■太田市に韮川西小学校という学校があります。今年4月1日に北の杜学園という小中一貫義務教育校が開校するのにともない、太田北中(3月12日閉校)、太田東小(3月24日閉校)とともに統合されるため、3月24日をもって閉校となりました。
↑2021年3月に閉校となった韮川西小学校。すぐ北隣に学校法人太田アカデミーの太田情報商科専門学校と太田医療技術専門学校がある。↑
少子化に伴い、山間部での小中学校の統合の動きは最近、目立つようになり、群馬県内では、みどり市が2020年4月から、あずま小学校・東中学校を一貫校化しました。これは両校の施設がそのまま併存する「併設型」を採り、隣り合う両校で連携を取りながら、充実している英語教育などの特色を生かした教育の提供を目玉としています。また、桐生市では、来年2022年4月の開校を目指して、黒保根小学校と黒保根中学校を統合した施設一体型の義務教育学校の開校に向けて準備を進めています。
こうした中、人口の多い太田市でも小中一貫義務教育校がスタートしたわけです。しかし、これに伴い閉校となった学校の跡地利用に関して不可解な話が持ち上がっています。先日、太田市では市長選挙(4月4日公示、同11日投開票)が行われ、現職の清水聖義市長が全国最多の8選を果たし、「公民連携で外国人技術専門校やスポーツ施設の誘致に取り組む」と当選の抱負を語ったばかりです。この発言の背景には、昨年12月2日の太田市定例市議会で、太川陽一市議の一般質問に対して、清水市長が、太田東小の跡地にJICAと連携した外国人技術専門校のプランと、韮川西小の跡地にスポーツ施設の設置構想について語った事実があります。
とりわけ韮川西小の跡地利用について、清水市長は「もう一つは、当然のことながら、学校が1つになりますから、校庭が狭くなるということはもう百も承知でありますので、韮川西小学校は、できれば悠然たるスポーツ施設を造る。子どもたちが放課後とか、あるいは授業時間でも、ちょっと遠いですけれども行って、今よりもずっとすてきな環境の中でスポーツをするというようなことを中心とした、あるいは、もっと考えれば、スポーツアカデミー。今、運動公園なんかでありますけれども、あの中で主体的に運営させる、いわゆるスポーツの子どもたちの拠点を加えて利用していきたい。両方とも教育を主眼にしたものにしていきたい。今探っているのですけれども、結構早く実現できる可能性があるのです。今ここで発表することはできないのですけれども、あるのです。」と極めて踏み込んだ答弁をしていました。
■ところが、跡地利用方法について、太田市民に対するアナウンスは、市から全くありません。一方、地元では、韮川西小の跡地のすぐ北隣りにある太田情報商科専門学校が、跡地を狙っているという情報が飛び交っています。そのため、清水市長が市議会で答弁していたスポーツアカデミー構想について、住民の皆さんは「おやっ」と意外視する向きも多くいました。
こうした中で、最近になって驚くべき情報が飛び込んできたのです。その仰天情報とは、市のスポーツアカデミーが使うのは表向きで、実際は専門学校のグランドと体育館になるというのです。しかも、専門学校側がすでに関東建設工業に設計依頼をしているらしいというのです。
■ここで脳裏をよぎるのが「清水聖義市長」+「関東建設工業」+「太田情報商科専門学校」というキーワードです。というのは、この3者の繋がりといえば、太田駅南口の再開発ビルが、関東建設工業子会社のイズム鉱業と白百合学園(太田情報商科の母体)が主体で、太田市の補助も入って建設された結果、竣工後にこの再開発ビルが実上の関東建設工業本社ビルとなっている例が挙げられるからです。この事実からしても、今回飛び込んできた情報が妙に信ぴょう性が高く、キナ臭い話であることは否定できません。
※2015年3月4日:太田駅南口開発~「15階建てマンション」と「8階建て商業、オフィス、駐車場」を計画↓
https://www.kensin-gunma.com/news/2121/
仮にこの情報が事実である場合、太田情報商科が太田市に応分の負担をするのであれば太田市役所としては良しとするのかもしれません。しかし太田駅南口の再開発という前例もあり、老獪な清水市長と、県内でも著名なゼネコンと、北関東最大規模の専門校を運営する白百合学園の組み合わせからすると、裏でどのような密談が交わされているのか、一般市民には分かりません。
