5~11歳接種「意義ある」 新型コロナワクチンで学会
2022年1月20日 (木)配信共同通信社
日本小児科学会は19日、5~11歳の健康な子どもへの新型コロナウイルスワクチン接種について、「12歳以上への接種と同様に意義はある」とする提言を公表した。また集団接種で実施する場合であっても、個別接種に準じた丁寧な問診などによる対応が適切との見解を示した。
米ファイザーはこの年齢層への承認を申請しており、20日の厚生労働省専門部会で審議される。承認されれば3月以降に接種が始まる見通し。
提言では、子どもは感染しても軽症が多いが、今後感染者が増えれば重症例が増えることが予想されると指摘。特に持病がある子どもは、接種で重症化を防ぐことが期待できるとした。
健康な子どもについては、接種後に発熱などの症状が起きる場合があることを踏まえ「メリットとデメリットの十分な理解」や「接種中やその前後のきめ細かな対応」が必要だと指摘した。
オンラインで記者会見した学会理事の森内浩幸(もりうち・ひろゆき)長崎大教授は、接種の意義を認めた上で「メリットがデメリットを圧倒的に上回るものではない」と説明。「あくまでも個人の重症化予防が重要で、未接種者の子どもが非難されないよう丁寧な説明が必要だ」と話した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます