てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

ミラクルフルーツ

2007-08-16 18:46:54 | グルメと料理

ミラクルフルーツの実

 二男が嫁の実家・山口に帰省した際、地元のショッピングセンターで面白いものを見つけてきた。仕事で食品研究をしているだけに、目の付け所が違う。その名は「ミラクルフルーツ」。

 一見、ピーナッツを思わせるものが5粒入って980円で販売されており、袋のキャッチコピーには《すっぱいものが甘くなる不思議な果実。レモンが甘い?》とある。
 この赤い木の実を食べた後で酸味のあるものを食べると、その酸味が甘く感じられる。レモンを食べると甘いオレンジの様な味に感じられるらしい。

 「ミラクルフルーツ」は西アフリカ原産の潅木に生る20㎜くらいの小さな赤い果実で、これを食べたあと2時間くらい酸味を甘く感じさせる不思議な性質がある。
 アフリカの人々が酸っぱい椰子酒やパンを食べる前にこの果実を食べる習慣を、横浜国立大学・栗原良枝教授が見つけ、長年にわたり研究を続け、世界で初めてこの不思議な作用をもたらす物質「ミラクリン」の科学構造を決定した。その結果にわかに世界中の医学・薬学・植物学会などから注目を浴びている。

 このように葉や実を口に入れると味覚修飾物質が味覚器に作用し、一時的に食べ物の味を感じさせなくしたり、酸味のある食べ物を甘く感じさせたりする働きがあるものを「味覚修飾植物」といい、他にはインド原産のギムネマ・シルベスタやマレーシア原産のクルクリゴなどがある。

 既にいずれもタブレット(錠剤)化され、健康サプリメントとして発売されている。糖尿病などを抱えた患者のように、糖分を制限されている者には福音ではないかと思うのだが、知らないのは私だけかも知れない。それにしてもこれでミラクル(奇跡)とは、いささか大袈裟である。

【関連サイト】
ミラクルフルーツ
ミラクルフルーツでミナ狂っちゃう?(笑)




 今晩はこれから長男宅でのバーベキューにお呼ばれです。孫どもは、その後の花火を楽しみにしています。
 では、行ってまいりま~す。
コメント (6)
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