豊洲市場の盛り土騒ぎ

2016-10-01 08:17:17 | タナカ君的偏見
 築地市場の移転先として建設が進められている豊洲市場、 築地からの移転が間近になった今になって土木・建築物等に不具合があるとして、 マスコミが寄ってたかって取り上げている。 その不具合と言うのは工場跡地だったその土地には土壌汚染があり、 その敷地に食品を流通させる市場を設ける場合は「安全性確保のために、 4.5mの盛り土をすべき」 と有識者会議なるものが提案したいたのに対して、 「市場の建物の下部には提言に応じた盛土が実施されておらず、 水道などの配管が見える地下空間が設けられている」、 「建物には地下に重機を下ろすための搬入口が設けおり、  盛土をすべきとの提案がないがしろにされている」、 しかも「誰が建物の地下に盛り土をしない空間を設ける事を決定・許可したのか? その意思決定のプロセスと責任者が全く不明」 等と鬼の首でも取った様に大騒ぎだ。

 更には「地下空間の地面には地下水が滲み出て溜り、 有害物質としてのヒ素等が規定値以上の濃度で検出された」とかの報道も。

  これらの騒ぎの切っ掛けは夏の都知事選を勝ち抜いた小池女史に端を発するものだが、 「食品の安全性」、 「都政の無責任体制の糾弾」 そう言った錦の御旗を振り回してのマスゴミの騒ぎ方は毎度の事ながら異常だね。

 野菜や鮮魚、 そう言った市場で取引される食品が搬入され、 競りに掛けられ、 仲買や卸に引き取られ、 一時的に保管され、 地方の市場や小売店、 さらには最終ユーザーへと流れて行く。 そんな流通路は地上や地下を除く建物内部のの大気中だと思うのだが、 そこで食品汚染につながる有害物質の環境濃度ってどうなのよ? 誰か測定していると思うのだが、 そんな情報公開はどうなっているのだろう? また流通経路での滞留時間がどの程度のものなのか、 正確には知らないけれど、 少々の汚染環境だって、 短時間で通過しちまえば、 安全性に重大な懸念が生じるって事も無いだろうにさ。 

 都知事には「豊洲問題はスルーさせればどうよ」と申しあげたい。

 そして市場施設の発注担当部署の技術職の人達はマスコミに叩かれるのは御免と考えてのダンマリなんだろうけれど、 「地下空間の必要性や、それで食品安全に不都合は生じさせません!」 とキッパリ言い切る人が居ても良さそうなものなのに、 「地下空間の事を知らなかった」だの 「誰がそれを設ける事を決定したか不明」だのと、 これまた意気地なしとしか言いようが無い状態で、 情けないですね。
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