North Dome トレイル・ハイキング

2017-09-07 10:05:15 | 海外旅行
North Dome トレイルから見える Half Dome

 Yosemite国立公園滞在2日目、 この日の目玉はHarf Domeを基準にすると、 渓谷を挟んで対峙し、 東西に延びるU字谷を北側から見下ろせる位置にあるNorth Domeへのハイキングだった。 途中にはIndian Rockと呼ばれる岩塔を乗せた尾根も見どころとしてあるハイキングコースなのだが、 渓谷の南に位置するGlacier Pointに較べると車の通る道路から大分歩かなければならない。 そのために、訪れる人数は圧倒的に少なくなる。 また、このトレイルは Tioga 道路とも呼ばれる車道脇のトレイルヘッド(駐車場やトイレ有り)からは Yosemite Falls 経由で渓谷へと下るハイキングルートと重なりがあり、 他のグループの様子を見ると、 North Dome よりも Yosemite Falls を目指す人々の方が多い感じを受けました。

 計画当初の打ち合わせの時に同行メンバーから 「Tioga道路のドライブも興味が有る」 との意見もあり、 それを叶える具体案として North Dome へのハイキングと組み合わせた計画にしたのです。 過去にラスベガスから Death Valley 経由で Tioga 道路をヨセミテに下った経験では道路だけ走っても、 Tioga 道路がそれほど興味あるルートとは感じませんでしたからね。


Tioga道路 トレイルヘッド トイレ


 Tioga 道路脇の駐車場からはきちんと整備されたゆるい下り坂となります。 やがて道はほぼ平坦となり、樹林の中の道が続き、


林床更新が目立つ樹林帯


 小さな細い流れも3つほど渡りました。


 道はIndian Rock のピークから North Domeへと続く尾根筋への上りへと変化しますが、 登りと言っても30分もしないで上りは終わり、 平坦に近い尾根筋が先に続きます。


 やがて樹林が切れると花崗岩が露出した地肌の尾根筋が North Domeへと伸びて下って行くのが見渡せます。 期待したHarf Domeの眺めも逆光と薄い煙りに纏わりつかれたヨセミテの山々の眺めは写真の写りも悪くて残念な想いが強かったです。



 このノースドームへと下っている尾根筋を見ると 「登り返すのが面倒だな」、「あそこまで行って、 Yosemite Valleyを上から見たって、 Glacier Pointからの眺めと違いはほとんど無いだろう・・・」 そんな怠け心が出て来て、 View Point として知られた地点で腰を下ろして昼食休憩した後は戻る事に決めました。 体力的にはNorth Dome往復も厭わない体力保持者のF君だけ、 ノースドームへと一人進んで行きました。

 戻り道、 Indian Rock への分岐からは、 それを見物すべく登って行った。 そこまではハイカーも訪れる人が多い様で、 道もしっかりしていました。 そこには岩のテッペンに登り、 有名な橋の上を(薄い岩が太鼓橋状態になっている)恐るおそる渡って遊んでいる先行パーティーの姿がありました。


Indian Rock


Indian Rock側面、
 正面から見た幅と較べると極めて幅狭な構造だ

 当初は Indian Rock の山頂まで登る気持ちもあったのですが、 僕はまたもや、 そこで沈没。 妻とFくんの奥さんだけ山頂目指して進んで行きました。 そんな彼女達が戻る少し前に North Dome往復を果たした F君が地面に寝転んで休んで居た僕の所に到着。 なんだか僕は登山ダメダメ人間に堕落してしまった気分です。 いや 「気分だけじゃ無くて、 実際の体力的な物も低下しちゃっている」 そう白状して置きます。

おまけの写真


松の木を痛めるキノコ


松を痛める昆虫の卵嚢 


ヨセミテで見られるトレイル指導標
表示文字は金属板を切り抜い描かれている。





  NORTH DOME     2.6   数字はマイル
  YOSEMITE FALLS   6.4
  YOSEMITE VALLEY   9.5



ノースドームトレイル


黄色いピン (お気に入り登録:Google Earth)
Yose11 トレールヘッド
Yose19 ノースドーム
Yose21 IndianRock 山頂

標高断面図はIndian Rockの山頂を通過する南北線上の標高データで、 それはNorth dome山頂へ向かう尾根筋とは異なっている
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Yosemiteハイキング ・ Sentinel Dome-2

