三百名山・登頂間近な山仲間

2016-10-27 11:38:12 | タナカ君的日常
 つい先日、僕の古くからの山仲間のFさんは、 三百名山の内の299座を登り終えた。

 残すは尾瀬ヶ原の西端にある景鶴山を残すのみとなっている。 彼は僕よりも何歳か若いのだが、 定年退職後のアクティビティには目を見張るものがある。 完全リタイアを記念してのイベントは鹿児島県の佐多岬を起点に北海道宗谷岬までの歩き旅を何回かに分けて完遂した。 その際の宗谷岬への最後の短い区間のウォーキングを共にしたのだった。

 今回の三百名山登頂の際にも喜びを分かち合いたいと、 同行を申し出ているのだが、 「本当に同行する事を喜んで受け入れてもらえるものか?」との危惧もある。  なにせ体力差は歴然としていて、 僕なんかがくっついて行ったら、 行動の足手纏いになるのはハッキリしている。 それは近年の群馬県・子持山、 新潟県・明星山登山などで明白なのだ。

 彼の計画では 「景鶴山・登山の実施時期は藪漕ぎ負担の少ない来春の残雪期」、  「竜宮小屋あたりに泊まって、 雪が流れを覆って居てくれることを期待してヨッピ川の流れを横切り、 景鶴に直登する」 と言うものだ。 天候さえ問題無くて日帰り登山の軽装であれば、 標高1400mの尾瀬ヶ原から標高2004mの景鶴山への往復は今の僕でも可能と思っているが、 途中の天候悪化、 それを想定してビバークの装備や予備の食料準備などを要して荷物が重くなるとすれば、 登るペースを随分落として貰わなくちゃ歩けないことでしょう。

 そんな状況を踏まえて、 彼が「一緒に景鶴山に行きませんか?」 と言ってくれるなら、 喜んで同行したいと考えている。

 ついでの事に、 「残雪の状態に依っては渡れるか渡れないか判らない・・・」 そんなヨッピ川横断ルートは止めて、 「鳩待峠から至仏山~日崎山~大白沢山~景鶴山なんてルートはどうだろう?」 と提案してみたい気持ちも無くはない。

 そんな事言うと 「オイオイ、 さっきまで自分の体力の無さを心配して居たのは誰だ?!」と言われそうですが・・・ 「初日に至仏山を越えて 日崎山辺りの斜面に雪洞を掘って一夜を過ごし、 2日目に空身で景鶴山を往復する」そんな事も夢想してしまう。 それは「きっと想い出に残る一夜になるだろう」と想うのです。  もしも寒さで良く眠れなくて、 2日目の行動が難しい様ならば、 その時は単独でFさんだけ景鶴山を往復して来てくれても良いけれどね。 

 かって昔、 百名山踏破を目指して居た頃のゴールデンウィークの時期に単独で、 山ノ鼻小屋に泊まり、 2日目には猫又川を遡り、 平ガ岳を経由して中ノ岳の避難小屋で泊まり、 3日目には越後駒を越えて大湯温泉に下山する縦走を行った。 その際、 猫又川をつめて尾根に向かって居た時に誰かが作って利用した雪洞の跡を見たことがあった。 数人は泊まったであろうその雪洞、 ゆったりしたサイズで快適な夜を過ごせそうだと想ったものだ。 その時の記憶が今も尾を引いています。

 
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