一応、お悔やみを!

2012-05-07 07:18:29 | タナカ君的日常
 「先日の白馬での遭難、ありゃ、何ですか!?」 ブログを見てくれている友人から、そんな書き出しで始まるメールが届いた。 その中で『こんな経験を思い出しました』と昔話を語ってくれた。

 今から四十数年前の春、大学の三年生の時(山岳部合宿)六人で、あの遭難地点より少し下った所でテントを張っていました。  強風で私達のテントはポールが曲がり、破れる寸前! 二日間テントの中に閉じ込められ、三日目に四年生の先輩がどうしても就職で下山しなくてはと、悪天候の中を白馬乗鞍を越え下山途中、白馬の有名なホテルの主人と男二人、女ひとり(遭難者計四人)を偶然発見し、救助活動をし、命を救ってあげました。

 命は助かったから良かったとはいえ、ホテルの主人は両手の指を二本残したのみ、もう一人の男性は両手を失う大事故でした。 後日、警察から表彰されアルバムをもらいました。


 先輩が、「白馬のあのあたりは、日本で一番風が強い尾根のひとつだ!」
「ヒマラヤと同じだ!」と、言った。

『どうしてですか?』 と聞くと、

”日本海から吹いてくる風はいったん吹き出すと、ルンルン気分で、白馬の尾根を、喜びながら走ってくる。”

”考えてみろや、木なんてありゃしないし、雪でつるつる斜面だよ! みんな吹き飛ばしてしまう。”

   ・・・ そう言われたことを今でも忘れません。

 五月の白馬の天気は、そんな酷い日もありゃ、 半袖、半ズボンでヘリコプタースキーで白馬乗鞍から滑走出来る日もある。

実は、小生、四日は午前中、五竜でボードをやっていました。
午後は天気が悪くなってきたので、早めに終了。
多分そのころ、生死の境をさまよっていたのでしょうか。



 そして文末は 『一応、お悔やみを!』 で締めくくられていました。

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70代でも現役でしたか?

2012-05-06 08:30:33 | タナカ君的偏見
 白馬岳の北方、三国境にほど近い場所で6名も大量遭難死した高齢者パーティー。 伝えられた年齢から判断して、どうせリタイアして暇な身なんだろに天候悪化が見込まれる中を 「無理して登らなくても良いだろう・・・」 そう思って昨日の記事は書きましたけれど、何やらほとんどのメンバーは医者として現役の人達であったそうですね。 九州からわざわざ出かけて来て、帰りの日程が決まっていたら「白馬岳に登らずに帰れるか」そんな気持ちになったとしても不思議はないかも知れない。

 悪天候に備えた衣類やツエルト、そんな装備の不足も伝えられている。 まあ亡くなっても仕方ないか。
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五月晴れ!

2012-05-05 17:26:33 | タナカ君的日常
 つい先日雄花を垂れ下がらせていたコナラの樹、もう花はすっかり地面に落ち、写真の様に緑の葉っぱが大きくなりました。 今日は昨日までの悪天候が過ぎ去って、青空が広がりました。コナラの大樹の茂みは風で「サワサワ」と葉ずれの音を響かせています、そんな音を聴いていると「良い季節になったなー」と幸せな気分になりますね。

 しかし連休中の昨日までの悪天候の最中に北アルプスの稜線を目指して突入していった中高年の登山パーティが白馬、爺、穂高の辺りで遭難死する始末。

 武甲山登山の日の記事に書いたように、

僕達リタイア人生に入った人間には「天候を思いのままに操る」そんな能力は有りませんけれど、天気の良い日に山に出かける自由さはあります。  の筈なのに

 「何で悪天候が予想される日を避けないで北アルプスの稜線を目指すのだろう?」そう思ってしまいます。 まあ病院のベッドの上で長いこと掛けて死ぬよりも、寒さの中に一晩身を置き、低体温症で亡くなるのは手っ取り早く苦しまずに死ねて良いかもね。 ただそれを救助するとてヘリコプター等出動してくれる費用に対してあなた任せで知らん顔・・・ そうだとしたら、そいつはちょいと頂けない気分はありますけれどね。 
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コンクリート製の電柱

2012-05-04 21:42:04 | タナカ君的日常
 道路の脇に立てられ、電力や通信用ケーブルが張り渡されるコンクリート製の電柱、 それは内部が中空の構造をしていた様に記憶しているのだが。 目の前のトラックの荷台に赤い布切れの表示をぶら下げて、運ばれて来た長いコンクリート製の電柱の底部は ”おへその様な小さな穴”が明いているだけでした。

