オリオン座流星群見物

2009-10-22 20:24:46 | タナカ君的日常
    この写真にはオリオン座とシリウスがありますが流星は写っていません。

 昨晩は、オリオン座流星群の見物に埼玉県比企丘陵の一角にある堂平山天文台近くの駐車場に行ってみました。 到着したのは19時半頃、先着が一台ありましたが、広いい駐車場はガラガラでした。20時を過ぎた頃から開け放った窓から大音量の音を垂流す4輪車や排気音を響かせる2輪車が大勢集まり始め、声高にお喋りを始めました。 だれかが笑い声を挙げると、面白くも無いのに全員が一斉に笑い声を挙げる集団で、少し危険性を感じます。 先着していた車は、暫くしてから離れていきました。 僕は車の中で寝袋を広げたり、窓のカーテンで遮光の準備をしたり、居座る準備を進めました。星空は頭上にあり、 夏の大三角が上空に広がっています。 周辺部は薄い雲が占拠していました。

 21時を廻ると、明らかに流星見物と判る人達を乗せた車がぼちぼちと集まり始め、22時を過ぎには随分沢山の車が駐車場を埋めました。 こうなれば、やばい感じのグループの事なんか頭から切り離しても問題なさそうでホットしました。 雲量は減り、星空は広がる傾向にありました。  車の全部の窓は上部に隙間を15mmほど空けて、 呼気の水蒸気で窓が曇らない様にして、車内で寝袋に入り込んで横になったまま窓から星空を眺める体勢をとることにしました。

 23時ごろ、多分僕は眠ってしまっていたようです。

 24時頃、 外から人声が聞こえ始めます。
「ねー、 見た?」
「うん、見えた! 超キレイ!!」
「あっ、 あそこ」 「尾を引いた!」
「わーっ私、願い事出来なかった!!」
なんてね。

暫く車の中で見てやろうと、ずぼらな体勢のままでいたのですが... 外の連中が「あっ」とか「飛んだ」とか言っているのに僕には見えてこない。 意を決して車の外に出ました。 車内に敷いてあった風呂マットを地面に敷き、上半身は羽毛服をつけ、更に全身は寝袋に入れてと寝そべりました。 ほぼ全天から雲が消え星空が広がっています。 天頂付近には脇役のスバル、主人公のオリオン座もそれなりの位置で期待を持たせる舞台が広がっていました。 そんな中、どこに焦点を合わせるでもなく星空全体を眺めていると、時折星が流れます。 飛ぶ方向や位置からは「オリオン座から飛び出す流星群」ではなくて、「オリオン座が出ている時間帯に流れる星」といった雰囲気がします。  そうは言ってもオリオン座の四角の範囲内を小さく流れる星も2回見えました。 そんな構図の写真を撮ろうと隣の車の二人組みは三脚を立てて頑張っていたようですが、オリオン座に向けた視野に星が流れることは稀で、良い写真が取れないまま、諦めて0時半頃には引き上げて行きました。



  全天星空の名残、雲の無い晴天です。堂平天文台近くの駐車場にて

 他の見物人の多くは翌日に仕事や学校のある人達らしく、大半の人は2・3時頃には帰って行きました。白石峠から都幾川村結ぶ林道はそんな下って行く車の光が時折見え隠れしていました。  朝まで車を止めていた人も、日が高く昇った7時半には全員いなくなり、残ったのは僕の車がったったの一台でした。
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