新しい一万円札について
新しい一万円札に採用される、デザインや偽造防止技術、ユニバーサルデザインについて紹介します。
新一万円札
デザイン
図柄 | 表面には、生涯に約500もの企業の設立などに関わったといわれ、実業界で活躍した渋沢栄一(しぶさわ・えいいち)。裏面には、「赤レンガ駅舎」として親しまれた歴史的建造物(重要文化財)の東京駅(丸の内駅舎)を描いています。 |
---|---|
寸法 | 縦76mm × 横160mm 現在発行されている一万円札と同じ大きさです。 |
3Dで見る偽造防止技術
深凹版印刷
お札の肖像部分などの主な図柄は、凹版印刷という印刷方式が使われています。料額や日本銀行券という文字には、特にインキを高く盛り上げる「深凹版印刷」が使われ、触るとざらざらした感じがあります。
新たに採用される偽造防止技術
-
- 高精細すき入れ
- 現行の「すき入れ」に加えて、新たに高精細なすき入れ模様を採用しました。肖像の周囲に、緻密な画線で構成した連続模様が施されています。
-
- 3Dホログラム
- ストライプ型のホログラムを新たに採用しました。3Dで表現された肖像が回転する最先端技術を用いています。
この技術の銀行券への採用は世界初です。
継続して採用される偽造防止技術
-
- 潜像模様
- お札を傾けると、表面には額面数字の「10000」、裏面には「NIPPON」の文字が見えます。
-
- パールインキ
- お札を傾けると、左右両端の余白部分にピンク色の光沢が見えます。
-
- マイクロ文字
- 「NIPPONGINKO」の微小な文字が印刷されており、カラーコピー機などでは再現が困難です。
-
- 深凹版印刷
- お札の肖像部分などの主な図柄は、凹版印刷という印刷方式が使われています。料額や日本銀行券という文字には、特にインキを高く盛り上げる「深凹版印刷」が使われ、触るとざらざらした感じがあります。
-
- 識別マーク
- 目の不自由な方が指で触って識別できるように、深凹版印刷によりざらつきを作っています。新一万円札には、表面の左右中央に付与されています。
-
- すき入れバーパターン
- 用紙に棒状のすき入れを施したもので、透かして見ると、3本の縦棒が見えます。
-
- 特殊発光インキ
- 紫外線を当てると、表面の印章(日本銀行総裁印)や表裏の図柄の一部が発光します。
ユニバーサルデザイン
-
- 識別マークの形状及び配置変更
- 指感性に優れる形状(11本の斜線)に統一しました。券種毎に位置を変えることで券種を識別しやすくしています。一万円札は表面の左右中央に付与されています。
-
- 額面数字の大型化
- 年齢や国籍を問わず多くの人になじみのあるアラビア数字による料額表示を、現行の日本銀行券よりも大きくしています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます