日々

穏やかな日々を

ものがたり「いのちゃんの夏」

2012年04月26日 23時54分38秒 | ものがたり
ものがたりいのちゃんの夏



ぼくは、いのしし年に生まれたので、「いのちゃん」と、おかあさんはいう。
だいたい、一番ぼくの味方でないといけないのに、どうしてそんな!?
といつも思うのだが、おかあさんもいのしし年生まれなので、
自分のことを「おいのちゃん」という。
「おいのにまかせとけ」
とか
「おいのにまかせろ」
とか言っていつもぼくを助けてくれるから、
文句が言えない。
だからぼくは「おい、いの」といってやる。
そうするとかならずおかあさんは「おいのちゃん」でしょ。
といって、かならずかならず言い換えさせる。
そのときのおかあさんは、
それはそれはかわいい声だ!
いのししってそんな声ださないよって思うけど。

そんなおかあさんでも
ひとつだけどうしてもできないことがある。
これだけはどうしてもぼくができなくても、助けられない。

もうすぐ夏がくる。
夏が来るとプールが始まる。
今年来るとぼくは3年生だから、3回目だ。
今までは、まだ、泳げない友達がいたので、
ぼくは、気が楽だった。
でも、その友達もスイミングスクールに行って、泳げるようになった。
でもぼくはスクール行っていない。
おかあさんは、「泳げなくったって平気、だって、おかあさんも泳げないんだから」
といって、スクールに通えと言わない。

ぼくはいやだ、もし、通えといわれても、ぼくはいやだ。
「いやだいやだ、こわいこわい。」
これにはわけがある。

ぼくが、2歳のとき、海にみんなで遊びに行った。
その時、ぼくはおかあさんの背中におんぶされて、船を待っていた。
海まわりの観光船に乗るため、海に突き出た船着場で待っていた。
ぼくは安心してきょろきょろまわりを見渡していた。
すると突然、ぼくは水の中、ぶくぶくぶくぶく、
「つめたーい、」
「息ができなーい!」
なにがなんだかわからなかった、
まわりは青くぼーとして、
ぼくは一人ぼっちになった。

気がついたら、ぼくはお父さんにだっこされて、
息ができるようになった。
近くにおかあさんがいて、「わーーー」と言っていた。

みんなはなにもなかったように船に乗り、
船底から海を見ていた。
おかあさんもにこにこしていた。
ぼくはなんにもいえなかったし笑えなかった。
だからぼくはそれから水の中に入れなくなったのだ。

「あーーー、いやだいやだ。」

でもだれも、ぼくが、水がどうしてきらいか知らない。
だって、おかあさんの失敗で
おんぶしていたぼくを海のなかに落としたのだから。

おかあさんは1度だけ、
おばあちゃんにぼくが落ちたことを話したことがあった。
「するっと背中からすべって落ちたのよ!」
(まるでぼくが悪いみたい)
「そしたら、港でしょ、5メートルぐらいはあったでしょ、あれよあれよと
沈んでいったんよ。」

それからぼくは
水に入れなくなったんだ。

プールが近づく、プールが近づく・・・・
どうしよう、どうしよう・・・・
ぼくはいつもイメージしながら、寝る。
広い海に一人、すいすいと泳いでいるぼく、わーい泳げたぞ!!
でもその日はなぜかこいでもこいでも先に進まない、
おかあさんの声が聞こる。
「いの、いの、がんばって、がんばって」
その時だ、おおきな黒い魚が近づいてぼくをおしあげた
やっと、海の上にあがって息ができた。
でも、それからまた、すすすーーーと沈んでいく、
たいへんたいへん、ばたばたばたばた、
いや、すいすい
いつものイメージトレーニングのクロールをする。
でも、だめ
くるしいーーーー
気が遠くなりかけたとき、ぼくの鼻の頭にふうせんができて
すっと息ができる。
あれっと目をあけると、黒いいのししが旗をふっている
すると、小魚たちが沢山集まってくる。
ぼくの鼻のさきには、すでに小魚が集まって、口から泡を出している。
ぶくぶく、聞こえる
そうか、わかった ぼくは小魚がつくった空気をすっているのか
そうするたくさん集まった小魚たちで、
空気のふうせんは大きくなった
ぼくがばたばたしてもこわれない
やったーと思った
ぼくはふうせんからもらった空気をふっとはいた
ふっとはいたら、ふっとすいたくなった
はいたらすっと沈む
そのとき、イメージした顔つけをしてみた
顔を横にしたら、鼻がふうせんにでた、
もっと横にしたら口も出た
そこで、はっと息をすった
あ、これ、はじめて!!