ちなみに、白百合学園は、1992年に群馬県認可を得て、群馬県太田市に新法人を設立し、足利コンピュータアンドデザイン専門学校より分離独立して、学校法人太田アカデミー太田情報商科専門学校をスタートさせており、2002年には、 群馬県認可により群馬県太田市に、学校法人太田アカデミー太田医療技術専門学校を開校しています。
■それなので、清水市長が破格の使用料で、白百合学園の太田アカデミーが経営する太田情報商科専門学校に貸したり、維持管理は税金で賄ったりするなど、同専門学校を利する約束をしないかどうか、非常に気がかりなところです。
仮に、同専門学校側からの依頼で、関東建設工業がすでに動いているのが事実とすれば、なぜそのようなことができるのか? 太田市に公金だけ払わせて整備させ、あとで果実をせしめるつもりなのか? 太田市も、関東建設に言われるがままに動いてはいないか? その裏に、変な密約があるのではないか? さまざまな憶測が生じできます。
■そのため、当会では、こうした地元の皆さんの疑念を晴らすために、市長選挙期間中の4月9日付で次の内容の公開質問状を太田市長あてに提出しました。
*****4/9公開質問状*****ZIP ⇒ 20210409csj.zip
令和3年4月9日
〒373-8718 群馬県太田市浜町2番35号
太田市役所
市長 清水 聖義 様
電話:0276-47-1111(代表)FAX:0276-47-1888(代表)
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
市民オンブズマン群馬 代表 小川 賢
TEL: 027-224-8567(事務局・鈴木)/
090-5302-8312(代表・小川)
FAX: 027-224-6624
太田市韮川西小学校の跡地利用に関して
拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
さて、太田市韮川西小学校は、今月4月1日に北の杜学園という小中一貫校になるため廃校となりました。この韮川西小学校の跡地利用について、以下の質問があります。
記
【質問1】
跡地利用方法についてお聞きします。
ちなみに、先日の新聞報道で、市で行っている太田スポーツアカデミーの施設になると報道されました。また、太田市議会令和2年定例会で、12月2日に大川陽一市議の「太田東小学校及び韮川西小学校の跡地利用について」と題する一般質問に対して、清水聖義市長が、「韮川西小学校は、できれば悠然たるスポーツ施設を造る。子どもたちが放課後とか、あるいは授業時間でも、ちょっと遠いですけれども行って、今よりもずっとすてきな環境の中でスポーツをするというようなことを中心とした、あるいは、もっと考えれば、スポーツアカデミー。今、運動公園なんかでありますけれども、あの中で主体的に運営させる、いわゆるスポーツの子どもたちの拠点を加えて利用していきたい」と自ら答弁されております。
跡地利用について、太田市から市民に全くアナウンスがありませんが、どのような跡地の利用方法を市としてお考えでしょうか?
【質問2】
韮川西小学校跡地に北側には、いずれも学校法人太田アカデミーの太田情報商科専門学校と太田医療技術専門学校が位置しています。
地元では、学校法人太田アカデミーが韮川西小学校跡地利用にかかわるのではないかとする見方がされていますが、上記の市長の答弁からうかがえるように、太田市は、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団のおおたスポーツアカデミーの施設として利活用する方針なのでしょうか?
【質問3】
当会の調査によれば、おおたスポーツアカデミーが使うのではなく、やはり地元の情報として、実際は学校法人太田アカデミーが運営する専門学校のグラウンドと体育館として跡地利用がなされるという見方が有力です。
すでに、専門学校側では、ゼネコンの関東建設工業に設計依頼をしているとする情報もあります。
この根拠として、太田駅南口第二地区第一種市街地再開発事業において、施行者として学校法人白百合学園(太田情報消化専門学校の母体)とイズム鉱業株式会社(関東建設工業の子会社)が加わり、市から巨額の補助も投入して再開発ビルが建設されましたが、事実上の関東建設工業本社ビルとなっている例が挙げられます。
太田市では、すでに専門学校側が今後を見越してちゃくちゃくと設計依頼など準備をしているという情報を関知されていますでしょうか?
