紙飛行機飛ばし

　しばらく昭和記念公園へ紙飛行機を飛ばしに行くことから遠ざかっていました。　今月１０日の週末からキノコの駒打ちに簗場に出かけた時に、実は紙飛行機を携行して、稲刈りの済んだ安曇野の田んぼで飛ばしたのですが、高瀬川の堤防に割りと近い位置で遊んでいたら、　Sさんと僕が飛ばした機体は堤防を越えて河川敷の方へ飛んで行って、２機の機体を失しなってしまっていたのです。　　昭和記念公園の皆の原っぱへ遊びに行くのに一機だけ持って行くのはためらいもあったので、この一週間ほどの間は公園に出かけるのは休んでいました。　ところが、　昨日の後場で信用売りした株が思惑外れで値上がりしてしまい、今朝の株取引はその株の結構な金額の損切りから始まったのです。　外に出かけて、頭を少し冷やす必要があったので、たった一機の機体とゴムカタパルトを持って遊びに行くことにしました。　　この機体は製作直後に飛ばした時には、そこそこの飛びを見せてくれたのですが、今日は宙返りをして高く上昇しなかったり、背面水平飛行状態になったりで「なんじゃ、これは？」状態、素直にかっこよく飛んでくれません。　一緒に紙飛行機遊びを見に来た妻の手前、自分で翼を調整して、良く飛ぶ姿を見せようと、原っぱの端の方で孤独に調整作業を続けていたのですが、まったく良い状態に収束しません。　「もう帰ろうか？」と妻に声を掛けていると、　僕と同姓のベテランの方が「どれ、見せて御覧」と声を掛けてきました。　スプーン曲げの奇術のように指で翼を撫ぜて形を整え、　「重心位置も悪いな」と板鉛を少量取り付けて　「これで飛ばしてご覧！」　　見違える様に直線的に高く上昇し、水平飛行に移行して遠くに飛ぶ機体に変身しました。　見ていた妻も僕の初心者ぶりと、ベテランの方の技にびっくりしたことでしょう。