こんなふうにはいてすうのか
ぼくはうれしくなった。
そして、泳ぐのを止めて、
いつも、せんせいが言っている、
顔をつけたら、息をはいて、、、、、
顔を横にしたら、口をとがらせ、
魚のようにはっとすった。
そうすると自然にからだが横になって浮いてきた。
小魚たちは一生懸命に海の上の空気をすっとすって、
まるい風船のなかに空気をはいた。
ぼくが手を動かして前に進むと
ふうせんも前に動いた。
前のほうに黒いいのししがいる。
笑っているように見える。
黒いいのししは旗を持って、小魚たちをリードしていた。
ぼくはもう夢中になってすってはいてのクロールをした。
すっと軽くすって、ゆっくりはくと
ちっともせつくならない。
そうするぼくは海の上にでた。
もうふうせんはいらない。

しょっぱい水がときどき口の中に入ってくる
ごくんとのむ
でももうしずまない
ちかくに旗を持ったいのししは?と思って見渡すと
旗をくわえたイルカがいた
下のほうに足と毛が残っている
あ、いのししがイルカなった!!!!
そうか、イルカの祖先はいのししだったんだ?
そんなことがこころに浮かぶほど
ぼくは余裕だった。


「いのちゃん、よくやったね」
イルカがいった
ぼくも大きくなったらイルカになるのかな
だって、いのししどし生まれだから?

すいすいおよげる
ぼく。

たのしい いのちゃんの 夏

(おわり)










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健診終了

2012年04月26日 12時39分02秒 | 私自身や健康
今日は寒い
あたたかいいでたちで来てよかった~^^~

健診終了
後は結果通知書の送られるのを待つだけなり

一番気になるのがLDL-c
OKであれば、忌憚なく食せる

これって人生の中で最高だね~


事業場相談でよく来て下さる方に出あう
「タバコ止めたよ!!!!!」
「でも、太ったよ」

よく聞いてみると
「マヨネーズがおいしくなって!!!!!!」

タバコを辞めたことで、おいしさが感じられるようになって
マヨネーズを食べるようになったか?

マヨネーズは普通の油に交換できる
高カロリーなのだ

かつ、高カロリーのお好み焼きにガバガバかけるとのこと
これは、体重増加なるよね~

でも、今までがやせ過ぎ、
今は、ふっくらと、若々しい40歳の青年、肌艶もいい

OKOK、筋トレをぜひだね~~~~~



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なんぞごとある?健診

2012年04月26日 10時49分43秒 | 私自身や健康
本日健診を受ける
この年になればなんぞごとあるのが普通

「がん」がないか?
胃がん、子宮がん、乳がん、大腸がん
かかりつけDrにて大腸がん、子宮がんの検査は近じかするし、
本日は胃がんと乳がん。

胃がんが一番くるしく、今年も苦しく、来年は鼻からにするか、麻酔にするか?
鼻からは体験済み、鼻が痛くなったので、今年は口からにしたけど
入ってからがなお「おえおえ」で苦しく・・・・・
我慢しないと、終わらないよと言われても、「おえおえ」は我慢ならないし・・・・・
口がしびれるのも嫌なものですね
あーそれにしても、しんどい検査だね~(TT)~
なんか、私って結構ナーバス?敏感体質?

乳がん検査のマンモは今年はそう痛くなかった、、、、、、、、、より柔らかくなったからかと技師さんから聞く
それはあたってるね68歳だから
でも、「痛いのはお歳とは関係ないですよ」と、技師さん
「そうなんだ~」

さて、後は血液検査、LDLコレステロールの値、悪化してなければいいけど・・・・・・・・
結構、甘いもの食べだした私がいる・・・・・・

午後オプションで血管年齢の検査をしてもらう、一時帰宅・・・・・・の今なり。
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アバウトに

2012年04月26日 00時02分41秒 | 
この世に生きて、若干アバウトに生きて行けたらいいね

こころ

からっぽ

ここちよい時間

なに不自由のない空間で
心地よい時間は
同時に

過去の中で
今を楽しんで

涙なく

この世に生きて、若干アバウトならば

なにもかもの
許しを請うて
OKを頂く

空の如く
あらあらしくも
空の如く
すがすがしくも
みな心地よいこの世のアバウト

70からの道かもと
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