2017-09-05 09:23:39 | 海外旅行
 センチネルドームは標高2250m、花崗岩の丸坊主頭、 山頂からは360度の展望を誇り、 グレイシャーポイント道路の脇に設けられた駐車場からは50分ほども歩けば山頂に立ててしまう、 極めて安直なハイキングコースだった。 だから、この山頂には老若男女が集って居た。 登山したのは現地時間 2017年8月24日です。

 まず最初にその山頂からの風景をご覧いただこう。


ハーフドーム方向の眺めとハイカー


ヨセミテ滝の眺め


El Capitan 方向


三角点相当のUSGS標識の埋め込まれた山頂
下端 中央部に標識の一部が見えている。

 日本なら普通の「山名表示板」の設置は無かった


 山頂にはUSGS(日本の国土地理院的組織)が設置した丸い金属製の測量標識が花崗岩を穿って設置されていた。 初めて見るそれが珍しかったので何枚か写真に撮った。


USGS測量標識の設置状況@山頂部


測量標識の記載情報


ちなみに記載(鋳造・刻印)されて居た事項

1. 設置者名  当然 USGS
2. 損傷した時の罰金額 250$ 設置当時ならそれなりの高額だったのか?
3. 設置時期  1905年
4. 標高    8117 Feet



USGS測量標識の設置状況
ノースドームへのハイキング道路脇にて
翌日に撮影


欠落の激しい標識の様子


参考図 Yosemite Valley Hiking Map



 この記事のSentinel Domeは画面下、 中央やや左部分

 明日歩くNorth Domeへの道は画面上部。

 仲間が歩いたPanorama Trail は画面下・右半分


 下山して車を Half Dome Village に回送後は Village storeにて氷を購入、 ビールをクーラーボックスで冷やして、 Panorama Trail を歩いて戻る仲間の下山を待ち続けてヨセミテでの一日目は終わりました。


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Yosemiteハイキング ・ Sentinel Dome-1

2017-09-04 09:54:20 | 海外旅行
 流れ込む山火事の煙に霞むヨセミテ渓谷の朝@トンネル・ビュー

 日食見物の旅の後半にはキングス・キャニオンやヨセミテ国立公園を巡って旅を終えた。 その後半の旅は「海外旅行」カテゴリーの記事として記す事にした。

 実はYosemiteに立ち寄るのは2度目の事になる。 再訪してみたい気持ちを起こさせる風光明媚な地であることは間違いない。 今回は公園内の常設テント式の宿泊施設Half Dome Villageで3泊して、2回のハイキングを行った。 今日はSentinel Dome を歩いた時の写真と記事です。


 ヨセミテ渓谷を眺める絶好の地点として有名な
 横からの眺めが素晴らしいトンネル・ビュー


 そして上空から渓谷の底・ヨセミテビレッジを俯瞰したり、


 ハーフドームを間近に眺める Glacier Point が有名だ。
 左端の坊主頭はノースドーム


 Sentinel Dome は Glacier Point に至る道路の途中、 走行時間にしたら5分ほど手前に登山開始点があり、 手軽に登れるピークなのでした。 Glacier Point を起点とするPanorama コースを歩く同行メンバーをGlacier Point まで車で送り、 車を回送かたがた、 単独でのハイキングには安全で登山容易なピークであったので選んだのです。


パノラマ・トレイルへと歩きだす同行メンバー


 センチネルドームへのハイキングの様子は明日の記事にします。

おまけの写真:


トンネル・ビューにやって来た観光客用トレーラー


開脚ポーズで記念写真



有名なトンネル・ビュー 駐車場
Fresnoの町から41号線でYosemiteに入る経路に在る
トンネルを抜けた道路の両サイドに駐車場は在ります

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日食当日の空模様

2017-09-03 08:56:54 | 皆既日食見物@2017
8月21日の朝: 南方は雲一つ無い青空だった
Divide Ranch キャンピングカーエリア上空


 きょうの空模様の記事で「皆既日食見物@2017」カテゴリーの記事を締めくくろうと考えている。 天文現象の日食なんて当日の空模様で全く見ることが出来なくなる。 「今回は本当に良い条件の空模様の中で見物出来たものだ!」 と神様みたいな者には感謝するしか無い。

 前日にDenverから北上する高速道路 I-25 を Wheatland近くを走行中、 運転席の窓ガラスには雨粒があたり、 立体交差する道路の下では雨具を装着するバイクライダーの姿があった。