【質問4】
仮に上記の情報が事実であった場合、専門学校側が太田市に応分に適正な負担をするのであれば、太田市としては良しとされるのかもしれません。しかし、破格の使用料で貸したり、維持管理を税金で行ったりするなど、不当な便宜供与を専門学校側に与えるようなことがあってはなりません。太田市としては、どのような場合でも、特定の個人・法人からの影響を受けることなく、また利することなく、公正、公明、透明性を保持しながら、跡地の利活用に向けた施策を行う決意をお持ちでしょうか?あらためて、お聞きしておきたいと存じます。
以上、よろしくお願いします。なお、回答については、大変勝手ながら、書面で2021年4月23日(金)までに郵送あるいはFAXにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。
なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。
以上
**********
■そして、回答期限日の4月16日の提示直前の午後5時28分に太田市長名で同市企画部行政推進課から次の内容の回答FAXが届きました。
*****4/16太田市長からの返信FAX*****ZIP ⇒ 20210416cs.zip
2021年4月16日17時28分 太田市役所 NO.4691 P.1
太田市企画部行革推進課
FAX 送信書
令和3年4月16日
送信先:FAX:027-224-6624
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
件 名:太田市韮川西小学校の跡地利用に係る質問書に対する回答について
2枚(本状含)
説 明:令和3年4月9日付け質問書について、回答送付申しあげます。
発信者:太田市役所企画部行革推進課
〒373-8718 群馬県太田市浜町2番35号
TEL 0276-47-llll(代表)
0276-47-1811(ダイヤルイン)
内線 2243
FAX 0276-47-1885
=====回答=====
令和3年4月16日
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
太田市韮川西小学校の跡地利用に係る質問書に対する回答について
太田市長 清水聖義
令和3年4月9日付け上記質問に対しまして下記のとおり回答いたします。
記
市長の発言については、市議からの一般質問を受け、市長の考える構想に基づき対応したものであります。市民へのアナウンスについては、現段階で実施しておりませんが、これを踏まえ今後、市民と対話を図り、ジュニア育成、市民スポーツ振興の拠点 として、官民連撫による取り組みを始めとする跡地利用について、各種調査研究をして参りたいと考える所存であります。
よって、現段階において市役所外部の動向については、一切関知しておらず、お答えする内容は持ち合わせておりません。
また、ご心配頂いております件については、公平公正な対応に基づく市民との対話を図り、議会の承認を受け、市民に開放された跡地利活用を図って参りたいと考えております。
この度は、肯重なご意見、誠にありがとうございました。今後とも太田市政についてご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
〒373-8718
群馬県太田市浜町2番35号
太田市役所企画部行革推進課
TEL:0276-47-1811
FAX:0276-47-1885
**********
■わずか12行の回答文ですが、ご覧のとおり、「知らぬ・存ぜぬ」の一点張りです。当会の指摘内容について、まともに答えられないところを見ると、やはり当会に飛び込んできた情報は、的を得ている可能性が高いように思えます。
引き続き、8期目となる清水市政の動向に目を離さず、住民の皆さんとともに監視を続ける必要性を痛感します。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報:太田市長選の報道記事
**********朝日新聞デジタル2021年4月13日09:06
太田市長選で現職・清水氏が当選 全国最多の通算8選
↑当選が決まり、支持者から花束を贈られる清水聖義氏=群馬県太田市飯田町↑
太田市長選は11日、投開票され、現職の清水聖義氏(79)が、NHK受信料を支払わない方法を教える党の町田紀光氏(41)、東外喜夫氏(71)の新顔2人を下し、5選を果たした。合併前の旧市を含めた通算で全国最多の8選となる。当日有権者数は17万4971人。投票率は29・56%(前回41・95%)で県内の首長選では過去最低だった。
旧市を含め25年超に及ぶ清水市政への評価が焦点となった。事実上の信任投票だったが、清水氏の得票率は前回市長選を大きく上回る84・51%に達した。
★投票率3割「張り合いがない」★
