岩町長は、新井氏に対して名誉毀損で告訴状を提出するなど争う姿勢を取っています。
草津町・黒岩信忠町長:「私に強制わいせつされたと言うなら『強制わいせつ罪』で訴えればいい」
新井氏側は、なぜ警察に訴えなかったのでしょうか。
草津町・新井祥子元町議:「町長は常に『自分が動かせる警察、マスコミがいる』。そういうふうに私に言っていた」
新井氏側も現在は告訴を検討中だとしています。
**********TBS 2019年12月02日
https://www.youtube.com/watch?v=Tns39E-80pQ
グッとラック! 黒岩信忠町長(72)VS新井祥子氏(50)
12,265 回視聴•2019/12/02
群馬県草津町で町長からセクハラ被害を受けたと告発していた女性町議が議会の品位を傷つける発言をしたとして、町議会(定数12)は2日除名を求める懲罰動議を賛成10、反対1で可決し、女性町議は失職した。
失職したのは新井祥子氏(50)新井氏は11月に出された電子書籍「草津温泉漆黒の闇」や記者会見で、15年1月8日午前10~11時に町長室で2人きりで面会した際、性的な行為をされたと実名で告発していた。
これに対し黒岩信忠町長(72)は「虚偽の内容を掲載された」として、新井氏と、記事を執筆した著者(53)を名誉毀損(きそん)容疑で長野原署に告訴した。
**********産経新聞2019年11月30日 7時5分
草津町長が女性町議を告訴「性交渉は事実」との反論
町長室で性交渉をしたなどと事実に反する内容を電子書籍に掲載され、名誉を傷つけられたとして、草津町の黒岩信忠町長(72)が、同町の新井祥子町議(50)とライターの飯塚玲児氏(53)に対する告訴状を長野原署に提出した。
新井氏は29日、渋川市役所で会見し、「性交渉をしたのは事実」と訴えた。
新井氏は12日から配信された電子書籍の中で、平成27年1月8日に町長室で黒岩町長から強要され、性交渉をしたと告白した。
会見では「いきなり、抱き寄せられ、キスされ、床に押し倒された。すごい力だったので、払いのけられなかった」と説明。黒岩町長は「警察やマスコミなどと強いつながりがある」と話していたといい、「怖くて警察に行くことができなかった」と声を震わせた。
「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」と述べた。
黒岩町長は産経新聞の取材に、「記事は全て嘘で、私は潔白だ」と反論。「1月8日は出初め式の翌日で仕事が立て込み、人の出入りが多かった。ドアが開いたまま、カーテンも開いたままで外からは丸見え。そんな状態でどうしてできるのか」と憤慨した。
29日に出した声明書では「町長の信用を著しく失墜させた」とし、民事訴訟を起こす考えも示した。
**********産経新聞2019年11月29日20:10
群馬・草津町長が女性町議らを名誉毀損容疑で告訴「記事は全て嘘で、私は潔白」
↑会見する群馬県草津町の新井祥子町議=29日、同県渋川市(橋爪一彦撮影)↑
町長室で性交渉をしたなどと事実に反する内容を電子書籍に掲載され、名誉を傷つけられたとして、群馬県草津町の黒岩信忠町長(72)が、同町の新井祥子町議(50)とライターの飯塚玲児氏(53)に対する告訴状を県警長野原署に提出した。新井氏は29日、渋川市役所で会見し、「性交渉をしたのは事実」と訴えた。
新井氏は12日から配信された電子書籍の中で、平成27年1月8日に町長室で黒岩町長から強要され、性交渉をしたと告白した。
会見では「いきなり、抱き寄せられ、キスされ、床に押し倒された。すごい力だったので、払いのけられなかった」と説明。黒岩町長は「警察やマスコミなどと強いつながりがある」と話していたといい、「怖くて警察に行くことができなかった」と声を震わせた。
「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」と述べた。
黒岩町長は産経新聞の取材に、「記事は全て嘘で、私は潔白だ」と反論。「1月8日は出初め式の翌日で仕事が立て込み、人の出入りが多かった。ドアが開いたまま、カーテンも開いたままで外からは丸見え。そんな状態でどうしてできるのか」と憤慨した。
29日に出した声明書では「町長の信用を著しく失墜させた」とし、民事訴訟を起こす考えも示した。
**********上毛新聞2019年04月22日
草津町議選(定数12-13) 開票結果
(左から)金丸勝利、宮崎公雄、湯本晃久
(左から)後藤文雄、黒岩卓、市川祥史
(左から)中沢広夫、有坂太宏、宮崎謹一
(左から)安井尚弘、中沢康治、新井祥子
(敬称略)
金丸勝利(57) 公現 472票 当選(2期)
宮崎公雄(60) 無現 455票 当選(8期)
湯本晃久(47) 無現 412票 当選(3期)
後藤文雄(60) 無元 368票 当選(4期)
黒岩 卓(69) 無現 340票 当選(5期)
市川祥史(50) 無新 339票 当選(1期)
中沢広夫(57) 無現 326票 当選(3期)
有坂太宏(47) 共新 231票 当選(1期)
宮崎謹一(79) 無現 203票 当選(12期)
安井尚弘(73) 無新 163票 当選(1期)
中沢康治(84) 無元 134票 当選(2期)
新井祥子(50) 無元 110票 当選(2期)
園田恵一(64) 無現 90票
**********
■真相がどうあれ、女性町議が、「告発」行為を理由に町議会除名とされたのはあまりにも異常です。
ヘイトスピーチやパワハラならともかく、これで除名が認められたら、今後あらゆる性的暴行についての告発が「懲罰」対象になってしまうからです。
しかも女性町議に、なんとか男性ばかりの議会に風穴を開けてほしいと、望みを託して一票を投じた有権者らも確かに一定数いるわけです。このようなスジの通らない理由で一方的かつ一瞬にして議席を抹消してしまうなど、民主主義国家であってはならないことです。
女性町議のいうとおり、マスコミも警察も町長が自由にコントロ―ルできる状況下では、正義感のある電子書籍のライターのジャーナリスト魂にすがるほかないのが、群馬県の政治風土の中で改革を進める限られた手段のひとつであることは否定できないでしょう。
■当会としては、みなかみ町と同様に、女性町議が勇気をもってセクハラ被害を公表してまでもメスを入れたかった草津町をとりまく時間湯廃止などの諸問題について、オンブズマンの立場から注目したいと思います。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報:著者のブログ「飯塚玲児のNew Lazy Days」(抜粋)
紀行作家、郷土料理写真家の温泉と飯とうつの日々をつれづれに……
**********2019年12月01日23:27:31
「いやはや、裁判というのはいろいろ大変だ。」
先にも触れた通り、草津町の黒岩町長から刑事告訴されたとテレビでも報道された。
でも、僕のところには何にも連絡がこない。普通、こういうものか、経験がないので、全然わからない。ちなみに、新井議員のところにも何も届いていなくて、連絡もないらしい。
まあ、「テレビでこれが告訴状です」と町長が自慢げに語っていたので、そのうち連絡があるのだろう。
でも、長野原警察に町長が刑事告訴をしたという時に、町長は「刑事課長が飛んできて」と語っていた(テレビで、です)。これって警察と行政の癒着の証じゃないかなぁ。
まあ、いまさら、もういいけども。全部、僕は知っていることだからねえ。
このブログ、昨日の閲覧数が999で、最高記録を更新した。アメブロに移行して初めてのこと。
週刊フライデーの掲載記事の影響だと思うんだけども、大したもんです。
聞いた話では、町長派の議員やら町民やらがこぞってチェックしてくださっているとか。
まったく、ご苦労様です、と言いたい感じ。
おかげで、ブログもメルマガも弁護士のチェックが入ることになりそうなんだけども、物書きとしてはそのようなことになるのは大変不本意である。なので、この文書も勝手気ままに書いている。でも、裁判と絡むので、かなり発言は制限されそう。無念。
しかし、ですよ。僕はこのようなストレスを受けると、物を書かずにいられない。
よって、こうしてポロポロと雑文をものしているのである。
水曜日には週刊メルマガの配信もある。さて、何を書こうかなっと。
最初の1ヶ月は無料で読めます。ぜひご一読をお願いします。
「飯塚玲児の”一湯”両断!」で検索するとすぐにでてくると思います。
ちなみに町長派の皆様、無断転送は著作権侵害ですからね(笑笑)。
よろしくご愛読のほど、お願いいたします!
