梅雨の風
霧の風
髪のすみずみまで入って来る
服のすみずみまでしみこんで濡らす
梅雨の風
まだ柔らかい葉を濡らし
めぐるくる夏の前
まわりながら吹く
人のいない川のたもとで
あなたを思う
梅雨の風
霧の風
靴の紐に吸い込まれて足を包み
袖に吸い込まれて肌を濡らす
梅雨の風
土に潜む草の種を濡らし
冷たさのない夏の前
まわりながら吹く
人のいない川のたもとで
あなたを思う
梅雨の風
霧の風
乾いたはずの木々の裏まで
夏花の蕾の下まで潤わせ
梅雨の風
幼き夏草の姿を揺らし
めぐりくる夏の前
まわりながら吹く
人のいない川のたもとで
あなたを思う
霧の風
髪のすみずみまで入って来る
服のすみずみまでしみこんで濡らす
梅雨の風
まだ柔らかい葉を濡らし
めぐるくる夏の前
まわりながら吹く
人のいない川のたもとで
あなたを思う
梅雨の風
霧の風
靴の紐に吸い込まれて足を包み
袖に吸い込まれて肌を濡らす
梅雨の風
土に潜む草の種を濡らし
冷たさのない夏の前
まわりながら吹く
人のいない川のたもとで
あなたを思う
梅雨の風
霧の風
乾いたはずの木々の裏まで
夏花の蕾の下まで潤わせ
梅雨の風
幼き夏草の姿を揺らし
めぐりくる夏の前
まわりながら吹く
人のいない川のたもとで
あなたを思う