当選後、清水氏は「(低投票率に)張り合いがない。住民サービスを手厚くしても投票行動に結びつかない。残念でがっかりだ」と語った。多選を問われると「批判は聞かない。意識もしていない」とかわし、今後については「人口減少で税収がどんどん増える時代でもない。公民連携で外国人技術専門校やスポーツ施設の誘致に取り組む。小さな支出で大きなサービスを提供するというスタンスを貫きたい」とした。
選挙戦で清水氏は、27人の支援市議団とともに市内全域での街頭演説に連日繰り出し、支持を広げた。
町田氏は藪塚温泉のブランド強化や小中学校の給食無償化を、東氏は市長給与の引き下げや市長退職金の廃止などをそれぞれ訴えたが、浸透しなかった。(長田寿夫)
**********群馬テレビ2021年4月11日
選挙会報速報 太田市長選挙
立候補者 3人 投票率 29.56% 開票率 100%
氏名/年齢/所属/得票数
清水聖義(しみず まさよし)/79歳/無所属・現/41,921 当選
町田紀光(まちだ としみつ)/41歳/N党・新/5,078
東外喜夫(ひがし ときお)/71歳/無所属・新/2,605
**********
↑2021年3月に閉校となった韮川西小学校。すぐ北隣に学校法人太田アカデミーの太田情報商科専門学校と太田医療技術専門学校がある。↑
少子化に伴い、山間部での小中学校の統合の動きは最近、目立つようになり、群馬県内では、みどり市が2020年4月から、あずま小学校・東中学校を一貫校化しました。これは両校の施設がそのまま併存する「併設型」を採り、隣り合う両校で連携を取りながら、充実している英語教育などの特色を生かした教育の提供を目玉としています。また、桐生市では、来年2022年4月の開校を目指して、黒保根小学校と黒保根中学校を統合した施設一体型の義務教育学校の開校に向けて準備を進めています。
こうした中、人口の多い太田市でも小中一貫義務教育校がスタートしたわけです。しかし、これに伴い閉校となった学校の跡地利用に関して不可解な話が持ち上がっています。先日、太田市では市長選挙(4月4日公示、同11日投開票)が行われ、現職の清水聖義市長が全国最多の8選を果たし、「公民連携で外国人技術専門校やスポーツ施設の誘致に取り組む」と当選の抱負を語ったばかりです。この発言の背景には、昨年12月2日の太田市定例市議会で、太川陽一市議の一般質問に対して、清水市長が、太田東小の跡地にJICAと連携した外国人技術専門校のプランと、韮川西小の跡地にスポーツ施設の設置構想について語った事実があります。
とりわけ韮川西小の跡地利用について、清水市長は「もう一つは、当然のことながら、学校が1つになりますから、校庭が狭くなるということはもう百も承知でありますので、韮川西小学校は、できれば悠然たるスポーツ施設を造る。子どもたちが放課後とか、あるいは授業時間でも、ちょっと遠いですけれども行って、今よりもずっとすてきな環境の中でスポーツをするというようなことを中心とした、あるいは、もっと考えれば、スポーツアカデミー。今、運動公園なんかでありますけれども、あの中で主体的に運営させる、いわゆるスポーツの子どもたちの拠点を加えて利用していきたい。両方とも教育を主眼にしたものにしていきたい。今探っているのですけれども、結構早く実現できる可能性があるのです。今ここで発表することはできないのですけれども、あるのです。」と極めて踏み込んだ答弁をしていました。
■ところが、跡地利用方法について、太田市民に対するアナウンスは、市から全くありません。一方、地元では、韮川西小の跡地のすぐ北隣りにある太田情報商科専門学校が、跡地を狙っているという情報が飛び交っています。そのため、清水市長が市議会で答弁していたスポーツアカデミー構想について、住民の皆さんは「おやっ」と意外視する向きも多くいました。
こうした中で、最近になって驚くべき情報が飛び込んできたのです。その仰天情報とは、市のスポーツアカデミーが使うのは表向きで、実際は専門学校のグランドと体育館になるというのです。しかも、専門学校側がすでに関東建設工業に設計依頼をしているらしいというのです。
■ここで脳裏をよぎるのが「清水聖義市長」+「関東建設工業」+「太田情報商科専門学校」というキーワードです。というのは、この3者の繋がりといえば、太田駅南口の再開発ビルが、関東建設工業子会社のイズム鉱業と白百合学園(太田情報商科の母体)が主体で、太田市の補助も入って建設された結果、竣工後にこの再開発ビルが実上の関東建設工業本社ビルとなっている例が挙げられるからです。この事実からしても、今回飛び込んできた情報が妙に信ぴょう性が高く、キナ臭い話であることは否定できません。
※2015年3月4日:太田駅南口開発~「15階建てマンション」と「8階建て商業、オフィス、駐車場」を計画↓
https://www.kensin-gunma.com/news/2121/