**********2019年11月21日11:19:31
「草津町長に告訴されるそうです」
今朝、知人から連絡があり、草津町長の黒岩信忠氏から、新井祥子議員とともに告訴されるという話を聞いた。
まあ、覚悟の上だし、予想もしていたけれど、それでも、へこむはへこむ。
ただ、新井議員は力強く「最後まで戦い切る」と言ってくれた。
僕も心折れず、冷静に戦っていきたいと思う。
どうぞ応援の程、よろしくお願いいたします。
**********2019年11月20日19:52:08
「『草津温泉 漆黒の闇』アマゾン電子書籍の国内旅行部門でベスト5独占!」
『草津温泉 漆黒の闇』5巻が結構売れている。というか、アマゾン電子書籍の国内旅行カテゴリーでは、拙著が1〜5位を独占している。
最新刊の五巻はベストセラー1位である。
以下のスクショは昨日夕方に撮ったものだが、順位は本日昼の段階でも同じままだ。
とはいえ、レビューの数がどうにも少ない。正直言って、寂しい気がする。
編集担当の兵頭喜十郎さんの励ましをいただいて原稿を一生懸命書いているのだけども、1000枚くらいある資料を読みこみ、これを整理してまとめ、簡単なプロットを作って、後はひたすら孤独に原稿を書き進めるという作業を、もう5か月も続けている。
その間、頭の中で整理した原稿の流れを止めないようにして、ほとんど誰とも話さず、固定電話には出ず、携帯電話にも出ず、という悲惨な生活である。
次巻ではもっとすごい草津の闇を書く予定ですでに書き進めてはいるものの、こう反応が少ないと、心が折れそうである。
この「草津時間湯の事実上の廃止」という問題は、もっともっと温泉業界で話題にならなければならないものだと思う。
例えばそれは、「世の中のすべての温泉は、一切の例外なく塩素消毒を義務付ける、というお上の決定(あくまで仮定)」に匹敵する横暴である。
世の中の温泉ファンは、もしそのようなムチャクチャな指導が権力者から強引に発せられた場合も、同じように口をつぐむのだろうか。
僕は、こうした権力者の横暴に意見を言わないことは罪だと思って、本書を懸命に書いているつもりである。そんな拙著に対して、同じ志を持つ温泉ファンからの、応援、批判など、なんでもいいからご意見を表明して欲しい。
応援してくださる方はたくさんいると思うのだが、その声はまだまだ世の中に響いていない。
この問題はもっと動的なうねりを持つ運動にしていかないと、本当に150年続いてきた「時間湯」は、このまま形骸化されてしまう。僕は断固戦いをやめない。
そのためにも、皆さんの応援メッセージを心の糧にしたいと思う。
というわけで、愚痴っぽくなりましたが、ご意見、お待ちしています!
第5巻
https://amzn.to/2O5TWVB
5巻セット
https://amzn.to/2Kd5i9o
**********2019年11月12日17:07:18
「『草津温泉 漆黒の闇』5巻、発売されました!」
予定よりも1日早く、拙著の5巻が発売開始となった。
詳細は明日のメルマガでも書くけれども、正直いうと「正統的な時間湯の復活」という目的から少し外れた、搦め手から攻める感じのような内容でもある。
だが、もはやなりふり構っていられない、というのが本心でもある。
「伝統的な時間湯の事実上の廃止」という町長の悪政と、今回の告発は直接関係がないかもしれない。それでも、行政の長たるものの行いとしては「悪」だと思う。
告発者の女性議員も色々と揶揄されるだろうが、「フラれた復讐」「ただの男好き」などという下世話なものではない、何かしら「議員としての誇りと執念」のようなものを感じて、この本を書いたのも事実である。
証拠となるものはある程度揃えたつもりだけれど、片取材であることは否めない。
町長にはその言い分もあるだろうが、何れにしても公職、しかも行政の長が公室内で大人の関係を迫るというのは、たとえ和姦であってもあってはならないと思う。
ぜひ、レビューをたくさん投稿していただきたい。炎上するくらいの覚悟はある。
どうぞよろしくお願いいたします。
第5巻
https://amzn.to/2O5TWVB
5巻セット
https://amzn.to/2Kd5i9o
**********2019年10月18日13:15:26
拙著『草津温泉 漆黒の闇』1〜4巻、好評発売中!
