大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

ハイタカ 春の空を舞う 2019.3.5

2019年03月05日 | Weblog
 「春に三日の晴れ間なし」 言葉通り気象の変化が激しく日々の予定が狂う。

 梅は見ごろ。多くの人でにぎわっている。梅見はこれからおすすめの時期。
 毎年、悩むハクモクレンかコブシ、その時は分かったつもりでもまた悩んでしまう。水上バス乗り場もつぼみが膨らんでいる。どちらだったか。

 上空を舞うハイタカに気付く。時々羽ばたきゆっくり旋回しながら高度を上げていく。どんどん高度を上げていく。
 そこにカラスが1羽。上空でもみ合う。それでもハイタカは高度を上げる。目を離すとカラスは分かるが、小さくなってハイタカはどこか見当たらない。

 冬の間よく見られたハイタカだったが、最近はほとんど見られない。今朝のハイタカもどこから飛び立ったか分からないが、久しぶりのうれしい出合いだった。

・シロハラ7羽 市民の森、音楽堂西側上、飛騨の森など。
・ウグイス1羽 もみじ園、わずかにさえずり。
・アオジ3羽 音楽堂西側上。
・カワラヒワ4羽 沖縄復帰の森、梅林南側上桜広場。
・モズ2羽 沖縄復帰の森、人工川。
・ツグミ2羽 修道館裏、飛騨の森。
・イカル4羽 梅林南側上桜広場で観察情報。
・コゲラ2羽 市民の森、梅林南側上桜広場。
・メジロ8羽 梅林南側上桜広場。
・エナガ2羽 飛騨の森。

 ツグミが少ない。この冬もこのまま終わってしまいそう。本当にツグミが少ない冬だった。年によっては、春の初めにたくさんのツグミが飛来したこともあったが。
 「バーダー誌3月号」 の中の水谷高英氏のフィールドレポートにもツグミが少ない!との事が。全国的にも少ない冬だったのか。

・オカヨシガモ11羽
・ヒドリガモ14羽
・マガモ2羽
・ハシビロガモ23羽
・コガモ15羽
・ホシハジロ99羽
・キンクロハジロ194羽

・ハクセキレイ5羽
・カイツブリ8羽
・アオサギ1羽
・ゴイサギ3羽
・オオバン31羽
・ユリカモメ1羽 北外堀でキンクロハジロなどとともに投げられたパンを取り合う。
・セグロカモメ1羽 第二寝屋川
・カワセミ1羽 北外堀
・コサギ2羽 第二寝屋川。

●今日の記録種。
 オオバン、オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ハクセキレイ、シロハラ、ウグイス、アオジ、
カワラヒワ、モズ、カワウ、カイツブリ、アオサギ、ツグミ、イカル、コゲラ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、ゴイサギ、ユリカモメ、セグロカモメ、カワセミ、コサギ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆シロハラ (1993.2.11 ピースオオサカ東)
 突然林の中から飛び出し目前の枝にとまったのはシロハラだった。驚いたのは私の方で一瞬血液が体中を駆けめぐり熱くなるのを感じる。
 音を立てないように静かにゆっくりとカメラを向けると、私の正体を図りかねるように首をかしげてじっと見る。私も呼吸を止めたまま彼の心を推しはかり、数分間見つめ合ったまま静寂の時が流れた。
 やがて彼は首を回し、反対の瞳で私をもう一度確かめるように見ると 「キョロローン」と声を残し後ろの林に消えた。
 今年はいたるところで落ち葉を跳ね飛ばして採餌している姿や、尾羽に一瞬白色をみせて飛び去る後姿をよく見るが、これほど近距離で出合うのは初めて。
 地味な色柄に紛れて今まで気づかなかったが、アイリングの目立つ引き締まった目元や顔の表情に聡明ささえ感じさせ、シロハラの魅力にあらためて引き込まれた。
 彼は私をどのようにみたのだろうか、さきほどの心の動揺も見透かされていたかも知れない。
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春近し 城の鳥 2019.3.1

2019年03月01日 | Weblog
 早くも3月。今朝は心なしか風も冷たくない。梅見客も多くなってきた。

 太陽の広場東の森で、朝一番にツグミと出合う。この場所の整備はほとんど終わった。作業の重機類はとまっているが林の中はすっきりして、積み上げられた倒木などは見当たらない。
 見通しがよくなって遠くのツグミに気付いた。

・ツグミ6羽 太陽の広場東の森、もみじ園、豊国神社裏ほか。
・シロハラ6羽 みどりのリズム、市民の森、一番やぐら、梅林南側上桜広場ほか。
・エナガ4羽 みどりのリズム、沖縄復帰の森。
・シメ4羽 市民の森。
・ウグイス1羽 音楽堂。稚拙なさえずり♪
・アオジ6羽 音楽堂西側上、豊国神社裏。
・コゲラ1羽 沖縄復帰の森。
・カワラヒワ5羽 元射撃場、梅林南側上桜広場。
・モズ♀1羽 教育塔裏。
・オオタカ1羽 元ヘリポート南側石垣の角。
・ジョウビタキ♂1羽 青屋門。

・セグロカモメ3羽 第二寝屋川。ユリカモメは見られない。大阪城公園では例年セグロカモメが早く来て、遅くまで残る。ユリカモメは遅く来て早く帰る。

・カワウ11羽 第二寝屋川、南外堀、内堀。南外堀では頭から首が真っ白になった1羽。こうなると仙人風で貫禄さえ感じる。
 繁殖羽で白くなるのは分かるが、個体によって差があるのはなぜだろう。

・オオバン32羽。
・ハクセキレイ8羽 ちょっと少なくなったような。
・カイツブリ7羽 南外堀、北外堀。

・オカヨシガモ4羽 内堀。
・ヒドリガモ26羽 東外堀、内堀。
・マガモ4羽 人工川、東外堀。
・カルガモ7羽 東外堀、北外堀、第二寝屋川。
・コガモ25羽 南外堀、内堀。
・ハシビロガモ15羽 東外堀、南外堀。

・ホシハジロ75羽 東外堀、南外堀、内堀、北外堀。北外堀の清掃が終わったようで、本種とキンクロハジロが戻ってきている。最近は西外堀に清掃ボート。
・キンクロハジロ197羽 東外堀、南外堀、内堀、北外堀。

●今日の観察種。
 オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、セグロカモメ、カワウ、ツグミ、オオバン、エナガ、シロハラ、シメ、ハクセキレイ、ウグイス、アオジ、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、カワラヒワ、カイツブリ、モズ、オオタカ、ジョウビタキ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆ハクセキレイ (1992.11.10 天守閣前広場)
 鳴きながら飛ぶ姿はよく目にするが採餌する場所が分からない。ある時カワセミを撮影するために本丸日本庭園池で待っていると、ハクセキレイ1羽が鳴き声とともに飛んできて本丸の広場に降りてきた。
 たくさんのドバトに混じって観光客投げるパンを採餌するが、ドバトが近づいてくると小走りで逃げるようにしながら食べている。
 腰を盛んに振りながら数歩走ってはついばみ、周りの様子を見て再び走る。セキレイ特有のなんともせわしない食事だ。
 いつも腰を振り続け、せっかちで落ち着きのない鳥といった印象を受けるが、これがセキレイの持ち味なのだろう。
 古事記や日本書紀には、セキレイが尾の動作でイザナギ、イザナミに生殖の方法を教えたというくだりがあり、たいへんめでたい鳥らしい。
 こんな川柳がある。「鶺鴒は 一度教えて あきれ果て」 
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