廃金属量少ない?調査要望 周防大島の歯科診療巡り
その他 2022年9月9日 (金)配信共同通信社
山口県周防大島町の町立橘医院の歯科診療で、金歯や銀歯の抜歯などで不要となった金や銀などの廃金属の発生量が少なすぎる上、金がゼロなのは不自然だとして、地元の「大島郡歯科医師会」は8日、周防大島町に調査を求める書面を提出した。
歯科医師会によると、橘医院の歯科は2001年4月に開設。所管する町病院事業局が今年3月、橘医院の歯科の約20年間分の廃金属約5キロについて競争入札を実施し約1千万円で売却された。
しかし歯科医師会が橘医院の歯科の年間患者数に基づいて算出し、約20年間の廃金属量は約20キロだと推計。橘医院の歯科の患者から金歯4本が返却されていないとの相談が寄せられているのに売却された約5キロには金歯がないという。歯科医師会は売却益の差額が3千万円に上るとみている。
町病院事業局は取材に「(廃金属を適切に)捨てていたと認識している」として問題はないとの見解を示している。
歯科医師会は「(廃金属の)売却益は町の財産になるため、町民のためにも厳正な調査と原因の究明を要望したい」と説明。歯科の廃金属の回収に関するルールがないと指摘し、廃金属を回収する際は全ての患者から了解を取って重量を記録する仕組みを整備することも求めている。
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