ブログを移行したので改めまして宣伝させてください。
アマゾン電子書籍限定の拙著、『温泉失格』の著者が覚悟の糾弾!『草津温泉 漆黒の闇』1〜4巻が好評配信中です。
草津温泉に150年近く続いてきた独自の湯治入浴法「時間湯」が今年7月末に突然その歴史を閉じました。形骸化して残されてはいますが、事実上の廃止です。
本書では、その温泉歴史遺産とも言える伝統文化が突然消えた背景などを、かなり深い部分まで食い込んでご紹介しております。
本書はこの後もしばらくシリーズ化して出版していきます。
次巻の5は10月末ごろ配信予定です。
ぜひともご一読のほど、よろしくお願いいたします。
**********
※参考情報2「時間湯の湯長の廃止問題」
**********産経新聞2019年6月28日17:00
【新大人の遠足】群馬・草津温泉 時間湯の「湯長」廃止に戸惑いの声
↑源泉の温度を調整する鈴木湯長↑
↑「そろって3分!」湯長の号令に従って白濁した湯に肩まで沈む↑
若い女性グループやカップル、外国人などの観光客でにぎわう草津温泉(群馬県草津町)。ここで江戸末期から伝わる独自の入浴法「時間湯」(じかんゆ)が公衆浴場「地蔵の湯」と「千代の湯」で、560円で体験できる。
★湯治客の駆け込み寺★
「湯長」(ゆちょう)と呼ばれる指導役の号令に従い、3分間の入浴を1日に3~4回、指定された時間帯に入浴。現代医学で完治が難しい病気に悩む患者から「駆け込み寺」と感謝されてきた。
しかし、浴場の指定管理者の草津観光公社職員が務める湯長が湯治客の健康状態などを把握するために行う「問診」が医師法に違反する可能性があるとして、町は5月、令和2(2020)年度から湯長制度を廃止する方針を決定。時間湯の存続が危ぶまれ、湯治客の間では戸惑いの声が広がっている。
実際に体験しようと、草津温泉のシンボル「湯畑」の滝口から少し下った所にある「千代の湯」を訪ねた。
受付を済ませ、浴室へ。温泉の温度調節と準備運動を兼ねて、草津温泉の民謡「草津節」を歌いながら湯もみをする。簡単そうだが、湯の表面をかき回すだけでも難しい。足と頭に手桶(ておけ)で湯を20~30杯かけ、45度の高温の湯に体をなじませる。
「そろって3分!」。湯長の鈴木恵美さん(32)の号令に「おー!」と大声で応じ、白濁した湯にゆっくりと入り、あごまでつかる。不思議と熱さは感じない。腹式呼吸をしていると、温泉の成分が体に染みわたっていくようだ。
「さあ、効きましたら、そろそろ上がりましょう」。鈴木さんの指示に従って湯船から上がり、更衣室でタオルをかぶったまま汗が引くのをじっと待つ。
隣で汗をぬぐっていた愛知県の男性(46)は「アトピー性皮膚炎と帯状疱疹(たいじょうほうしん)で苦しんでいた。8年前、すがる思いで時間湯に通ったら症状が改善してきた。うれしくて今でも毎月通っている」と話した。
★強酸性温泉に3分間★
時間湯は水素イオン指数(pH)2・1で高温の強酸性温泉に、湯長の指導・助言を受けながら時間を決めて入浴する。室内の壁には、病を克服したという全国からの感謝の手紙などが貼られている。
「体験を含め、年間1万8000人が入浴している。仕事は朝5時から夜8時までとハードだが、1人でも多くの笑顔が見たくて頑張っている」
自らもアトピー性皮膚炎を患い、時間湯で完治した経験から湯長になった鈴木さんは笑顔で語る。それだけに、湯長廃止の方針に「遠くからわざわざ来てくれる人たちに何と言えばいいのか」と落胆を隠さない。
町は湯長廃止に伴い、「地蔵の湯」と「千代の湯」は全面的に無料化する方針。時間湯の文化をどう残すかなどは「今後協議していく」としている。(橋爪一彦)
■時間湯 草津温泉で江戸末期に始まり、明治初期に確立したといわれる入浴法。湯長が指導し、公衆浴場「地蔵の湯」(群馬県草津町草津299)と「千代の湯」(同町草津367の4)で行われている。問い合わせは「地蔵の湯」(0279・88・2508)。
**********
↑草津温泉のシンボルの湯畑。↑
この事件で想起されるのは、昨年4月に、おなじく温泉で有名なみなかみ町で起きた当時の町長によるセクハラ事件です。このときは、同町の町議会が、町長の不信任決議を行い、3回目の決議で町長を失職させました。しかし、今回は、告発した女性町議のほうを議会が除名したのです。同じく町長を巡るセクハラ事件なのに180度異なる2つの事件を比べてみましょう。
■昨年4月18日、同じく温泉で知られるみなかみ町で、地域おこし協力隊員として採用され、みなかみ町観光協会に配属された女性職員が、みなかみ町長に強制的にキスをされたとして、同年5月7日に警察に告訴状を出すという事件がおきました。
女性職員が刑事告訴を警察に提出する前から、一部のマスコミ(上毛新聞、毎日新聞、フジテレビ)が騒ぎ出しました。それに追随して他のマスコミも町長を叩きはじめました。
同5月10日、町議会臨時会にて町長に対する辞職勧告決議案が全会一致で可決されましたが、町長はあくまで町長職に留まる意向を示しました。
同6月5日、町議18人全員が出席した議会定例会で町長に対する不信任決議案が提出されました。この時、日本共産党利根沼田地区委員会は町長の辞職を求めることを決定していましたが、同党所属の2名の町議が反対票を投じたため、不信任決議案は可決に必要な出席議員4分の3以上の賛成を得られず、賛成12人、反対6人で否決されました。
同7月15日、町議会は「議会だより」で、「町政波乱」と題する特集を組み、町民から寄せられた意見のうち92パーセントが先の不信任案に賛成だったことが明らかとされました。アンケートの内容は、編集担当の町議が把握していたのと違っているとしてクレームが付いていたにもかかわらず、そのまま発行されてしまいました。
同7月27日、臨時町議会が招集され、その本会議で「観光地としてのイメージの回復、町政への信頼回復と正常化が急務である」などを理由として、町長への不信任決議案が上程されました。通常は、一度否決された議案の再提出はないのが議会の常識ですが、なぜか再上程されて、可決されました。
そのため町長は、長から通知を受けた日から10日以内に町議会の解散か、失職かを迫られることになったため、町長は同8月6日、議会を解散しました。
みなかみ町議選は同4月22日に行われたばかりでしたが4か月余り後の同9月9日、町議選の投開票が行われ、改選後に再び不信任決議案に提出された場合、賛成するとみられる勢力が大勝し、町長に対する2度目の不信任決議による失職が不可避な状況となりました。そのため町長は同9月10日、町長が先の町議会議員選挙で自身を支持する勢力が大敗した責任を取り、辞職願を町に提出しました。
さらに町長は同9月18日、選挙後初の町議会でも辞職願を提出しましたが、議会はこれに同意せず、「一連のセクハラ問題により町政を混乱させた責任を取るべき」として都合3度目となる町長不信任決議案が提出され、本会議でも全会一致で可決されたことから町長は失職しました。議会がこのような対応をとったのは、町長が二度と町長選に出馬しないように徹底的に叩くことが目的でした。
