単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

真紅の薔薇

2023-10-22 | 暮らし・ジョギング

 

前回、騒々しい実況アナに閉口したので、イングランド対南アフリカ戦は副音声で観戦した。

トライ数こそ1本だけでしたが、見ごたえのある試合でした。

三人の力の抜けたクールで愉快なおしゃべりのおかげで、興味深く落着いて観ることができた。

 


 

劇的な幕切れの後でも勝者と握手できるって、もう敗者じゃない・・・尊敬しかないよ。

イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、そして、真紅の薔薇。

4つの出場枠を持つイギリスの各チームは、中世の諸侯お抱えの誇り高き騎士団のよう。

薔薇戦争なんてのもあったし、授業中居眠りしていた世界史の教科書を開いているみたい。

 


 

テレビ観戦の後、おそらく、ボクは初めて歩くためにランニングシューズを履いた。

治らないままに走ることを繰り返しているうち、アキレス腱の痛みが慢性化してしまった。

今月走った日数は三日だけ、走られないなら歩こう、それでも痛くなったら止めよう。

 


 

でも、歩いたのは出だしの数歩、自ずとジョギング・スタイルに移行してしまう。

グッと気持ちを抑え、アキレス腱に痛みの出ない負荷のかからない強度を探しながら走った。

 


 

これなら行けそう、この強度なら最後まで走れそうというペースを掴んだ。

意地を張っていた訳じゃないけど、ここまで力を落としてなんか走られなかったんだよね。

 


 

唯一、つまらない意地を張ったのは、速足で歩くこの男性に追い越された時かな。

何回か立ち止まって写真を撮っているところを追い越された、すぐ抜き返したけどね。

結果、凝りもせずそれなりの代償は支払ってしまった。

 


 

走られないから動けない、だから、動かない、でいたら体調がおかしくなった。

無理せず、痛みの程度に合わせて「歩く」ところに自分を持っていけなかったんだね。

負け試合の後、素直に握手が出来なかった小っちゃな自分の片鱗がまだ残っていたかも。

胸に赤いバラをつけた騎士団の雄姿を観て、ようやくボクも一皮むけたかもね。