かなり冷え込む朝。歩いている時はいいが、しばらく立ち止まっていると芯から冷えてくる。
ウタツグミもニシオジロビタキも居なくなって何となく寂しい大阪城公園。バーダーやカメラマンも少なくなって、いつものメンバーが十数人。
ウタツグミ、これで3羽目と書いた。ただ1羽目についてはふれておかないといけない。
「大阪城公園の野鳥 26年間の全記録」 を読んでいる方は理解していただいていると思うが、最初の個体については色々な経過がある。
当時発行していたミニコミ紙 「大阪城公園鳥だより」 の表紙を飾ったのが次の文章だった。 1995年6月号
☆☆「珍鳥現れる」
・・・・
大阪城公園の鳥をライフワークとして見続けながらも、初めての鳥との出会いを求めて遠方へ出かけることもあります。
そのたび心躍らせて深夜の高速道路を一人走っていますが、本当は大阪城公園でいろいろな鳥たちに会いたいと思っています。
春の渡りで夏鳥たちが賑わい始めたころ、市民の森に変わったツグミの仲間がいるとの話し。なんとヨーロッパに生息するウタツグミです。
図鑑によると1987年に神奈川県横浜市で観察されただけ。日本での記録は2回目の超珍鳥です。それがホームグランドにしている大阪城公園に出たのですから、正直いって信じられないほどの驚き。
自由に大空を飛ぶ鳥たちも、思いつきや気ままにどこにでも飛んで行くわけではありません。
ウタツグミはヨーロッパからアフリカ大陸を行き来しているようですが、間違って日本にやって来るにはあまりにも方向が違いすぎ。また離れすぎているようです。そこでシベリアや中国に生息している亜種や別種ではないかとの説もあります。
こんなに大騒ぎしているのですが、今号に寄稿いただいたトムの話では、ヨーロッパでウタツグミは、日本でムクドリ程度に見られる、珍しくも何ともない普通の鳥だそうですが、ウタツグミの目に大阪城公園はどのように写ったのでしょうか。
・・・・
上の文で鮮明な思い出。当時、鳥友の一人に今別府という方がいた。すでに故人になられているが。
何度も話しを聞いた。
彼が市民の森を歩いていると、必死な形相で女性が走って来て 「変なツグミがいるので写真を撮ってほしい! お願いします!!」
ウタツグミだ!!
当時はカメラを持って鳥見するのは邪道。あいつは 「写真派だ」 と下に見られていた。
カメラを持っている人は少なく、たまたま近くにいた彼に撮影を依頼された。
彼が撮影した2枚の写真は、今も大切に持っている。
その写真とともに 「大阪城公園鳥だより」 に掲載したのが上の原稿 「珍鳥現れる」 だった。
もう20年以上も前、稚拙な文章に、穴があったら入りたい思いだが、当時の事を知ってほしいと目をつぶって紹介。
結局、ウタツグミは日本野鳥の会 大阪支部で、大阪府内初記録の鳥として記載された。
しかしその後、ウタツグミではないのではとの意見が出て、会の中で検討の結果ウタツグミは保留と変わった。
それから数十年、あのウタツグミは記録から消えてしまった。
ただし、本に掲載しているように私の記録からは消えていない。正しいかどうか判断が分かれるものは、記録から削除してはいけない。
後年に任せるものがある。記録してその旨を掲載しておくべき。私の考え。
上の文章の中にトムとあるが、彼はオランダ人のバーダー。話は変わるが、
たまたま知り合ってヨーロッパの野鳥の話を教えてもらった。トムは日本にしばらく滞在し全国を回っていた。
出水市へツルを見に行った時、偶然にも民宿で出会い、同じ部屋で泊まることにもなった。
翌朝、観察舎の屋上観察場。私は二日酔いで探す元気も意欲もなく数千羽のナベヅル、マナズルの群れを前に胸がえずいていた。
しかしトムは、数千羽の中からソデグロヅルを見付けて教えてくれた。
我が家に来たこともある。酒は飲まず、タバコは部屋を出て吸えという難儀な好青年を思い出す。
そんな訳で、ムクドリの様にいるという、本場のトムが言うならウタツグミに違いないと、判断できない私は彼を信じた。
オカヨシガモ36羽。
ヨシガモ18羽。内堀16羽でようやく例年のように増えてきた。
ヒドリガモ84羽。やはり少ない。昨年の同じ時期12/7では、236羽を記録している。約3分の1でしかない。
トライアスロンのため、水草を取ってしまった影響だろう。大阪城公園はカモたち水鳥の貴重な生息地だとの視点を忘れないでほしい。
カルガモ8羽。
ハシビロガモ24羽。一昨日は少ない数ながら北外堀でぐるぐる回りをしていた。
コガモ24羽。南外堀のみ。
ホシハジロ132羽。今期は大阪城公園で最も多いカモ。
キンクロハジロ47羽。
オオバンは91羽。
カイツブリ東外堀、北外堀で4羽。
ユリカモメ68羽。
カワウ6羽。
セグロカモメ2羽、第二寝屋川。
シロハラ、ツグミ市民の森ほか各所。まだ樹上。
アオジ7羽。
ジョウビタキ5羽。
キクイタダキ1羽、豊国神社裏。
オオタカ成鳥二番やぐら跡。
ハイタカ2羽、飛騨の森。
ハシボソガラス1羽、水上バス乗り場。貴重な観察。
●オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、カイツブリ、ユリカモメ、カワウ、シロハラ、ウグイス、メジロ、アオジ、カワラヒワ、ジョウビタキ、オオタカ、ハイタカ、アトリ、キクイタダキ、ハクセキレイ、ツグミ、セグロカモメ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