一方この間、町長は、自らキスを求めてきた女性職員に軽く応じただけであり、女性職員の告訴の内容は真実ではないとして、同8月8日、名誉棄損による損害賠償を求めて逆に女性職員を民事告訴しました。
同5月7日に女性職員から告訴状を出された町長は、警察にセクハラの実態が女性職員側からのキスの誘いであることを説明したほかは、ほとんど事情聴取らしいことも受けないまま、上記のように失職していましたが、なぜか10月24日、強制わいせつの疑いで書類送検されました。警察や検察の解釈では、地域おこし協力隊の女性職員が出した被害届を受理した時点で事件が成立しているとして、法律上すべて検察に送検されることになっているから、との理由でこのような送致がなされたものとみられます。これも極めて不可解な事でした。
そして昨年12月27日、2回目の民事訴訟の弁論当日の朝、前橋地検がすでに失職している町長に対して、不起訴処分を発表し、これを受けて民事訴訟では、町長が一転して反省の態度を示し、女性職員側が示談に応じたとして、裁判も和解の形で終結しました。どうやら、検察がすでに失職した町長に民事訴訟を取り下げれば、女性職員側は刑事告訴を取り下げるからというバーターを持ち掛けて、町長がそれを受け入れたことから、急遽、不起訴処分が決まり、それを受けて裁判所のほうも和解の形で締めくくったものと見られます。
つまり、女性職員側はセクハラ(強制わいせつ)をでっち上げて、世論をたきつけて、改革派を自認した前町長を町長の座から引きずり落とすために、ハニートラップをしかけ、首尾よくその目的を果たしたので、警察も検察もそれにのっかって、みなかみ町の不祥事を表に出ないようにしました。それほど、群馬県の政治の裏側は闇だらけなのです。
■今回も、おそらく女性町議の主張はウソではないと思いますが、それを認めてしまうと、保守王国の群馬県の政治家に汚点がつくことになるため、今度は、セクハラ騒ぎを起こした女性町議を徹底的に抹殺しようとする町議会の大半(町長にゴマをすり、みずからの利権を確保することに執心する町議ら)が町長のいうことをそのまま鵜呑みにすることで、騒ぎを起こした女性町議を完全排除しようという力学が働いた結果だとみるのが正しいかと思います。
つまり、今回は、みなかみ町とは逆に、女性町議を異端児扱いにして、二度と出馬できないようにするよう、仕組んだ結果と読み解くのが妥当だと思う次第です。
その証拠として、警察は、町議会で女性町議が失職した翌日に、さっそく草津町長の告訴状を受理しました。また、マスコミのほとんどは、草津町長よりの報道をしています。昨年、みなかみ町の事件では、あれほど女性職員がセクハラの被害者だとして、町長側の言い分も聞かずに町長を叩きまくったマスコミが、今度は逆の立場をとっているのです。
**********サンスポ2019年12月3日20:15
草津町長が元町議を告訴「議会の品位を傷つけた」 名誉毀損の疑い
群馬県警長野原署は3日、草津町の新井祥子元町議(50)が出した電子書籍を巡って黒岩信忠町長(72)が名誉毀損の疑いで出した告訴を受理したと明らかにした。
新井氏は先月、「2015年、町長室で町長と性行為をした」などとする電子書籍を配信。黒岩町長は虚偽だとして告訴状を出していた。
新井氏は2日午前の町議会で議案になっていないのに書籍の内容に言及。「議会の品位を傷つけた」として、午後に除名を求める懲罰動議が提出されて可決、失職した。
黒岩町長は取材に対し「全くの作り話だ。たくさんの来客がある中であり得ない」と話した。
**********朝日新聞2019年12月03日 11時28分 JST
「町長からセクハラ」告発した女性町議が失職。議会が懲罰動議を可決
女性町議は町長と町長室で2人きりで面会した際、性的な行為をされたと実名で告発していた。
↑性的関係があったとされる町長室の写真パネルを議場に持ち込み、新井祥子氏(左)に説明を求める黒岩信忠町長(右)=2019年12月2日、群馬県草津町議会↑
群馬県草津町で町長からセクハラ被害を受けたと告発していた女性町議が議会の品位を傷つける発言をしたとして、町議会(定数12)は2日、除名を求める懲罰動議を賛成10、反対1で可決し、女性町議は失職した。除名は地方自治法が定める最も重い懲罰で、町によると過去に例がないという。処分に不服の場合の知事への申し立てについて、女性町議は「検討したい」と話した。
失職したのは新井祥子氏(50)。新井氏は11月に出された電子書籍「草津温泉漆黒の闇」や記者会見で、15年1月8日午前10~11時に町長室で2人きりで面会した際、性的な行為をされたと実名で告発していた。これに対し黒岩信忠町長(72)は「虚偽の内容を掲載された」として、新井氏と、記事を執筆した著者(53)を名誉毀損(きそん)容疑で長野原署に告訴した。署によると、2日午後時点では受理していないという。
2日開かれた町議会本会議で、新井氏ら2人が電子書籍の内容を引用しながら「町長として欠格がある」として町長の不信任決議案を提出したが、賛成2で否決。逆に新井氏が「町長室で町長と肉体関係を持った」と発言した点などが「破廉恥で、議会の品位を傷つけた」とされて懲罰の対象となり、新井氏は議席を失った。
報道陣に新井氏は「他にも肉体関係を持たされた人がいると知った。誰かが言わないと、自分と同じ思いをする人がいる。公の場で発言し、町長を辞めてほしいと思い、議場に議論を持ち込んだ」と語った。
懲罰動議可決前の議場で町長は電子書籍の内容を否定し、「(事実なら)強制わいせつ罪で訴えなさい」と反論。「男として、間違いを起こすことは1億3千万分の1もない」と、新井氏に激しい言葉を浴びせた。15年1月8日の面会は「15、16分ほど」と認めたが、持ち込んだ町長室の写真パネルを手に、新井氏に説明を迫る場面もあった。
**********夕刊フジ2019年12月3日
群馬県・草津町長室“性行為”騒動…議会で生々しいバトル 町長告発した女性町議が除名処分
↑主張が食い違う草津町の黒岩町長(写真上)と新井氏(写真下)↑
温泉町で不穏な騒動だ。群馬県草津町の新井祥子町議(50)が、町長室で黒岩信忠町長(72)から強要され、性交渉したと告発した問題で、同町議会は2日、新井氏に対する除名処分を賛成多数で可決、新井氏は同日付で失職した。町長は新井氏らを刑事告訴しており、議会でも激しい応酬があった。
発端は、11月に配信された電子書籍の中で、新井氏が2015年1月8日に町長室で黒岩町長から性交渉を強要されたと告白したことだった。
黒岩町長は産経新聞の取材に、「記事は全て嘘で、私は潔白だ」と反論。「1月8日は出初め式の翌日で仕事が立て込み、人の出入りが多かった。ドアが開いたまま、カーテンも開いたままで外から丸見え。そんな状態でどうしてできるのか」と主張した。
町長は11月29日には新井氏と電子書籍を執筆したライターの告訴状を県警長野原署に提出した。