 東方(道路の右側)には西に傾いていた太陽の光を受けて、 大きな虹が立ち上がって居るのが見えた。


 I-25を右に入り US-Highway26号線を 走る頃には、 そんな雨を降らせた原因になったであろう巨大な鉄床雲の全貌が眺められた。


 そして日食前日の夕暮れ時、 多めの雲の浮かぶ西の空があったのだ。


 日食前日の天気予報は [ A p.m. t-storm possible ] だったのだから天気予報はかなり正確と言えるのか? と想ったりしながら 宿営地の牧場へ到着したのです。

 そして日食当日


 東の地平からは太陽が昇り、 空には一片の雲が浮かんでいたが・・・、  Top写真の様に、 キャンピングカーエリア上空の南の空は雲一つない真っ青な青空が広がってくれたのです。
 
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家庭内冷戦中

2017-09-02 08:26:06 | タナカ君的日常
 アメリカでの日蝕見物の旅から帰国してから5日が経過した。 素晴らしい皆既日蝕現象を見られ、 予定していたLevi's スタジアムでのアメフト観戦、 キングスキャニオンでのジャイアントメタセコイア見物、Yosemite公園内のハイキング等、 全て予定していたイベントをこなして自分たちで計画実行した旅から帰って来たのだ。 その事には達成感と満足感があるのだが・・・

 帰国後に土産として購入して来た(17袋、総額にして5千円にも満たないお菓子) の扱い方を直接の発端として妻との間で家庭内冷戦が発生、 お互いに口をきかない状態と、 僕は食事を外食で済ます状態がが継続しているのだ。

 さらにはそれが飛び火して、 僕は孫の通う保育園で実施される事になっていた食事を伴う「敬老の日の催しへの不参加」 を孫の母親にLineで一言連絡しておいた。

 過去の例だと3~4日もそんな状態が続けば、 どちらかが口を開き始めて徐々に冷戦解消に向かうのだが、 今回は状況が違っている。 歳とって面倒くさくなったんだろうな、 お互いに譲り合うのが。

 旅の2日目、Levi's スタジアムでの入場時、携帯品のセキュリティーチェックが厳しくて、 離れた場所にある荷物預かりのテントとセキュリティーチェック・ゲートとの間を2度も往復せざるを得ない事態が発生したが、 その過程の中で手にしていたはずの入場券を紛失してしまったのだ。

 チケット紛失への対応として、当日券販売窓口に申し出て入場券の再発行を受けて、 試合観戦そのものは出来たのだが、 再発行にあたっての窓口では現金を支払うでも無く、 クレジットカードの提示をするでも無く、 購入したエージェントのうろ覚えの名前を告げ、 僕のパスポートの提示だけで入場券を受け取れてしまったのだ。 しかし、その支払は最終的にどうなるのか? 購入を手助けしてくれた知人に支払い金額面で影響が及ぶのか? 今のところ判らないでいる。

 まあその時に妻から 「私が持ってきたプリントアウトした(予備の)物が車の中にはありますよ」 と言われのだが、 遠くはなれた駐車場の車に戻り、 それを持って来たとしても、 もし僕が紛失したチケットを使って誰かが入場してしまっていたとしたら、 チケット確認ゲートの所でバーコードを読み取った際に「既に入場済み」と判定されて、 トラブル発生の可能性を感じていた。 「そうで無ければ、 同じ入場券を何枚もコピーして大勢で入場出来てしまうって事でしょ」。 そんな僕の考えは僕の頭の中だけで、 チケットの再発行を受けたのだ。 それに対して 「私の言う事なんか少しも聞かないで、貴方の勝手な判断で物事を進める」 なんてクレームを妻は口走っていましたよ。 そんな個々の出来事が妻には蓄積されて居るんだろうけれどさ。

 どんな事だって、 一方的にどっちかが悪いなんてことは無いものだけど 「私が言ったのに!」、 「貴方は買い物の時にこう言ったでしょ」、 「貴方は自分勝手なことばかりする」 そんな言葉で攻める一方の相手には嫌悪感しか感じないのですよ。
 
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日蝕見物の地・Divide Ranch

2017-09-01 10:50:54 | 皆既日食見物@2017
皆既日食が終わって、 Denver への帰り道、 I-25 South には見渡す限りの車列が出来た。 それに引き換え、 画面左側 Casperへと向かう I-25 North 方向の道路はガラガラに空いていた。