仮にこの情報が事実である場合、太田情報商科が太田市に応分の負担をするのであれば太田市役所としては良しとするのかもしれません。しかし太田駅南口の再開発という前例もあり、老獪な清水市長と、県内でも著名なゼネコンと、北関東最大規模の専門校を運営する白百合学園の組み合わせからすると、裏でどのような密談が交わされているのか、一般市民には分かりません。
ちなみに、白百合学園は、1992年に群馬県認可を得て、群馬県太田市に新法人を設立し、足利コンピュータアンドデザイン専門学校より分離独立して、学校法人太田アカデミー太田情報商科専門学校をスタートさせており、2002年には、 群馬県認可により群馬県太田市に、学校法人太田アカデミー太田医療技術専門学校を開校しています。
■それなので、清水市長が破格の使用料で、白百合学園の太田アカデミーが経営する太田情報商科専門学校に貸したり、維持管理は税金で賄ったりするなど、同専門学校を利する約束をしないかどうか、非常に気がかりなところです。
仮に、同専門学校側からの依頼で、関東建設工業がすでに動いているのが事実とすれば、なぜそのようなことができるのか? 太田市に公金だけ払わせて整備させ、あとで果実をせしめるつもりなのか? 太田市も、関東建設に言われるがままに動いてはいないか? その裏に、変な密約があるのではないか? さまざまな憶測が生じできます。
■そのため、当会では、こうした地元の皆さんの疑念を晴らすために、市長選挙期間中の4月9日付で次の内容の公開質問状を太田市長あてに提出しました。
*****4/9公開質問状*****ZIP ⇒ 20210409csj.zip
令和3年4月9日
〒373-8718 群馬県太田市浜町2番35号
太田市役所
市長 清水 聖義 様
電話:0276-47-1111(代表)FAX:0276-47-1888(代表)
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
市民オンブズマン群馬 代表 小川 賢
TEL: 027-224-8567(事務局・鈴木)/
090-5302-8312(代表・小川)
FAX: 027-224-6624
太田市韮川西小学校の跡地利用に関して
拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
さて、太田市韮川西小学校は、今月4月1日に北の杜学園という小中一貫校になるため廃校となりました。この韮川西小学校の跡地利用について、以下の質問があります。
記
【質問1】
跡地利用方法についてお聞きします。
ちなみに、先日の新聞報道で、市で行っている太田スポーツアカデミーの施設になると報道されました。また、太田市議会令和2年定例会で、12月2日に大川陽一市議の「太田東小学校及び韮川西小学校の跡地利用について」と題する一般質問に対して、清水聖義市長が、「韮川西小学校は、できれば悠然たるスポーツ施設を造る。子どもたちが放課後とか、あるいは授業時間でも、ちょっと遠いですけれども行って、今よりもずっとすてきな環境の中でスポーツをするというようなことを中心とした、あるいは、もっと考えれば、スポーツアカデミー。今、運動公園なんかでありますけれども、あの中で主体的に運営させる、いわゆるスポーツの子どもたちの拠点を加えて利用していきたい」と自ら答弁されております。
跡地利用について、太田市から市民に全くアナウンスがありませんが、どのような跡地の利用方法を市としてお考えでしょうか?
【質問2】
韮川西小学校跡地に北側には、いずれも学校法人太田アカデミーの太田情報商科専門学校と太田医療技術専門学校が位置しています。
地元では、学校法人太田アカデミーが韮川西小学校跡地利用にかかわるのではないかとする見方がされていますが、上記の市長の答弁からうかがえるように、太田市は、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団のおおたスポーツアカデミーの施設として利活用する方針なのでしょうか?
【質問3】
当会の調査によれば、おおたスポーツアカデミーが使うのではなく、やはり地元の情報として、実際は学校法人太田アカデミーが運営する専門学校のグラウンドと体育館として跡地利用がなされるという見方が有力です。
すでに、専門学校側では、ゼネコンの関東建設工業に設計依頼をしているとする情報もあります。
この根拠として、太田駅南口第二地区第一種市街地再開発事業において、施行者として学校法人白百合学園(太田情報消化専門学校の母体)とイズム鉱業株式会社(関東建設工業の子会社)が加わり、市から巨額の補助も投入して再開発ビルが建設されましたが、事実上の関東建設工業本社ビルとなっている例が挙げられます。
太田市では、すでに専門学校側が今後を見越してちゃくちゃくと設計依頼など準備をしているという情報を関知されていますでしょうか?
