僕が撮影してブログに投稿する雪の結晶写真、 「今までの雪の写真を見ていますと たいてい溶けかけています。」と僕が気にしていることをコメントで「グサリと指摘」してくれた昔の職場の同僚がいる。 「寒さが足りなくて結晶の融解が早まる結果であるならば、 積極的に冷却する事を考えたらどうか?」とも具体例をあげて提案してくれた。
過去には同じ様な思いでペルチェ素子を使って試料ステージを冷却する試みを実行したことがあるのだが、 「ただ低い温度に冷やすだけでは試料ステージのみならず、 そこに載せた雪の結晶も結露してボテボテした姿に変化してしまう事を知っただけで実験を中断したのでした。
今回、 せっかくの提案があったから再トライしてみようと考えて、 以前に用いた部品を引っ張り出してみた。 それがTop写真です。
左側においたどことなく丸い形に見える冷却フィンは小型ファンからの風で強制空冷するために作られたであろう空冷フィン物です、 これには2個の小さなペル茶素子を取り付けて、 実験ではペルチェ素子の冷却側に光学顕微鏡用のプレパラートカバーガラスを取り付けて、 そのガラスの上に雪の結晶を載せて撮影してみたのでした。
また右側のほぼ正方形の冷却フィンは黄色いプラスチック板で箱状の物を作り、 箱の中には水と雪を入れ、 冷却フィンをその中に沈めて冷やし、 その冷却フィンの上に更にラップフィルムを張った小さなアルミ板製の試料ステージを取り付け、 そこに雪の結晶を載せて、 撮影する方法や、 銅ワッシャー製の試料ステージを接触・予冷する方法を試みたときの物です。
これから試してみようと考えている事は以下の様な方法です。
四角い冷却フィンにペルチェ素子を載せ、 それで2022版試料ステージ相当サイズ(150x140 mm )の銅板を冷やし、 その銅板に冷却対象のステージを乗せて接触・予冷する。 そんな実験をしてみるつもりでいます。
ところで、同じ事を試そうとする人への忠告ですが・・・、 試料ステージを冷却する際の冷却方法だけれどね、 どんな方法で冷却するにせよ、 温度の絶対値を設定目標にしてもうまくいきませんよ。 ステージが結露しない条件が必要になるので、ちょいと厄介ですよ。
これから2月に掛けては暦の上では「寒の時期」、 何もしなくてもそこそこ綺麗な雪が舞い落ちて写真が撮れる可能性がありますから、 結晶の撮影優先し、 ステージを予冷する実験は後回し。 何時になるか判りませんがね。