■新年度のイベントと言えば何と言っても入学式や入社式です。最近は保護者が入学式ばかりでなく入社式にも顔を出すようになったと聞きますが、本人はもとより保護者にとっても、我が子の入学や入社は、とりわけ晴れがましい気持ちになるものです。群馬高専でも今日あたり、入学式が挙行されているかもしれませんが、新しい校長のもとに、どのように改革が進められるのか、入学される新入生や保護者の皆さん、そして、もちろん在校生やOBの皆さん、さらに教職員関係者にとっても、注目されるところです。
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↑久しぶりに天下り官僚ではない高専プロパーの新しいトップを迎える群馬高専。はたして真の学校改革は成るのだろうか。↑
ネットで「高専 入学式 式辞」で検索してみますと、全国各地の高等専門学校における校長の入学式でのお祝いの言葉であふれています。しかし、残念ながら、群馬高専の校長の祝辞は、まったく見えてきません。「群馬高専 入学式」で検索すると、昨年の入学式について、後援会のページに保護者のかたの感想が唯一掲載されているのみです。
このようにそれぞれの学校の校長の采配により、学校内の雰囲気は一変しがちです。当会は、これまで群馬高専で起きたアカハラ事件について、情報公開という手法で、学校側に実態の把握と、対処、そして責任の明確化、さらに再発防止策を質してきました。しかし、残念ながら、学校側は、アカハラ事件を「負の情報」として捉えており、終始、不開示の姿勢を続けてきました。これでは、学校の閉塞感を助長するだけであり、開かれたキャンパスの実現とは逆行するものでした。
その原因はやはり官僚出身の天下り校長が連続して就任してきたことにあります。官僚出身者は自らの保身を重視するあまり、組織の存在意義というものを軽視しがちです。とりわけ、平成25年4月からこの3月まで4年間にわたり群馬高専の校長だった西尾典眞氏の場合は、その典型でした。
教育者としての資質が欠けた人物が校長に就任すると、たちまち、学校の雰囲気がガラリと変わってしまいます。群馬高専ではそのような状況が10年以上続いていました。まさに西尾前校長の就任期間は、そうした天下り官僚の学校支配の総仕上げ時期とも言えるものです。
■官僚出身校長による閉塞感に耐え兼ねた関係者の皆様から当会に内部告発情報をいただいてから、これまでちょうど2年間にわたり、当会は、開かれた群馬高専の実現を目標に微力ながら活動を続けてまいりました。
今回の年度切替に際しても、アカハラ事件を起因とする学内のさまざまな問題を棚上げしたまま西尾前校長が異動=逃亡するのではないか、という可能性を予想して、昨年度から続けているアカハラ事件に係る情報不開示処分取消請求訴訟でも、早期の決着を目指して努力し、逐次、群馬高専を直接訪問するなどしてきました。
しかしながら時間的にも実効的にも力及ばず、結果的に西尾前校長が自らの行いでズタボロにした群馬高専を後任に押し付け、山盛りの退職金と共に逃亡することを許してしまいました。
⇒追記:後の調査で、校長退職時点では退職金は支払われないが、別の目的があったことがあったことが明らかとなりました。
さらに、一連のアカハラ事件・寮生連続不審死事件の学生側・教職員側関係者も卒業・異動で散らばってしまい、ますます事件に関するトレース調査が困難となってしまいました。
この度、長岡高専から群馬高専に移った途端に、西尾前校長から、とんでもない“時限爆弾”を押し付けられた格好の山崎新校長ですが、同校長もおそらくは火中の栗を拾いに行く形については不本意に思われているはずです。
山崎新校長が西尾前校長の意を継いで、保身のために徹底的な隠ぺい方針を続けるのか、それとも、自身が長岡高専で培った「教育改革」の実践の経験をテコに、教育者としての矜持を見せて、群馬高専の改革へと動いていくのか、群馬高専の新入生、在校生、教職員、そしてOBや保護者の皆さんとともに、当会としても慎重に見極めていく必要がありそうです。
■西尾体制下の群馬高専の学内事情はといいますと、主事クラスの教員や管理職クラスの職員が西尾校長のお気に入りで事実上固められており、情報を一手に握って、盤石な独裁体制を築きあげていたものと考えられます。そのため、当会のアカハラ事件情報の開示請求に対して、「プライバシー保護」の一点張りで、存否の応答さえ拒否をした上での、完全拒否の情報不開示決定を下したのでした。
こうした独裁的なガバナンス体制のもとで、西尾シンパの教職員らはアカハラ行為を見逃されるなど、その恩恵を受けてきたわけです。しかし、新年度になり突如トップの交代によって、これまでの統治バランスは一旦ご破算になるわけです。
したがって、山崎新校長には、その手腕が問われることになります。今までの西尾校長に取り入ってきた“腰巾着”のかたがたも、旧来の体制を壊されまいとして、山崎新校長との新たなパイプを必死に築き上げようとするかもしれません。もしそれが成就した場合、彼らは当然のように「反オンブズマン」を再び声高に叫ぶことも予想されます。