 今日は我々が日蝕見物前夜の宿営地として選んだDivide Ranch。 その場所や暖かく迎えてくれた人々の様子を紹介する。

 皆既日蝕は月の影が地上に投影されるある幅を持つ皆既日蝕帯に居れば観察出来る。 それは日本の国立天文台が運営しているWEBサイトでも公開されていた。 それは本カテゴリーの初回記事「皆既日食@2017 見物計画」でも紹介した。


日蝕中心線からの距離 およそ29km


皆既日食・継続時間資料
Wyoming州 ツーリストインフォメーションで入手

 Denverから北上して行く州間高速道路 I-25は Wyoming州の中央部付近で西に曲がり、 Casuper に向かう その道路は皆既日蝕帯の下にあった。 だから僕たちは計画当初からその周辺地域の町で適当な値段で泊まれる宿泊施設の予約を試みたのだが2017年6月(日蝕2ヶ月前)の時点では既にチェックしたモーテルに空き室が無くなっていた。

 それで範囲を広げて州境のCheyenneはおろか Denverまで空室チェックの範囲を広げてみたが、 モーテルに空き部屋を見つけられなかった。

 さらには Airbnb(エアービーアンドビー) にまで捜索範囲を広げたのだ。 そしたら今回お世話になった Divide Ranch が提供するキャンピングカーを利用した部屋の提供情報に巡り合ったのだ。 しかし、 たった一台のそれは既に予約は不能状態だった。 でも 「牧場なんだから車を駐車させてもらうくらいのスペースはたっぷり有るだろう」 そう踏んで、 なんとかEmailでのコンタクトを取ってみた(*1)。 その結果 「日蝕前夜から二晩・駐車場を提供する」 との情報を知り、予約に至ったのです。

その臨時の駐車場を運営してくれたホストファミリーの準備状況は以下の様な物でした。

 牧場入口付近に受付窓口となるテントを設営、

 駐車エリアには大きなテントを設営して食事や水の提供、

 キャンピングカーエリアには汚水処理が可能な様に準備を整え、

   DUMPING STATION AVAILABLE:
    There will be a location available
     for emptying your camper tanks.


 キャンパーエリアには催し会場で見られる便所を用意。

 そんな準備を整えた牧場の一族は家族総出で我々を迎えて呉れたのです。

僕達が到着したのは日蝕前日、 夜7時を過ぎてしまったのですが、 申し込んで置いた毛布の提供、 その夜の食事を必要としていた僕達にサンドイッチと生食用の小さな人参が入った一袋、 そして何本ものペットボトルに入った水を提供してくれました。 

 受付に居たそこの奥さん、 中学生くらいの娘さんに言いつけて、 僕達の車をキャンピングエリアまで自転車で先導させる事までしてくれました。

 翌朝の朝食や昼食は駐車エリアに設けられた大きなテントで食事の提供があったのですが、 そこでも家族総出での対応が有りました。

 Food Available for Donations to Benefit Know the Covering:

Monday morning we will have a pancake, egg, sausage
and bacon breakfast.

Monday night we will have a Hamburger BBQ.

 Food Available for Donations については


透明な丸い瓶に寄付金を投入

僕にとって未経験なものだったのですが、 食事を提供する場のテーブルにDonationsを受け入れる容器が置かれ、 5ドル札等が入って居るのを見て、 僕達も安心して相応の金額を投入して、 食べ物や飲み物、果物などの提供を受ける事が出来ました。


スイカを売る係りの少年




食事を提供するスタッフ


 帰り際、ゴミ袋を回収するトラックの所には小学校高学年くらいの男の子が居て「ゴミの袋を出して行って下さい」と声を掛けていました。

 とにかく家族総出、 見事なホストファミリーぶりでした。 お陰で、楽しく、そして見事な皆既日食見物が出来ました。 Divide Ranch の皆さんに感謝です。



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(*1) Airbnb(エアービーアンドビー)

 ここの組織は予約が成立するまで、 客とホストのEmailなどによる直接接触を阻止する方針で運営している様です。 だから、 「牧場に車を駐車させて貰えるか?」それを問い合わせるメールを送るためのメールアドレス取得に手間取りました。 ”Divide Ranch” ”Wheatland" そんなキーワードでググる中で日蝕見物に来る人に向けて臨時に開設されるこの農場の駐車場の情報に辿り着いたのでした。
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