薄日は差すが曇天。この二日間タカの渡りはだめだった。大阪近郊では、ほどほどの数が観察されているので、大阪城公園を通過してもよさそうなものだが・・・。
大阪城公園はしょせん本来の渡りルートとは違う。外れ者が通るコース。今期は、真面目タカばかりで道草もせず、基本コースを通って行ったのか。 日程としてはまだ可能性はあるが、週間天気予報ではしばらく曇り雨。 タカたちはどうするのか。
タカはさておき、山野の鳥たちは、昨日ほどはないがそれなりに賑わって楽しませてくれる。
〇サンコウチョウ 1羽 市民の森。
〇オオルリ ♂2♂若1♀3 市民の森、音楽堂西側上、梅林南側、梅林ほか。
〇キビタキ ♂3♀型11 修道館裏、市民の森、梅林南側、梅林、音楽堂西側上、沖縄復帰の森ほか
〇コサメビタキ 2羽 市民の森、梅林
〇エゾビタキ 2羽 市民の森、梅林
〇コゲラ 1羽 市民の森
〇モズ 1羽 市民の森で高鳴き
〇コムクドリ 3羽 一番やぐら。
〇カワラヒワ 5羽 一番やぐら
〇マミジロ ♂1羽 みどりのリズムで観察情報
〇ヤブサメ 2羽 飛騨の森
いつものように観察しながら歩いていると、知らない3人のカメラマンが木々を見上げている。何かが出ていそうだとゆっくり後ろに行って、見上げている先を探すが分からない。
3人の会話が耳に入ってきた。 このブログの話題や 「元山」 と私の名前が・・・。後ろにいる私に気付いているが、その当人とは知らない様子。私を話題にしてしゃべっている。やがて鳥から酒飲みだなどなど。
やばい! 私の悪口になったらどうしよう。目の前で自分の悪口は聞きたくない! 本人が後ろにいるとは知らないで気軽にしゃべっている3人組。
こんな時、元山ですと名乗った方がいいのか、その場を去った方がいいのか。 私は後者を選んだ。 ただし、あの3人組がその後、私の悪口を言っていたのか、ひょっとしたら誉めていたかも知れないが。
昔読んだエッセイにこんなのがあった。 自分の周りの3分の1は自分の味方、3分の1は自分の敵、3分の1は自分に無関心。 それくらいがちょうどいい。 もし、自分に敵はいない。全部味方、などと言う奴がいたら、そんな奴は危なくて付き合えない。
それ以来、自分によくない感情を持ってそうな人に出会っても 「3分の1」 と思うようにしている。 全部味方などありえない。
◆◆ ハチクマ (1996.9.28 梅林)
梅林の中央休憩所前の広場に、昼食と飲み物撮影機材その他一式を用意して陣取る。大きめのベンチが今日一日私の過ごす場所。ここから大空に向かって私の宇宙が広がる。
小さな世界を登ってはいけない。頂にたどり着いてしまうからだ。先へ行くほど広がって、たどり着けなくなるような世界。その中に真実が見える。
座って後ろに手を付いてみたり、そのまま仰向けに倒れてみたり、立ち上がって周囲を歩き回ったりしながら顔は常に空に向いている。
雲が形を変えつつ流れ、手をすり抜けた風船が昇っていく。雲の高さに焦点合わせ、ただ空を見続けていると自分がそのまま雲に近づいていく。その距離がなくなって雲の位置に自分がある。
鳥を待ちながら心の中に深く入り込んで自問自答している。例えば自分が今ここに存在する意味。神よ空にあるならハチクマに乗って教えてくれ。