■西尾前校長が異動=逃亡したことで救われるのはご本人だけで、むしろアカハラ事件の主犯である電子情報工学科長だった教授や物質工学科の教授などは大きな後ろ盾を失った形になります。となれば、これまでのような安穏とした態度はもはや取れなくなるでしょう。いずれにしても、「来るべきものが来た」というだけですので、“罪の意識など一切感じていない”元学科長の教授も、自分が何をしでかしたか、を思い知ることになるでしょう。
また、事件についてのすべての情報を把握し、群馬高専のかたくなな抵抗を最初から最後まで主導していたのが西尾前校長ですから、西尾なき後の群馬高専にとって、当会と争う理由はもはや存在しないことになります。となれば、現在係争中のアカハラ情報不開示処分取消訴訟事件においても、被告国立高専機構=群馬高専としての係争継続に向けたモチベーションがほとんど無くなることになるでしょう。そうすると、被告訴訟代理人として起用された藍澤弁護士も完全にはしごを外された格好になります。
とにもかくにも、トップの交代で一気にアカハラ問題の再発防止徹底を含めた事件解決のための構図が一変するお膳立てがそろったことになりますが、油断は禁物です。当会としては引き続き粛々と開かれたキャンパスの実現に向けた努力を継続していく所存です。
そのためには、入学式など一連の多忙な行事や校長就任に伴う諸手続きが一段落した時点で、当会としても山崎新校長との面談を視野に検討してまいりたいと考えております。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報「群馬高専 学校行事 入学式」
**********URL ⇒ http://blog.gunma-kousen.com/?cid=2
28年4月4日 入学式
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念願の群馬高専の入学式に参加させて頂き大変感動しました。入学式の当日は小雨交じりの天気でしたが、親子の気持ちは晴れ晴れとしており、式の終りには雨も止み満開の桜の樹の下で写真を撮る事が出来ました。思えば長くて不安だった受験も無事に終わり、盛大な入学式を迎える事が出来ました。吹奏楽部の素晴らしい演奏と共に新 入学生が入場して来る姿は大変頼もしく、そして感動しました。息子にとって高専生になる事が小学生の頃からの夢でしたので、ようやくスタートラインに立つ事が出来た喜びを忘れる事なく、日々学業に専念してもらいたいと思います。
1年生保護者Sさん
**********
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↑久しぶりに天下り官僚ではない高専プロパーの新しいトップを迎える群馬高専。はたして真の学校改革は成るのだろうか。↑
ネットで「高専 入学式 式辞」で検索してみますと、全国各地の高等専門学校における校長の入学式でのお祝いの言葉であふれています。しかし、残念ながら、群馬高専の校長の祝辞は、まったく見えてきません。「群馬高専 入学式」で検索すると、昨年の入学式について、後援会のページに保護者のかたの感想が唯一掲載されているのみです。
このようにそれぞれの学校の校長の采配により、学校内の雰囲気は一変しがちです。当会は、これまで群馬高専で起きたアカハラ事件について、情報公開という手法で、学校側に実態の把握と、対処、そして責任の明確化、さらに再発防止策を質してきました。しかし、残念ながら、学校側は、アカハラ事件を「負の情報」として捉えており、終始、不開示の姿勢を続けてきました。これでは、学校の閉塞感を助長するだけであり、開かれたキャンパスの実現とは逆行するものでした。
その原因はやはり官僚出身の天下り校長が連続して就任してきたことにあります。官僚出身者は自らの保身を重視するあまり、組織の存在意義というものを軽視しがちです。とりわけ、平成25年4月からこの3月まで4年間にわたり群馬高専の校長だった西尾典眞氏の場合は、その典型でした。
教育者としての資質が欠けた人物が校長に就任すると、たちまち、学校の雰囲気がガラリと変わってしまいます。群馬高専ではそのような状況が10年以上続いていました。まさに西尾前校長の就任期間は、そうした天下り官僚の学校支配の総仕上げ時期とも言えるものです。
■官僚出身校長による閉塞感に耐え兼ねた関係者の皆様から当会に内部告発情報をいただいてから、これまでちょうど2年間にわたり、当会は、開かれた群馬高専の実現を目標に微力ながら活動を続けてまいりました。
今回の年度切替に際しても、アカハラ事件を起因とする学内のさまざまな問題を棚上げしたまま西尾前校長が異動=逃亡するのではないか、という可能性を予想して、昨年度から続けているアカハラ事件に係る情報不開示処分取消請求訴訟でも、早期の決着を目指して努力し、逐次、群馬高専を直接訪問するなどしてきました。
しかしながら時間的にも実効的にも力及ばず、結果的に西尾前校長が自らの行いでズタボロにした群馬高専を後任に押し付け、山盛りの退職金と共に逃亡することを許してしまいました。
⇒追記:後の調査で、校長退職時点では退職金は支払われないが、別の目的があったことがあったことが明らかとなりました。
