秋晴れの空に秋の風が。一気に季節が変わった様子。 大阪城公園でいつものローソンに寄ったらおでんの蓋が明けられていた。
一瞬 「おでんを買おうかな?」 と思った。 AIか何か知らないが、季節や気温や私たちの行動や過去のデーターなど諸々、すべて計算の上で売れそうな物を並べているらしい。 確かに間違ってないと思う。 おでんを買いそうになった。次は買うような気がする。
大阪城公園に到着、第二寝屋川でヒドリガモ3羽確認。来たかー。今年も来たか! はるばる日本海を渡って数千キロ 大したもんだ。心から尊敬する。 胸がいっぱいになって今期初到着のヒドリガモにカメラを向ける。
ところが3羽のヒドリガモ、結構厳しい目つきで私を見ながら徐々に向こうの方に離れていく。 シーズンには数が多く、嫌と言うほど目にする。近くに寄ってくる。警戒しない。そんな行動からつい気軽に構えてしまった。
みんな一緒じゃない。この3羽の兄弟姉妹、卵やヒナなど家族や友人知人。次々と天敵に捕まり食べられ病に倒れ。生き残ったものが死に物狂いで海を渡って、やっと大阪城公園までたどりついた。 警戒心が強い。当然だ。ごめんごめんと怖がらさないようカメラを下げる。
「今日からは 日本の鴈ぞ 楽に寝よ」 ガンではないが一茶の句が頭に浮んだ。 大阪城公園でゆっくりしてくれ!
市民の森で数人が集まっている。聞くとホトトギスとのこと。秋のホトトギスは大変だ。ともかく鳴かないから。 それでも大将は撮影。噂が伝わったか十数人に増える。その後見つかったのだろうか。
東外堀はトライアスロンの準備中、周辺は一部立ち入り禁止。ここ数年大阪城公園は観光化が進み、次々と施設が建てられ行事会場として使われる。
大都市、大阪の中央にこんな広い土地がある、使わないともったいない。のような発想が基本にある。 この広い緑の空間は決して無駄ではない。というより最も重要な空間。 木を切って建物を建て客を呼んで金を落としてもらう発想がいかに危険か100年もしないで分かるだろう。
何もしないで、ただただ広い緑の空間は、二度と再現できないことを知らないといけない。一見無駄に見える広い空間が大阪市の中央部に存在することの価値を知らないと後世に禍根を残す。
もみじ園北のトイレ上にサンコウチョウ。ひらひら。時々ホバリングして何か餌になる虫でもいるのだろう。
エゾビタキは、市民の森、もみじ園、梅林南側上桜広場。
コサメビタキは、もみじ園、梅林で計3羽。
キビタキは、♂2♀型5の7羽 音楽堂西側上、梅林南側、豊国神社裏などなど。
オオルリは、♂若 梅林南側上
ヤブサメ 1羽 市民の森
今日の夏鳥はまあまあ。こんな感じ。 その他メジロ、シジュウカラ、カワウ、コサギ、カワウ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメなど。
◆◆カワウ(1997.11.15 二番やぐら跡下南外堀)
南外堀で飛翔姿を見つけて、着水してくれと祈ったあの日。カワウを初めて撮影した時の興奮が嘘のようなこの頃である。 今では、朝だけでなく日中でも飛翔や潜水を繰り返す姿を目にするのは当たり前のようになってきた。
カワウは安全に休息できる場所に群れて休んでいることが多い。大阪城公園ではどの場所でも人が出入りするのでカワウが安心できる場所は見当たらず、採餌のみに飛来するだけだと判断していた。
ところが二番やぐら跡の下の石垣にとまっている姿を見るようになった。糞のあとから判断すると頻繁に来ていることが分かる。カワウには尾脂腺がなく、羽を広げて乾かす必要がある。この場所ならそれも可能だ。鳥たちの、適応できる場所を探す能力には素晴らしいものがある。
餌となる魚が豊富に生息している堀があるので、あとは安全な休息場所を見つけて増え過ぎると、そのうちにカワウ公害などとマスコミに騒がれるようになるかも知れない。