これに対し、新井氏は記者会見で、「性交渉をしたのは事実」と訴え、「いきなり、抱き寄せられ、キスされ、床に押し倒された。すごい力だったので、払いのけられなかった」と説明した。
2日の議会では、黒岩町長が、町長室を撮影した複数枚のパネルを示し、「どこでその行為をしたのですか」と説明を求めると、新井氏は「机の位置が変わっています」と主張。町長は「変わっていない」と反論した。新井氏が「私は事実を言っています。シラを切っているのではないです」と言うと、黒岩町長は「すごいな」と発言、新井氏が「私も町長はすごいと思います」と言い返す場面もあった。
町長の不信任決議は反対多数で否決され、新井氏の除名を求める懲罰動議は賛成10、反対1で可決された。
**********毎日新聞2019年12月3日 10時15分(最終更新 12月3日 13時34分)
「町長が性的関係強要」告白の女性町議を除名処分 草津町議会「議会の信用失墜させた」
群馬県草津町議会は2日、議会の信用を失墜させたなどとして提案された、新井祥子町議(50)の除名を求める懲罰動議を賛成多数で可決した。新井氏は失職した。新井氏は黒岩信忠町長(72)に迫られて性的関係を持ったことなどの内容を電子書籍上で告白。黒岩町長は「事実無根だ」として名誉毀損(きそん)容疑で長野原署への告訴を表明していた。
同日の町議会で、町議の1人が、新井氏の告白内容を受けて、黒岩町長に対する不信任決議案を提出。新井氏も賛同者として名を連ねたが、賛成2、反対9で否決された。一方、新井氏の除名を求める懲罰動議は、出席議員の4分の3以上(地方自治法135条3項)の10人が賛成し可決した。新井氏は、除名を不服として山本一太知事に審査(同法255条の3)を請求するという。
告白について、新井氏は11月29日に記者会見し、「2015年1月8日に町長室を訪れた際に強要され、性的な関係を持った。電子書籍への告発という手段を取ったのは、警察もマスコミも町長にコントロールされると考えたため。告訴は真実をつぶすため」などと訴えていた。【庄司哲也】
**********読売新聞2019年12月03日10:33
「町長と性交渉」電子書籍で告白、女性町議を議会が除名処分
群馬県草津町議会は2日、「町長室で2015年に町長と性交渉をした」との告白を電子書籍にしたなどとして、新井祥子町議(50)を除名処分とした。新井氏は失職した。新井氏は「告白は事実だ」と主張、処分を不服とし、知事に審決を求めて申し立てる意向を示している。
同日の町議会本会議では、新井氏の告白を根拠に議員の1人が黒岩信忠町長(72)の不信任決議案を提出したが、賛成は提案議員と新井氏の2人にとどまり、否決された。この後、「議会の品位を傷つけた」と新井氏の言動を問題視した別の議員から懲罰動議が出され、議長を含む出席議員11人(新井氏を除く全議員)のうち、4分の3以上の10人が除名処分に賛成した。
黒岩町長は告白を「まったくの虚偽だ」として、名誉毀損きそんの疑いで県警に告訴する準備を進めている。
**********上毛新聞2019年12月03日
「議会運営を混乱させた」 新井議員の除名を可決 草津町議会
事実と異なる内容を電子書籍に掲載され名誉を傷つけられたとして、群馬県草津町の黒岩信忠町長が新井祥子町議を告訴している問題に絡み、同町議会は2日、議員資格を剥奪する新井氏の除名を賛成多数で可決し、新井氏は失職した。
懲罰理由は「議会運営を混乱させた」ことなどという。新井氏は「私が除名になるなら町長にもその責任はある」などと弁明した。また同日、黒岩町長への不信任決議案も提出されたが、否決された。
**********ANNnewsCH 2019年12月3日
https://www.youtube.com/watch?v=Jb3uy7MXNA4
名湯・草津で「町長が強要」女性元町議、当時を描写(19/12/03)
1,290 回視聴•2019/12/03
温泉地「草津」で、女性の町会議員が「肉体関係を強要された」と町長を告発。議会を巻き込んだ騒動となっています。
草津町・新井祥子元町議(50):「『好意があった』と話していたが、肉体関係は望んでいなかった」
草津町・黒岩信忠町長(72):「あり得ないこと、絶対に。これは一つの『自爆テロ』」
町長室で肉体関係を強要されたと主張するのは、群馬県草津町の新井町議。そして、真っ向から否定するのは黒岩町長。2日の草津町議会。新井氏の告発内容を受けて黒岩町長に対する不信任決議案が提出されました。これが否決されると、続いて新井町議の除名を求める懲罰動議が行われ、賛成多数で可決。新井町議は失職となりました。新井氏によりますと、約5年前、黒岩町長から町長室で肉体関係を強要されたといいます。
草津町・新井祥子元町議:「ドアは閉まっていた。私が来て座ったら、職員の女の子がコーヒーを持ってきて出してくれて、下がって閉めた。隣に座って話をして、その後、抱き寄せてきて」「(Q.その後、押し倒された?)そうですね、流れとしてそんな感じ」
マスコミの前で細かく説明する新井氏に対し黒岩町長は・・・。
草津町・黒岩信忠町長:「全く根も葉もない、1000万分の1もない。全くの嘘です。私はコーヒーを飲まない。それからも嘘がよく分かる」
お互い食い違う主張。町の声は・・・。
草津町の住民:「どっちもどっちだよね」「はっきり言って(草津にとって)良くない」
黒岩町長は、新井氏に対して名誉毀損で告訴状を提出するなど争う姿勢を取っています。
草津町・黒岩信忠町長:「私に強制わいせつされたと言うなら『強制わいせつ罪』で訴えればいい」
新井氏側は、なぜ警察に訴えなかったのでしょうか。
草津町・新井祥子元町議:「町長は常に『自分が動かせる警察、マスコミがいる』。そういうふうに私に言っていた」
新井氏側も現在は告訴を検討中だとしています。
**********TBS 2019年12月02日
https://www.youtube.com/watch?v=Tns39E-80pQ
グッとラック! 黒岩信忠町長(72)VS新井祥子氏(50)
12,265 回視聴•2019/12/02
群馬県草津町で町長からセクハラ被害を受けたと告発していた女性町議が議会の品位を傷つける発言をしたとして、町議会(定数12)は2日除名を求める懲罰動議を賛成10、反対1で可決し、女性町議は失職した。
失職したのは新井祥子氏(50)新井氏は11月に出された電子書籍「草津温泉漆黒の闇」や記者会見で、15年1月8日午前10~11時に町長室で2人きりで面会した際、性的な行為をされたと実名で告発していた。
これに対し黒岩信忠町長(72)は「虚偽の内容を掲載された」として、新井氏と、記事を執筆した著者(53)を名誉毀損(きそん)容疑で長野原署に告訴した。
**********産経新聞2019年11月30日 7時5分
草津町長が女性町議を告訴「性交渉は事実」との反論
町長室で性交渉をしたなどと事実に反する内容を電子書籍に掲載され、名誉を傷つけられたとして、草津町の黒岩信忠町長(72)が、同町の新井祥子町議(50)とライターの飯塚玲児氏(53)に対する告訴状を長野原署に提出した。
