看取り士 出雲に活動拠点 24時間態勢でサポート
2023年8月18日 (金)配信山陰中央新報
余命を宣告された人とその家族が希望する最後を過ごせるようにサポートする「看取(みと)り士」の活動拠点「みとりステーション出雲 結び」が島根県出雲市知井宮町で開設した。「みとり期」と言われる余命1カ月から死後の「お別れ期」まで、本人と家族の不安に寄り添い安心を届ける。
看取り士は民間資格で、2012年に設立された「日本看取り士会」(岡山市)の講座を一定時間受けると取得できる。全国に約2300人おり、60カ所の拠点がある。県内では安来市に続く2カ所目となる。
活動内容は主に自宅でみとられたい依頼者や親族を支えるために葬儀などを含めて相談に応じ、24時間態勢で待機する。ボランティアと組んで見守りに訪れ、当事者と親族の間に入り、命と向き合う機会をサポートする。
近年は新型コロナウイルスの影響で病院や施設では面会が制限され「自宅で最後を迎えたい」との声が増えているという。
ステーション出雲は看取り士の資格を持つ看護師、納棺師の3人で活動する。石原由美子代表(44)=出雲市知井宮町=は「みとりを知っている人は少ない。まずは多くの人に役割を伝えたい」と話した。相談は電話で受け付ける。問い合わせは石原さん、電話090(3742)3222。
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