てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

またもや近所で火災

2007-08-29 20:47:12 | 暮らしと生活
 午後7時半ごろ、例によって倅宅の庭木に水遣り中、けたたましい消防のサイレン音。表に飛び出すと、すぐ近所で黒煙の立ち上るのが見える。

 我々が現場へ駆けつけるや否や、何台もの消防車が到着するのだが、道路が狭くて傍まで入れない。火柱が上がり、時折爆発音がするので、危険を避け離れて遠巻きに、祈るような思いで一刻も早い鎮火を待つ。
 なかなか火勢は衰えず、我らが駆けつけてから鎮火するまでに20分以上要した。火元の木造2階建(1世帯2人)は全焼。人家密集地であるが類焼がなかったのと、人的被害のなかったのが不幸中の幸いだった。

 前回の火災から4週間足らずの内に2度目の、しかもごく近所での相次ぐ火災である。前回は不審火、今回の原因は今のところ不明だが、改めて火災の怖さを思い知った。

 午後8時45分のNHKニュースによると、「午後7時過ぎ、家人よりコンセントから火が出たと通報があり、消防が駆けつけ消火にあたったが、通報から鎮火までに40分かかった。出火原因は警察と消防で調査中」とのこと。


爆発音と共に火柱が上がる

爆発音と共に火柱が上がる

出火から鎮火までに40分以上かかる

地元テレビ局の取材

狭い路地にホースが伸びる



中井消防団の姿も

平成19年8月30日付山陽新聞より

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最後の古井戸

2007-08-29 17:55:54 | 暮らしと生活
 
満々と水を湛える井戸(上層部分)        300年の歴史を刻む古井戸

 近所に古い井戸を埋めるというのでのぞいてきた。

 川に架かる橋の拡張工事に伴い、敷地の隅にある無用の長物と化した井戸が邪魔になるので、埋め立てるのだという。何でも300年以上も前のもので、井戸の深さは約3㍍ほどあり、今もほぼ8割方水を湛えている。中井町内に現存する最後の井戸かもしれない。

 間もなく満82歳になる当主O森さんの話では、「昔は各家庭には必ず井戸があったもので、この井戸も(手押しポンプがつく)今から65年ほど前まで生活に供していた。」という。
 井戸の水に浸かっている部分は木製の樽で、その上に岩を積み、更に最上部はセメント状のもので固めてある。

 中井の地名の由来としては、1789~1801年編纂の『吉備温故秘録』に、「……清水用水、川の内に井筒あり、是より清水湧出せり、至って冷水なり、川中の井の上略にて村名とせしなり……」と記されている。文中の清水川こそ現在の中井川である。

 従って、ここの井戸もさぞかし清水が湧出していたのかと思いきや、あにはからんや金気(鉄気)が多く含まれ鉄分のにおいがあって味も良くなかったそうだ。同じ中井川でも、ここは中流にあたり、地層が良くないことに起因する。
 そういえば半世紀も前の話だが、ここの隣の家が子供達の遊び場となっており、みんなが出入りしていた。台所にあった手押しポンプの口には金気の濾し袋がついており、布が鉄分で赤く染まっていたのを懐かしく思い出す。

 今でも満々と水を湛える、300年の歴史を刻む古井戸の話であるが、追ってO森さんからも「なかいサイト」掲載用に原稿を出して頂くよう依頼してきた。
コメント (6)
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