島根県内、3日間で29件のクラスター 第8波に相当する流行の恐れも
島根県が12日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)を新たに7件確認したと発表した。今週に入り10~12日の3日間で学校や高齢者施設など計29件を確認。県は直ちに医療逼迫が生じる状況にはないとするものの、感染者増加が続いており、警戒を強めている。
12日発表のクラスターの内訳は、県央保健所管内の高齢者福祉施設3カ所で8人、7人、6人、学校で9人、児童福祉施設で7人、浜田保健所管内の医療機関で9人、出雲市内の学校で6人が感染。県内の累計は1208件。入院者は10日時点で76人、即応病床とコロナ患者が入院する一般病床の使用率は40・6%。
過去最多の1日当たり1970人の感染を記録した感染第8波では、2022年12月5~18日に78件、流行の入り口だった同年10月24~11月6日は35件のクラスターを確認。県感染症対策室の田原研司室長は、現在のペースで増加が続いた場合、第8波に相当する流行になる恐れがあるとし「熱中症に十分気を付けた上で、今後もマスクの着用のほか手洗いと定期的な換気を心がけてほしい」と呼びかけている。
(中島諒)