てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

コラボレーション

2007-08-08 23:40:33 | 舞台、ライブ
 -ギター&ピアノ&太鼓&幻想庭園&花火のコラボレーション-

 いま後楽園は「幻想庭園」と銘打ってロウソクの灯りや各種照明灯によりライトアップ。園内では様々なジャンルのステージイベントとの融合により、さらに幻想的な庭園を醸し出している。

 今宵のお目当ては、岡山が生んだピアニスト松本和将さんのクラシック演奏。そして、倉敷天領太鼓・山部兄弟ユニットによる夢の競演(コラボレーション)。

 かみさんは松本和将さんのピアノ観賞は二度目だが、小生は初である。期待していたモーツァルトはなかったものの、ドビュッシーやラフマニノフの聴き覚えのある名曲を聴くことが出来た。
 渾身の力を込めて全エネルギーが溢れ出るように全身を使っての演奏には、パワーを感じた。そして、感情を込めて、時には天を仰ぎながら弾く。今日のステージタイトルが「星降る庭の音楽会」とあるが、まるで満天の星を仰ぎながら奏でるようだった。

 mariさんから「松本さんは、クラシックが素人の私でもとてもわかりやすい説明をしてくださる。」と聞いていた。また「ラフマニノフやリストは“横に流れるように”表現し、モーツァルトは“リズムを刻むように”表現するとしっくりするそう。」とも。
 なるほど曲の合間には、曲の解説も含め軽やかなトークが入り、会場の笑いを誘う。なかなかのおしゃべり上手でもある。

 松本和将さん自らの提案により実現した、倉敷天領太鼓・山部ユニットとのコラボレーションは意外だった。実際に聴くまでは、和太鼓とピアノが一緒になってクラシックを奏でて、これほど見事に融合するとは思わなかった。
 松本さん自身も「違うジャンルの楽器と競演するということは、今まで常識のように思っていたことが通用しない。全く違う引き出しを出さないといけないので凄く面白い。」と話していた。

 アンコールを含めて4曲の演奏があったが、とりわけラヴェルの「ボレロ」は感動。松本氏をして『この曲は打楽器あってこその、打楽器あって初めて命が吹き込まれるようで、やっててすごく高揚し楽しい。』と言わしめていた。
 客席からは、「ブラボー」、「ひゃ~、最高~」などの声援と共に「フィ~、フィ~」の口笛まで飛び出して興奮のるつぼと化し、コラボレーションは最高潮。

 かぶりつきだったので、時折舞台右手と岡山城の間に打ち上がる花火は見ること叶わなかったが、腹の底に響く大迫力の生演奏を堪能した。わが耳と目はもとより、デジカメには脚、ビデオカメラは手持ちながら、「星降る庭の音楽会」をしっかりと収めた。


開演を待つ大勢の観客

聖也さんのギター

倉敷天領太鼓

倉敷天領太鼓・山部兄弟ユニット

松本さんのピアノソロ

軽妙な松本さんのトーク

松本和将 with 山部兄弟

松本和将 with 山部兄弟

岡山後楽園 幻想庭園

岡山後楽園 幻想庭園

岡山後楽園 幻想庭園
コメント (8)
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久々の深夜放送

2007-08-08 08:17:56 | 暮らしと生活
 昨日からウォーキングを夏バージョン(早朝ウォーキング)に切り替え、今朝は午前4時起き。明けやらぬ空は薄暗いが、頬にあたる風は涼気をはらんでおり、実に爽やか。

 ウォーキング中はラジオをイヤホーンで聴くのを常としているのだが、番組内容がガラッと変わった。今朝の場合は「ラジオ深夜便」。
 「わが人生の歌がたり」と題して、五木寛之さんがその人生を、折々の世相と流行歌の思い出を交えて振り返っていた。今朝は昭和35年ごろの話の続き。小生の小学校高学年ごろを重ね合わせて、懐かしく聞いた。聞き手は須磨佳津江アンカーで、1月の再放送分。

 「ラジオ深夜便」は、高齢者を中心に500万聴取者の絶大な人気を誇るラジオ番組で、昭和歌謡曲史をめぐる、トークと歌詞を採録。大変な評判を呼んだ番組で書籍化もされている。

 日頃、深夜放送などとは全く無縁で、昭和天皇崩御の際の特別報道以来になる。そもそもラジオ自体、聴く機会がめっきり減った。しかし、テレビと違って絵がないだけに聴覚が研ぎ澄まされ、マイクの向こうの息遣いまで伝わってくる。改めてラジオの良さに気付き、新鮮にも感じた。

 「秋立つや 一巻の書の 読み残し(夏目漱石)」の一句の紹介と共にウォークを終え、わが家に着いた。今日は24節気のひとつ「立秋」。暦の上では秋がスタートしたが、一年で一番暑いころとされ、秋とは名ばかりなり。

 今夜は、おかやま桃太郎まつりのフィナーレを飾る、岡山市納涼花火大会がある。一方、後楽園では岡山が生んだピアニスト松本和将と倉敷天領太鼓・山部兄弟ユニットが夢の競演をする。併せて楽しんで来ようと思う。
コメント (4)
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