子供達との囲碁対局

2019-08-22 07:11:18 | ヤナバ生活
 大町市は地域活性化の一つとして囲碁の普及活動を支援している、 実施母体は日本棋院大町支部だ。 活動拠点は大町駅と合同庁舎の中間付近にある「アルプス囲碁村会館」で、 週に3回(火・木・土)の午後に行う一般対局と土曜日午前中に開かれる「初心者向け囲碁教室」がメインの活動となっている。 その他にも秋には市民ホールみたいな所での大会開催もある。

 僕は通常の一般対局目当てに参加させて貰っているのだが、 今年の夏はその対局日に参加する顔ぶれが極めて限定され、かつ少人数になってしまっていて、  4人しか参加者が居ない日もシバシバだ。 その結果対局の面白さにも随分悪影響が出ていると言わざるを得ない。

 大町在住の我が囲碁の師匠の話しによると、 対局者減少の原因は複雑な要因が絡み合っている様で、 このブログでサラッと記載するのが難しい。 「だったら書くな」と言わないで聞いて下さい、これからが本題です。

 一昨日の火曜日は一般対局の日で、 それに参加すべく、 いつもの「むつみ亭」で早めの昼食、 そして対局場の解錠時刻(午後1時少し前)まで図書館に出かけて休憩がてら新聞に目を通していた。 するとそこに電話が、 発信者は子供囲碁教室が開かれた先週の土曜日の午後にこの夏に来てから初めて顔を合わせた大町支部役員のSさんだった。 僕はその時に「一般対局の場への参加者が少なすぎる」とクレームを付けたのでした。 それでもしかしたら「今日は対局しましょう」 そんな話かと思って電話に出た。

 「タナカさん、 今どこにいます?」

 「1時までの暇つぶしに、図書館に居ます」

 「 もし良かったら我が家に来て、 子供達に対局の相手をしてくれませんか?」

 「 えっ、 どんなレベルの子供達ですか?」
 「あまり初心者過ぎたら面白くないから行きたく無いなあ・・・」


 「 いや県代表で全国大会に出てる様な子供も居ますよ!」

 それを聞いて俄然興味が湧いて参加させて貰いました。

 会場はSさんの自宅、 参加メンバーはSさん宅からほど近い大町東小学校・校区の子供達。 Sさんは土曜日以外の日に「あしかリーグ」と名付けた囲碁教室を自宅の一室で定期的に開いているとの話です。 ”あしか”なんて海獣みたいな名前の由来を聞くと「あきと・しゅん・かなた」そんな「自宅での囲碁教室を開いた当初から参加した三人の子供の頭文字をつなげた」との説明でした。

 車で到着して玄関に入ると、 玄関に面した一室の障子が開け放たれて数人が対局してる様子が見えました。 先生役のSさんが「タナカ先生が来てくれたぞ」と子供達に声を掛けると・・・

「 あっ、 俺知ってる、 塩尻大会の時に会ったことある 」そんな反応を示す子も居ました。

 Top写真では正座、あぐら、立膝と様々ですが、その中の三人と対局させて貰いました。 正座している子供はやはり強くて、 僕とどっこいどっこいの棋力らしい。 先生の指定で子供が先番での対局となり、 1人目には負け、 2人目には勝ち、 いずれも2~3目差の僅差での勝負でした。 三戦目の相手は1級程度の子供なのか、 Sさんは「じゃあ、20目の逆込みにして、先番でお願いしなさい」と子供に指定して対局を開始、 これは数目差での勝ちとなり、なんとか面目を保ちました。

 今日の子供達との対局、 気分的には大人相手の一般対局よりも充実感のある物でした。 「また参加させて下さい」とお願いしてお別れしましたが、 お別れの際にはSさんが子供達に「タナカ先生に ”ありがとうございました” の挨拶は」と言うと・・・

 それらしき声が聞こえて来ました。 俺が先生? でも悪い気はしない。
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