「AlphaGo」という“神”の引退と、人類最強の19歳が見せた涙の意味
”WIRED.jp”誌の記事のタイトルだが、本文では以下の様に伝えている。
人類最強の棋士・柯潔(カ・ケツ)と囲碁AI「AlphaGo」の三番勝負は、AIの3連勝で幕を閉じた。完敗が決まった最終戦、19歳の柯はこれまでにない苦悶の表情を浮かべた。そして試合後の記者会見で、AIを開発するDeepMindはAlphaGoが囲碁を「引退」すると発表した。
ここで目を惹くのはAlphaGoが囲碁を「引退」だが、 開発者からは「今後は特定の用途に限定されることがない、汎用性をもったAIの開発に取り組み、科学研究に貢献したい・・・」との表明があったそうだ。
囲碁と言う閉じられたルールの世界であっても、 過去から蓄積されている膨大な棋譜の中から勝つために役立つ布石や相手の着手に応じた適切な手順を学び、 オンライン対戦の場に出て実戦経験を積み重ね。 強い相手に不足する様になってからは、 自分自身(アルファ碁)同時での対局で更に腕を磨いて強くなっていたみたい。
しかし、 AlphaGoのコンピューター(以下AlGo君)を人間の子供と考えた場合、 棋譜は食べ物に相当すると想うのだが、 育ての親はどの様にAlGoにそれを選んで与えているのか、 公開されている棋譜データベースのファイルを片っ端から飲み込ませたのだろうか? 受け取ったAlGoはそれをどの様に体内で吸収しているのか? インターネット世界でオンラインでの対戦をする場合、 対局相手の選定はどの様にして行ったのだろう? 開発者が適当な相手を選び、 対戦を申し込み、 対局開始後は相手の着手を棋譜入力の形で人間が入力、 対応する着手はAlGoが決定し、 人間がオンライン画面に対して手入力していたのだろうか? それはちょいと野暮っぽい。 そんな風にあれこれと想いを巡らし、 同時に、 今後は他の分野・・・ いや特定の分野に囚われない「汎用性をもったAI」を目指すとの開発者の言葉があったそうだが、 「楽しそうだなあ!」、「凄いなあ!」と想うのでした。