新井氏は29日、渋川市役所で会見し、「性交渉をしたのは事実」と訴えた。
新井氏は12日から配信された電子書籍の中で、平成27年1月8日に町長室で黒岩町長から強要され、性交渉をしたと告白した。
会見では「いきなり、抱き寄せられ、キスされ、床に押し倒された。すごい力だったので、払いのけられなかった」と説明。黒岩町長は「警察やマスコミなどと強いつながりがある」と話していたといい、「怖くて警察に行くことができなかった」と声を震わせた。
「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」と述べた。
黒岩町長は産経新聞の取材に、「記事は全て嘘で、私は潔白だ」と反論。「1月8日は出初め式の翌日で仕事が立て込み、人の出入りが多かった。ドアが開いたまま、カーテンも開いたままで外からは丸見え。そんな状態でどうしてできるのか」と憤慨した。
29日に出した声明書では「町長の信用を著しく失墜させた」とし、民事訴訟を起こす考えも示した。
**********産経新聞2019年11月29日20:10
群馬・草津町長が女性町議らを名誉毀損容疑で告訴「記事は全て嘘で、私は潔白」
↑会見する群馬県草津町の新井祥子町議=29日、同県渋川市(橋爪一彦撮影)↑
町長室で性交渉をしたなどと事実に反する内容を電子書籍に掲載され、名誉を傷つけられたとして、群馬県草津町の黒岩信忠町長(72)が、同町の新井祥子町議(50)とライターの飯塚玲児氏(53)に対する告訴状を県警長野原署に提出した。新井氏は29日、渋川市役所で会見し、「性交渉をしたのは事実」と訴えた。
新井氏は12日から配信された電子書籍の中で、平成27年1月8日に町長室で黒岩町長から強要され、性交渉をしたと告白した。
会見では「いきなり、抱き寄せられ、キスされ、床に押し倒された。すごい力だったので、払いのけられなかった」と説明。黒岩町長は「警察やマスコミなどと強いつながりがある」と話していたといい、「怖くて警察に行くことができなかった」と声を震わせた。
「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」と述べた。
黒岩町長は産経新聞の取材に、「記事は全て嘘で、私は潔白だ」と反論。「1月8日は出初め式の翌日で仕事が立て込み、人の出入りが多かった。ドアが開いたまま、カーテンも開いたままで外からは丸見え。そんな状態でどうしてできるのか」と憤慨した。
29日に出した声明書では「町長の信用を著しく失墜させた」とし、民事訴訟を起こす考えも示した。
**********上毛新聞2019年04月22日
草津町議選(定数12-13) 開票結果
(左から)金丸勝利、宮崎公雄、湯本晃久
(左から)後藤文雄、黒岩卓、市川祥史
(左から)中沢広夫、有坂太宏、宮崎謹一
(左から)安井尚弘、中沢康治、新井祥子
(敬称略)
金丸勝利(57) 公現 472票 当選(2期)
宮崎公雄(60) 無現 455票 当選(8期)
湯本晃久(47) 無現 412票 当選(3期)
後藤文雄(60) 無元 368票 当選(4期)
黒岩 卓(69) 無現 340票 当選(5期)
市川祥史(50) 無新 339票 当選(1期)
中沢広夫(57) 無現 326票 当選(3期)
有坂太宏(47) 共新 231票 当選(1期)
宮崎謹一(79) 無現 203票 当選(12期)
安井尚弘(73) 無新 163票 当選(1期)
中沢康治(84) 無元 134票 当選(2期)
新井祥子(50) 無元 110票 当選(2期)
園田恵一(64) 無現 90票
**********
■真相がどうあれ、女性町議が、「告発」行為を理由に町議会除名とされたのはあまりにも異常です。
ヘイトスピーチやパワハラならともかく、これで除名が認められたら、今後あらゆる性的暴行についての告発が「懲罰」対象になってしまうからです。
しかも女性町議に、なんとか男性ばかりの議会に風穴を開けてほしいと、望みを託して一票を投じた有権者らも確かに一定数いるわけです。このようなスジの通らない理由で一方的かつ一瞬にして議席を抹消してしまうなど、民主主義国家であってはならないことです。
女性町議のいうとおり、マスコミも警察も町長が自由にコントロ―ルできる状況下では、正義感のある電子書籍のライターのジャーナリスト魂にすがるほかないのが、群馬県の政治風土の中で改革を進める限られた手段のひとつであることは否定できないでしょう。
■当会としては、みなかみ町と同様に、女性町議が勇気をもってセクハラ被害を公表してまでもメスを入れたかった草津町をとりまく時間湯廃止などの諸問題について、オンブズマンの立場から注目したいと思います。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報:著者のブログ「飯塚玲児のNew Lazy Days」(抜粋)
紀行作家、郷土料理写真家の温泉と飯とうつの日々をつれづれに……
**********2019年12月01日23:27:31
「いやはや、裁判というのはいろいろ大変だ。」
先にも触れた通り、草津町の黒岩町長から刑事告訴されたとテレビでも報道された。
でも、僕のところには何にも連絡がこない。普通、こういうものか、経験がないので、全然わからない。ちなみに、新井議員のところにも何も届いていなくて、連絡もないらしい。
まあ、「テレビでこれが告訴状です」と町長が自慢げに語っていたので、そのうち連絡があるのだろう。
でも、長野原警察に町長が刑事告訴をしたという時に、町長は「刑事課長が飛んできて」と語っていた(テレビで、です)。これって警察と行政の癒着の証じゃないかなぁ。
まあ、いまさら、もういいけども。全部、僕は知っていることだからねえ。
このブログ、昨日の閲覧数が999で、最高記録を更新した。アメブロに移行して初めてのこと。
週刊フライデーの掲載記事の影響だと思うんだけども、大したもんです。
聞いた話では、町長派の議員やら町民やらがこぞってチェックしてくださっているとか。
まったく、ご苦労様です、と言いたい感じ。
おかげで、ブログもメルマガも弁護士のチェックが入ることになりそうなんだけども、物書きとしてはそのようなことになるのは大変不本意である。なので、この文書も勝手気ままに書いている。でも、裁判と絡むので、かなり発言は制限されそう。無念。
しかし、ですよ。僕はこのようなストレスを受けると、物を書かずにいられない。
よって、こうしてポロポロと雑文をものしているのである。
水曜日には週刊メルマガの配信もある。さて、何を書こうかなっと。
最初の1ヶ月は無料で読めます。ぜひご一読をお願いします。
「飯塚玲児の”一湯”両断!」で検索するとすぐにでてくると思います。
ちなみに町長派の皆様、無断転送は著作権侵害ですからね(笑笑)。
よろしくご愛読のほど、お願いいたします!