さらに、一連のアカハラ事件・寮生連続不審死事件の学生側・教職員側関係者も卒業・異動で散らばってしまい、ますます事件に関するトレース調査が困難となってしまいました。
この度、長岡高専から群馬高専に移った途端に、西尾前校長から、とんでもない“時限爆弾”を押し付けられた格好の山崎新校長ですが、同校長もおそらくは火中の栗を拾いに行く形については不本意に思われているはずです。
山崎新校長が西尾前校長の意を継いで、保身のために徹底的な隠ぺい方針を続けるのか、それとも、自身が長岡高専で培った「教育改革」の実践の経験をテコに、教育者としての矜持を見せて、群馬高専の改革へと動いていくのか、群馬高専の新入生、在校生、教職員、そしてOBや保護者の皆さんとともに、当会としても慎重に見極めていく必要がありそうです。
■西尾体制下の群馬高専の学内事情はといいますと、主事クラスの教員や管理職クラスの職員が西尾校長のお気に入りで事実上固められており、情報を一手に握って、盤石な独裁体制を築きあげていたものと考えられます。そのため、当会のアカハラ事件情報の開示請求に対して、「プライバシー保護」の一点張りで、存否の応答さえ拒否をした上での、完全拒否の情報不開示決定を下したのでした。
こうした独裁的なガバナンス体制のもとで、西尾シンパの教職員らはアカハラ行為を見逃されるなど、その恩恵を受けてきたわけです。しかし、新年度になり突如トップの交代によって、これまでの統治バランスは一旦ご破算になるわけです。
したがって、山崎新校長には、その手腕が問われることになります。今までの西尾校長に取り入ってきた“腰巾着”のかたがたも、旧来の体制を壊されまいとして、山崎新校長との新たなパイプを必死に築き上げようとするかもしれません。もしそれが成就した場合、彼らは当然のように「反オンブズマン」を再び声高に叫ぶことも予想されます。
■西尾前校長が異動=逃亡したことで救われるのはご本人だけで、むしろアカハラ事件の主犯である電子情報工学科長だった教授や物質工学科の教授などは大きな後ろ盾を失った形になります。となれば、これまでのような安穏とした態度はもはや取れなくなるでしょう。いずれにしても、「来るべきものが来た」というだけですので、“罪の意識など一切感じていない”元学科長の教授も、自分が何をしでかしたか、を思い知ることになるでしょう。
また、事件についてのすべての情報を把握し、群馬高専のかたくなな抵抗を最初から最後まで主導していたのが西尾前校長ですから、西尾なき後の群馬高専にとって、当会と争う理由はもはや存在しないことになります。となれば、現在係争中のアカハラ情報不開示処分取消訴訟事件においても、被告国立高専機構=群馬高専としての係争継続に向けたモチベーションがほとんど無くなることになるでしょう。そうすると、被告訴訟代理人として起用された藍澤弁護士も完全にはしごを外された格好になります。
とにもかくにも、トップの交代で一気にアカハラ問題の再発防止徹底を含めた事件解決のための構図が一変するお膳立てがそろったことになりますが、油断は禁物です。当会としては引き続き粛々と開かれたキャンパスの実現に向けた努力を継続していく所存です。
そのためには、入学式など一連の多忙な行事や校長就任に伴う諸手続きが一段落した時点で、当会としても山崎新校長との面談を視野に検討してまいりたいと考えております。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報「群馬高専 学校行事 入学式」
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28年4月4日 入学式
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念願の群馬高専の入学式に参加させて頂き大変感動しました。入学式の当日は小雨交じりの天気でしたが、親子の気持ちは晴れ晴れとしており、式の終りには雨も止み満開の桜の樹の下で写真を撮る事が出来ました。思えば長くて不安だった受験も無事に終わり、盛大な入学式を迎える事が出来ました。吹奏楽部の素晴らしい演奏と共に新 入学生が入場して来る姿は大変頼もしく、そして感動しました。息子にとって高専生になる事が小学生の頃からの夢でしたので、ようやくスタートラインに立つ事が出来た喜びを忘れる事なく、日々学業に専念してもらいたいと思います。
1年生保護者Sさん
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いつも当会のブログをお読みくださりありがとうございます。
隣の県は、教育県としてしられていますが、やはり官僚出身者が校長職に跋扈している状況は同じなのですね。群馬高専では少なくとも2代にわたり官僚出身者の校長でしたが、両名とも隣の県で天下りを経験していたことが判明しています。もしかしたら、官僚出身校長としてのふるまいなどノウハウを隣の県で習得してきたのかもしれませんね。
これからは、なるべく早く、全国の国立高等専門学校機構から官僚出身者の校長を絶滅種にしなければなりませんね。そのために、微力ながら教育オンブズマンとしての分野にも注力してまりりたいと存じます。
市民オンブズマン群馬事務局より