 その凹みは製造過程の都合で出来ているのかと思ったけれど、後でコンクリート製の電柱を作っているメーカーの資料を眺めてみると、やはり本体部分はそれなりのサイズの中空部分があって、底部だけ小さな穴の物もあるみたいです。 そして、その小さな穴は本体の中空部分に何かの都合で水が入った場合に地中に流し出す排水穴である様です。

 俺がカメラを向けて撮影していたら運んで来た人達の中のボスみたいな人が「良い写真撮れましたか?」なんて話しかけてくれたんですよ、その時に俺は「ええ」みたいな曖昧な返事して直ぐにトラックから離れてしまったんだけど。 もっと電柱の構造やら重さについて聞いたら教えてもらえかも知れないのになー。 
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かたくりの湯 休業中

2012-05-03 20:17:17 | タナカ君的日常
  多摩湖や西武ドームのある狭山丘陵、その丘陵南麓の武蔵村山市に日帰り温泉施設「かたくりの湯」があって、たまに入りに行くことがあるのです。

 ここ2日間というもの雨降り天気で、そのうえ囲碁の対局の無い日が続いていたものだから、家の中で囲碁の手筋の本等を眺めながら碁石をならべていたけれど、流石に2日間も外に出ないで独りでそんな事だけやってると飽きてくる。 そこで「風呂にでも入るか」と車に乗って「かたくりの湯」に出かけました。我が家からは新青梅街道などを通っておよそ9kmほどの道のりです。

 「さあ着いたぞ!」と道路から施設の駐車場に入ろうと左にハンドル切ったら駐車場は歩道の際でロープが張られて封鎖されてました。 なんと「施設改修工事等のため、臨時休館中・・・」の案内も出てました。 9月末までの予定と表示されています。 Webサイトで確認したら、

      臨時休館のお知らせ

平成24年4月1日から約6ヶ月程度、施設改修工事等のため、臨時休館をさせて頂きます


となってますね。
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「ノリトアゲテマス」

2012-05-01 07:28:57 | タナカ君的日常
 バス道路の横断歩道の向こう側、そこから住宅街へと入り込むY字に分岐する道がある場所に女性が立っていた。 その先は住宅街になっているのだが、道は入り組んでいて、僕も五日市街道に抜ける時に使いますけど時として袋小路のトラップに捕らえられる地帯が広がっているのです。 そんな場所で、歩道上の若い女性はと云えば、右手で止めた自転車を支えつつ、左手はA5サイズの紙片を眼前に捧げ持って眺めていた。 

 スーパーに買い物に行く途中でそれに出会った僕は、てっきり目的地の地図かなんか書いた紙を見てどっちへ進もうか思案中と見て取った。 そこで走らせていた自転車を止めて片足突きの姿勢で自転車にまたがったまま道の向こう側の女性に声を掛けた 「どこへ行くんですか?」 返事は帰って来たけれど聞き取れない。 そこで 「すいません、聞こえません!!」と大声で叫ぶ、先程より少し大きな声で返事があった、しかしどうも言っている事が判らない、僕がこの近所で知っている地名や住所、店や施設等の名前、要するに住所を探している人が言うべき言葉には聞こない。

 何故そんなにお節介な気分になったか判らんけれど、道を渡って近付いて 「言ってる言葉が聞こえなかったもので」と声を掛けると、返って来た返事は・・・

彼女 : 「ノリトアゲテマス」

僕  : 「はっ?!」 ( ”意味不明だなー” の顔付きで )
彼女 : 「私、神道やってます。 それで祝詞あげてます」

 今迄だって祈る人を身近に見たことあるけど、それなりに意味のある祈りの時間であったり、神社や寺の境内や教会などの祈りの場でのそれがほとんどでした。

 今回の場合、時刻は昼少し前の11時半、場所は歩道上。

 「随分変わった人だなー」そう想いながら「ああそうでしたか・・・」と言って別れました。 ところが、僕とそんなやり取りの後、先に自転車に乗って動き出した彼女の進行方向は僕の目指すスーパーの方向と同じ。 それで200mほど先で彼女が左折して行くまで、追尾する形になっちゃいました。 後ろに僕の気配を感じてか2度ほど振り返った彼女、心の中では「変な男に付きまとわれて気味が悪い」そう感じたかもしれません。 
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