**********2019年11月21日11:19:31
「草津町長に告訴されるそうです」
今朝、知人から連絡があり、草津町長の黒岩信忠氏から、新井祥子議員とともに告訴されるという話を聞いた。
まあ、覚悟の上だし、予想もしていたけれど、それでも、へこむはへこむ。
ただ、新井議員は力強く「最後まで戦い切る」と言ってくれた。
僕も心折れず、冷静に戦っていきたいと思う。
どうぞ応援の程、よろしくお願いいたします。
**********2019年11月20日19:52:08
「『草津温泉 漆黒の闇』アマゾン電子書籍の国内旅行部門でベスト5独占!」
『草津温泉 漆黒の闇』5巻が結構売れている。というか、アマゾン電子書籍の国内旅行カテゴリーでは、拙著が1〜5位を独占している。
最新刊の五巻はベストセラー1位である。
以下のスクショは昨日夕方に撮ったものだが、順位は本日昼の段階でも同じままだ。
とはいえ、レビューの数がどうにも少ない。正直言って、寂しい気がする。
編集担当の兵頭喜十郎さんの励ましをいただいて原稿を一生懸命書いているのだけども、1000枚くらいある資料を読みこみ、これを整理してまとめ、簡単なプロットを作って、後はひたすら孤独に原稿を書き進めるという作業を、もう5か月も続けている。
その間、頭の中で整理した原稿の流れを止めないようにして、ほとんど誰とも話さず、固定電話には出ず、携帯電話にも出ず、という悲惨な生活である。
次巻ではもっとすごい草津の闇を書く予定ですでに書き進めてはいるものの、こう反応が少ないと、心が折れそうである。
この「草津時間湯の事実上の廃止」という問題は、もっともっと温泉業界で話題にならなければならないものだと思う。
例えばそれは、「世の中のすべての温泉は、一切の例外なく塩素消毒を義務付ける、というお上の決定(あくまで仮定)」に匹敵する横暴である。
世の中の温泉ファンは、もしそのようなムチャクチャな指導が権力者から強引に発せられた場合も、同じように口をつぐむのだろうか。
僕は、こうした権力者の横暴に意見を言わないことは罪だと思って、本書を懸命に書いているつもりである。そんな拙著に対して、同じ志を持つ温泉ファンからの、応援、批判など、なんでもいいからご意見を表明して欲しい。
応援してくださる方はたくさんいると思うのだが、その声はまだまだ世の中に響いていない。
この問題はもっと動的なうねりを持つ運動にしていかないと、本当に150年続いてきた「時間湯」は、このまま形骸化されてしまう。僕は断固戦いをやめない。
そのためにも、皆さんの応援メッセージを心の糧にしたいと思う。
というわけで、愚痴っぽくなりましたが、ご意見、お待ちしています!
第5巻
https://amzn.to/2O5TWVB
5巻セット
https://amzn.to/2Kd5i9o
**********2019年11月12日17:07:18
「『草津温泉 漆黒の闇』5巻、発売されました!」
予定よりも1日早く、拙著の5巻が発売開始となった。
詳細は明日のメルマガでも書くけれども、正直いうと「正統的な時間湯の復活」という目的から少し外れた、搦め手から攻める感じのような内容でもある。
だが、もはやなりふり構っていられない、というのが本心でもある。
「伝統的な時間湯の事実上の廃止」という町長の悪政と、今回の告発は直接関係がないかもしれない。それでも、行政の長たるものの行いとしては「悪」だと思う。
告発者の女性議員も色々と揶揄されるだろうが、「フラれた復讐」「ただの男好き」などという下世話なものではない、何かしら「議員としての誇りと執念」のようなものを感じて、この本を書いたのも事実である。
証拠となるものはある程度揃えたつもりだけれど、片取材であることは否めない。
町長にはその言い分もあるだろうが、何れにしても公職、しかも行政の長が公室内で大人の関係を迫るというのは、たとえ和姦であってもあってはならないと思う。
ぜひ、レビューをたくさん投稿していただきたい。炎上するくらいの覚悟はある。
どうぞよろしくお願いいたします。
第5巻
https://amzn.to/2O5TWVB
5巻セット
https://amzn.to/2Kd5i9o
**********2019年10月18日13:15:26
拙著『草津温泉 漆黒の闇』1〜4巻、好評発売中!