ウタツグミもニシオジロビタキも居なくなって何となく寂しい大阪城公園。バーダーやカメラマンも少なくなって、いつものメンバーが十数人。
ウタツグミ、これで3羽目と書いた。ただ1羽目についてはふれておかないといけない。
「大阪城公園の野鳥 26年間の全記録」 を読んでいる方は理解していただいていると思うが、最初の個体については色々な経過がある。
当時発行していたミニコミ紙 「大阪城公園鳥だより」 の表紙を飾ったのが次の文章だった。 1995年6月号
☆☆「珍鳥現れる」
・・・・
大阪城公園の鳥をライフワークとして見続けながらも、初めての鳥との出会いを求めて遠方へ出かけることもあります。
そのたび心躍らせて深夜の高速道路を一人走っていますが、本当は大阪城公園でいろいろな鳥たちに会いたいと思っています。
春の渡りで夏鳥たちが賑わい始めたころ、市民の森に変わったツグミの仲間がいるとの話し。なんとヨーロッパに生息するウタツグミです。
図鑑によると1987年に神奈川県横浜市で観察されただけ。日本での記録は2回目の超珍鳥です。それがホームグランドにしている大阪城公園に出たのですから、正直いって信じられないほどの驚き。
自由に大空を飛ぶ鳥たちも、思いつきや気ままにどこにでも飛んで行くわけではありません。
ウタツグミはヨーロッパからアフリカ大陸を行き来しているようですが、間違って日本にやって来るにはあまりにも方向が違いすぎ。また離れすぎているようです。そこでシベリアや中国に生息している亜種や別種ではないかとの説もあります。
こんなに大騒ぎしているのですが、今号に寄稿いただいたトムの話では、ヨーロッパでウタツグミは、日本でムクドリ程度に見られる、珍しくも何ともない普通の鳥だそうですが、ウタツグミの目に大阪城公園はどのように写ったのでしょうか。
・・・・
上の文で鮮明な思い出。当時、鳥友の一人に今別府という方がいた。すでに故人になられているが。
何度も話しを聞いた。
彼が市民の森を歩いていると、必死な形相で女性が走って来て 「変なツグミがいるので写真を撮ってほしい! お願いします!!」
ウタツグミだ!!
当時はカメラを持って鳥見するのは邪道。あいつは 「写真派だ」 と下に見られていた。
カメラを持っている人は少なく、たまたま近くにいた彼に撮影を依頼された。
彼が撮影した2枚の写真は、今も大切に持っている。
その写真とともに 「大阪城公園鳥だより」 に掲載したのが上の原稿 「珍鳥現れる」 だった。
もう20年以上も前、稚拙な文章に、穴があったら入りたい思いだが、当時の事を知ってほしいと目をつぶって紹介。
結局、ウタツグミは日本野鳥の会 大阪支部で、大阪府内初記録の鳥として記載された。
しかしその後、ウタツグミではないのではとの意見が出て、会の中で検討の結果ウタツグミは保留と変わった。
それから数十年、あのウタツグミは記録から消えてしまった。
ただし、本に掲載しているように私の記録からは消えていない。正しいかどうか判断が分かれるものは、記録から削除してはいけない。
後年に任せるものがある。記録してその旨を掲載しておくべき。私の考え。
上の文章の中にトムとあるが、彼はオランダ人のバーダー。話は変わるが、
たまたま知り合ってヨーロッパの野鳥の話を教えてもらった。トムは日本にしばらく滞在し全国を回っていた。
出水市へツルを見に行った時、偶然にも民宿で出会い、同じ部屋で泊まることにもなった。
翌朝、観察舎の屋上観察場。私は二日酔いで探す元気も意欲もなく数千羽のナベヅル、マナズルの群れを前に胸がえずいていた。
しかしトムは、数千羽の中からソデグロヅルを見付けて教えてくれた。
我が家に来たこともある。酒は飲まず、タバコは部屋を出て吸えという難儀な好青年を思い出す。
そんな訳で、ムクドリの様にいるという、本場のトムが言うならウタツグミに違いないと、判断できない私は彼を信じた。
オカヨシガモ36羽。
ヨシガモ18羽。内堀16羽でようやく例年のように増えてきた。
ヒドリガモ84羽。やはり少ない。昨年の同じ時期12/7では、236羽を記録している。約3分の1でしかない。
トライアスロンのため、水草を取ってしまった影響だろう。大阪城公園はカモたち水鳥の貴重な生息地だとの視点を忘れないでほしい。
カルガモ8羽。
ハシビロガモ24羽。一昨日は少ない数ながら北外堀でぐるぐる回りをしていた。
コガモ24羽。南外堀のみ。
ホシハジロ132羽。今期は大阪城公園で最も多いカモ。
キンクロハジロ47羽。
オオバンは91羽。
カイツブリ東外堀、北外堀で4羽。
ユリカモメ68羽。
カワウ6羽。
セグロカモメ2羽、第二寝屋川。
シロハラ、ツグミ市民の森ほか各所。まだ樹上。
アオジ7羽。
ジョウビタキ5羽。
キクイタダキ1羽、豊国神社裏。
オオタカ成鳥二番やぐら跡。
ハイタカ2羽、飛騨の森。
ハシボソガラス1羽、水上バス乗り場。貴重な観察。
●オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、カイツブリ、ユリカモメ、カワウ、シロハラ、ウグイス、メジロ、アオジ、カワラヒワ、ジョウビタキ、オオタカ、ハイタカ、アトリ、キクイタダキ、ハクセキレイ、ツグミ、セグロカモメ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。