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慈恵病院が匿名妊婦受け入れへ 「孤立出産を防止」

2019年11月23日 11時32分30秒 | 地域
慈恵病院が匿名妊婦受け入れへ 「孤立出産を防止」
2019年11月22日 (金)配信熊本日日新聞

 相談機関のみに身元を明かし、匿名で出産する「内密出産」制度の実現を目指す慈恵病院(熊本市西区)の蓮田健副院長は21日、妊婦が身元を明かさずに出産を望んだ場合、匿名のままでの受け入れを始める方針を明らかにした。熊本市と続けている協議で内密出産の実現が見通せず、「危険な孤立出産を防ぐ、やむを得ない措置」としている。
 親が育てられない子どもを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営する同病院は現在、身元を明かさないままでの受診は受け入れていない。自宅で出産するなど孤立出産を経て「ゆりかご」を利用する例が後を絶たないため、母子の安全を守る選択肢を用意する。
 ただ、相談などを重ねて身元を明かした上で出産してもらう努力は続ける方針。この日、熊本市役所であった市との協議後に会見した蓮田副院長は「どうしても実名で出産できない場合、結果的に匿名のまま出産することも想定しなければならない」と説明。「医療が介入しない出産は母子ともに危険。まずは病院が保護することが優先だ」と述べた。
 蓮田副院長によると、匿名出産は、生まれた子どもの戸籍の作成や出産費用負担など課題もある。内密出産の制度化については、国も調査を進めており、同病院は今後も市と協議を続けるという。
 市子ども政策課は「内密出産については、国に検討を働き掛けており、調査結果を待ちたい。(匿名出産を希望する妊婦がいれば)児童相談所につないでもらい、対応する」と述べた。
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