ブログを移行したので改めまして宣伝させてください。
アマゾン電子書籍限定の拙著、『温泉失格』の著者が覚悟の糾弾!『草津温泉 漆黒の闇』1〜4巻が好評配信中です。
草津温泉に150年近く続いてきた独自の湯治入浴法「時間湯」が今年7月末に突然その歴史を閉じました。形骸化して残されてはいますが、事実上の廃止です。
本書では、その温泉歴史遺産とも言える伝統文化が突然消えた背景などを、かなり深い部分まで食い込んでご紹介しております。
本書はこの後もしばらくシリーズ化して出版していきます。
次巻の5は10月末ごろ配信予定です。
ぜひともご一読のほど、よろしくお願いいたします。
**********
※参考情報2「時間湯の湯長の廃止問題」
**********産経新聞2019年6月28日17:00
【新大人の遠足】群馬・草津温泉 時間湯の「湯長」廃止に戸惑いの声
↑源泉の温度を調整する鈴木湯長↑
↑「そろって3分!」湯長の号令に従って白濁した湯に肩まで沈む↑
若い女性グループやカップル、外国人などの観光客でにぎわう草津温泉(群馬県草津町)。ここで江戸末期から伝わる独自の入浴法「時間湯」(じかんゆ)が公衆浴場「地蔵の湯」と「千代の湯」で、560円で体験できる。
★湯治客の駆け込み寺★
「湯長」(ゆちょう)と呼ばれる指導役の号令に従い、3分間の入浴を1日に3~4回、指定された時間帯に入浴。現代医学で完治が難しい病気に悩む患者から「駆け込み寺」と感謝されてきた。
しかし、浴場の指定管理者の草津観光公社職員が務める湯長が湯治客の健康状態などを把握するために行う「問診」が医師法に違反する可能性があるとして、町は5月、令和2(2020)年度から湯長制度を廃止する方針を決定。時間湯の存続が危ぶまれ、湯治客の間では戸惑いの声が広がっている。
実際に体験しようと、草津温泉のシンボル「湯畑」の滝口から少し下った所にある「千代の湯」を訪ねた。
受付を済ませ、浴室へ。温泉の温度調節と準備運動を兼ねて、草津温泉の民謡「草津節」を歌いながら湯もみをする。簡単そうだが、湯の表面をかき回すだけでも難しい。足と頭に手桶(ておけ)で湯を20~30杯かけ、45度の高温の湯に体をなじませる。
「そろって3分!」。湯長の鈴木恵美さん(32)の号令に「おー!」と大声で応じ、白濁した湯にゆっくりと入り、あごまでつかる。不思議と熱さは感じない。腹式呼吸をしていると、温泉の成分が体に染みわたっていくようだ。
「さあ、効きましたら、そろそろ上がりましょう」。鈴木さんの指示に従って湯船から上がり、更衣室でタオルをかぶったまま汗が引くのをじっと待つ。
隣で汗をぬぐっていた愛知県の男性(46)は「アトピー性皮膚炎と帯状疱疹(たいじょうほうしん)で苦しんでいた。8年前、すがる思いで時間湯に通ったら症状が改善してきた。うれしくて今でも毎月通っている」と話した。
★強酸性温泉に3分間★
時間湯は水素イオン指数(pH)2・1で高温の強酸性温泉に、湯長の指導・助言を受けながら時間を決めて入浴する。室内の壁には、病を克服したという全国からの感謝の手紙などが貼られている。
「体験を含め、年間1万8000人が入浴している。仕事は朝5時から夜8時までとハードだが、1人でも多くの笑顔が見たくて頑張っている」
自らもアトピー性皮膚炎を患い、時間湯で完治した経験から湯長になった鈴木さんは笑顔で語る。それだけに、湯長廃止の方針に「遠くからわざわざ来てくれる人たちに何と言えばいいのか」と落胆を隠さない。
町は湯長廃止に伴い、「地蔵の湯」と「千代の湯」は全面的に無料化する方針。時間湯の文化をどう残すかなどは「今後協議していく」としている。(橋爪一彦)
■時間湯 草津温泉で江戸末期に始まり、明治初期に確立したといわれる入浴法。湯長が指導し、公衆浴場「地蔵の湯」(群馬県草津町草津299)と「千代の湯」(同町草津367の4)で行われている。問い合わせは「地蔵の湯」(0279・88・2508)。
**********
コメント欄へご意見を寄せていただきありがとうございます。
ご指摘の通り、はじめから女性議員の除名ありき、が目的で、問答無用という町議会=町長の思惑が見え見えです。
これが、群馬県と言う我が国でも最悪の保守王国の実態です。
市民オンブズマン群馬事務局より
事実かどうか調べもせず、告発者と賛同者を懲罰にするとは。これが真実な出来事なら懲罰に賛同した議員はどう責任を取るのか。先ずは真相究明が急務であり、懲罰よりも先んじて行われるべきはずではないのだろうか?と思います。
いちいち折込広告で個人攻撃をしているとか引く。
町長が怒り狂って広告したという物を目にしましたが、女性議員さんの住所とかも記載してあり、
こんなことが許されていいのかと思いました。
どん引きです。。。
草津や群馬の方は世間との温度差を何も感じないのかと思うし、
友人知人にお勧めの温泉地として草津温泉をゴリ押ししてきたので悲しく残念に思います。
いちいち行動が人を癒す町として品が無く、温泉愛のかけらも感じないと思うのは私だけではないでしょう。
同感です。草津の湯の名がまさに泣いていると思います。
草津町議会には心の湯治場が必要です。女性差別、情報隠蔽、問答無用の議会とそれを嵩にかけて独裁を振るう首長は即刻、心の湯治場送りにしなければならないでしょう。
タコつぼ型コミュニティが群馬県内の各地に根強く蔓延っています。
だからこれを変えたいと「よそ者」の女性町議が投じた一石が、普通に、波紋が広げられるようにしないと、草津ブランドの温泉文化を世界に発信するなど到底無理です。
引き続き本件の推移にご注目ください。
市民オンブズマン群馬事務局より
群馬県内では折込広告は、すべて新聞広告倫理規定にもとづき受付の可否が判断されているはずです。元締めは上毛新聞本社の編集局のトップで、判断に迷う広告が持ち込まれた場合、新聞販売店はかならず上毛新聞編集局長あてにFAXで広告を送り、内容を精査して受け付けるべきかどうか判断しているはずです。
それが草津では機能していないということになります。こうした前時代的な慣行がまかり通っていること自体、ご指摘の通り異常としか言い表せません。
草津温泉へのほうも客の足が遠のく前に、早期に正常化しなければならないことを、行政も議会も理解しているのでしょうか。極めて憂慮されます。
市民オンブズマン群馬事務局より
思わず、ええ?!って言ってしまいました。
あの上毛新聞が精査して、あんな折り込み入っちゃうのですか?!
何?!そのジャッジ・・・・・。
しかもセクハラ被害に遭った被害者の住所が入った物を折り込むって完全にコンプライアンス違反じゃないですか?
危険過ぎます。
群馬県こわ~い(涙)
同性の友人、知人に草津ゴリ押ししたことを深く後悔しています。
私の地元の新聞社ではあり得ないことだし、きっと群馬県以外ではあり得ないと思いますよ。
コメントをありがとうございます。
他の都道府県ではありえないことも、群馬県では起こりえます。たとえば、安中市の51億円巨額横領事件がその一例です。青森県住宅供給公社の24億円横領事件(アニータ事件)の2倍以上の規模です。
ところで、もし、町長が新聞折り込みしたという広告をお持ちでしたら、ぜひ市民オンブズマン群馬事務局あてに送っていただけませんか。あるいは写真に撮ってメールでお送りいただければ幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。
市民オンブズマン群馬事務局より