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専攻医が過労自殺、院長「過重労働させた認識ない」…自己研さん時間で労基署と「見解相違」

2023年08月19日 23時01分52秒 | 地域

専攻医が過労自殺、院長「過重労働させた認識ない」…自己研さん時間で労基署と「見解相違」

 2023年8月18日 (金)配信読売新聞
 
 神戸市東灘区の「甲南医療センター」で男性専攻医(旧後期研修医)の高島晨伍さん(当時26歳)が過労自殺した問題で、甲南医療センターの具英成(ぐえいせい)院長は17日、記者会見し、「病院として過重な労働をさせた認識はまったくない」と改めて長時間労働の指示を否定した。

 センターでは、タイムカードで出退勤時間を記録していたが、労働時間は医師の自己申告に基づいて管理していた。労基署は、高島さんの死亡前1か月の時間外労働を、精神障害の労災認定基準(月160時間以上)を上回る207時間と認定した。

 高島さんがセンターに申告した死亡前月の時間外労働は「30・5時間」だったという。具院長は、労基署の認定には、労働にあたらない自主的な「自己研さん」の時間が含まれているとの見方を示し、「見解に相違がある」と述べた。

 自己申告で労働時間を管理していることについては、「医師は自由度が高く、労働と自己研さんの切り分けは難しい」と説明。高島さんの自殺を受け、今年1月から、自己研さんの時間も報告させる運用に改めたが、自己申告の方式は変えていないという。

 具院長は「高島医師に哀悼の意を表します」と述べたが、自殺の原因は「わからない」と繰り返した。

 センターは、労基署が認定した労働時間に基づき、未払い残業代130万円を遺族に支払ったことも明らかにした。

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