【質問4】
仮に上記の情報が事実であった場合、専門学校側が太田市に応分に適正な負担をするのであれば、太田市としては良しとされるのかもしれません。しかし、破格の使用料で貸したり、維持管理を税金で行ったりするなど、不当な便宜供与を専門学校側に与えるようなことがあってはなりません。太田市としては、どのような場合でも、特定の個人・法人からの影響を受けることなく、また利することなく、公正、公明、透明性を保持しながら、跡地の利活用に向けた施策を行う決意をお持ちでしょうか?あらためて、お聞きしておきたいと存じます。
以上、よろしくお願いします。なお、回答については、大変勝手ながら、書面で2021年4月23日(金)までに郵送あるいはFAXにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。
なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。
以上
**********
■そして、回答期限日の4月16日の提示直前の午後5時28分に太田市長名で同市企画部行政推進課から次の内容の回答FAXが届きました。
*****4/16太田市長からの返信FAX*****ZIP ⇒ 20210416cs.zip
2021年4月16日17時28分 太田市役所 NO.4691 P.1
太田市企画部行革推進課
FAX 送信書
令和3年4月16日
送信先:FAX:027-224-6624
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
件 名:太田市韮川西小学校の跡地利用に係る質問書に対する回答について
2枚(本状含)
説 明:令和3年4月9日付け質問書について、回答送付申しあげます。
発信者:太田市役所企画部行革推進課
〒373-8718 群馬県太田市浜町2番35号
TEL 0276-47-llll(代表)
0276-47-1811(ダイヤルイン)
内線 2243
FAX 0276-47-1885
=====回答=====
令和3年4月16日
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
太田市韮川西小学校の跡地利用に係る質問書に対する回答について
太田市長 清水聖義
令和3年4月9日付け上記質問に対しまして下記のとおり回答いたします。
記
市長の発言については、市議からの一般質問を受け、市長の考える構想に基づき対応したものであります。市民へのアナウンスについては、現段階で実施しておりませんが、これを踏まえ今後、市民と対話を図り、ジュニア育成、市民スポーツ振興の拠点 として、官民連撫による取り組みを始めとする跡地利用について、各種調査研究をして参りたいと考える所存であります。
よって、現段階において市役所外部の動向については、一切関知しておらず、お答えする内容は持ち合わせておりません。
また、ご心配頂いております件については、公平公正な対応に基づく市民との対話を図り、議会の承認を受け、市民に開放された跡地利活用を図って参りたいと考えております。
この度は、肯重なご意見、誠にありがとうございました。今後とも太田市政についてご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
〒373-8718
群馬県太田市浜町2番35号
太田市役所企画部行革推進課
TEL:0276-47-1811
FAX:0276-47-1885
**********
■わずか12行の回答文ですが、ご覧のとおり、「知らぬ・存ぜぬ」の一点張りです。当会の指摘内容について、まともに答えられないところを見ると、やはり当会に飛び込んできた情報は、的を得ている可能性が高いように思えます。
引き続き、8期目となる清水市政の動向に目を離さず、住民の皆さんとともに監視を続ける必要性を痛感します。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報:太田市長選の報道記事
**********朝日新聞デジタル2021年4月13日09:06
太田市長選で現職・清水氏が当選 全国最多の通算8選
↑当選が決まり、支持者から花束を贈られる清水聖義氏=群馬県太田市飯田町↑
太田市長選は11日、投開票され、現職の清水聖義氏(79)が、NHK受信料を支払わない方法を教える党の町田紀光氏(41)、東外喜夫氏(71)の新顔2人を下し、5選を果たした。合併前の旧市を含めた通算で全国最多の8選となる。当日有権者数は17万4971人。投票率は29・56%(前回41・95%)で県内の首長選では過去最低だった。
旧市を含め25年超に及ぶ清水市政への評価が焦点となった。事実上の信任投票だったが、清水氏の得票率は前回市長選を大きく上回る84・51%に達した。
★投票率3割「張り合いがない」★
当選後、清水氏は「(低投票率に)張り合いがない。住民サービスを手厚くしても投票行動に結びつかない。残念でがっかりだ」と語った。多選を問われると「批判は聞かない。意識もしていない」とかわし、今後については「人口減少で税収がどんどん増える時代でもない。公民連携で外国人技術専門校やスポーツ施設の誘致に取り組む。小さな支出で大きなサービスを提供するというスタンスを貫きたい」とした。
選挙戦で清水氏は、27人の支援市議団とともに市内全域での街頭演説に連日繰り出し、支持を広げた。
町田氏は藪塚温泉のブランド強化や小中学校の給食無償化を、東氏は市長給与の引き下げや市長退職金の廃止などをそれぞれ訴えたが、浸透しなかった。(長田寿夫)
**********群馬テレビ2021年4月11日
選挙会報速報 太田市長選挙
立候補者 3人 投票率 29.56% 開票率 100%
氏名/年齢/所属/得票数
清水聖義(しみず まさよし)/79歳/無所属・現/41,921 当選
町田紀光(まちだ としみつ)/41歳/N党・新/5,078
東外喜夫(ひがし ときお)/71歳/無所属・新/2,605
**********
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